カミーユ・ヴェルーヴェン三部作の最終作。
これでもうカミーユには会えないなんて・・・・。
刊行順に『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』と読んできましたが、最早本作はハードボイルドですね。
ヴェルーヴェン班の人数が減ってしまっているのも寂しく。
カミーユの痛みが、また一層悲しい。
私はこれ、好きだなぁ・・・・。
(アンヌがちょっと登場しているという訳者あとがきを読んでアレックスをあらかた再読してしまったほど)
続きを読みたいと思うけれど、作者にとっては野暮ということなのでしょうね。
今年のベスト10には:
『傷だらけのカミーユ』、『ラスト・ウィンター・マーダー』、『死んだライオン』、『ジョイランド』、『ホテル・ローヤル』、『ミレニアム4』、『ガールオンザトレイン』は入るな。
これでもうカミーユには会えないなんて・・・・。
刊行順に『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』と読んできましたが、最早本作はハードボイルドですね。
ヴェルーヴェン班の人数が減ってしまっているのも寂しく。
カミーユの痛みが、また一層悲しい。
私はこれ、好きだなぁ・・・・。
(アンヌがちょっと登場しているという訳者あとがきを読んでアレックスをあらかた再読してしまったほど)
続きを読みたいと思うけれど、作者にとっては野暮ということなのでしょうね。
今年のベスト10には:
『傷だらけのカミーユ』、『ラスト・ウィンター・マーダー』、『死んだライオン』、『ジョイランド』、『ホテル・ローヤル』、『ミレニアム4』、『ガールオンザトレイン』は入るな。
『熊と踊れ』
アンデシュ・ルースルンド (著)、ステファン・トゥンベリ (著)、ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)、羽根 由 (翻訳)
『三秒間の死角』〔アンデシュ・ルースルンド (著)、ベリエ・ヘルストレム (著)〕が面白かったアンデシュ・ルールルンド氏が異なるパートナーと書いた長編。実話がベース。
著者が小説ごとに異なるパートナーと組むなんて、初めて聞いたシステムですが。テレビの脚本とか書いてる人からすればそれはそれほど変なことでもないのかもね。
とっても長かったのですが(kindleでも上下)、上巻は読むのがつらくて全然進まなかった。
暴力に包まれた家庭に育ったレオ達と捜査官のヨンという二人の在り方の対比。
レオ・フェリックス・ヴィンセントという3兄弟の家族の絆。
完全犯罪をやってのける自分への陶酔。
などなど、いろいろな面白そうなモチーフはあるのだけれど。
元の実話に引きずられ過ぎたのでは?と思ってしまう。
大体レオは何故銀行強盗をやろうと思ったのか。
動機が????
自分が凄いと思われたい承認欲求?
もとになる犯罪があるのだとしても、フィクションなのだから、小説家するにあたってはもっと振り切っても良かったんじゃないかなー。
小説の著者が実際に起きた犯罪の家族だなんてこと、滅多にない小説ではあるけれど。
某所で実に絶賛されていたけれど、正直中途半端な感じでした。
個人的にはイマイチ、かなぁ。
決して悪くはなかったけれど。
一歩間違えば、というかハリウッド流なら人がバッサバッサ死ぬところだけれど。そうではないのは良いかな。
一番良いのはタイトル!
10点中7点。
アンデシュ・ルースルンド (著)、ステファン・トゥンベリ (著)、ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)、羽根 由 (翻訳)
『三秒間の死角』〔アンデシュ・ルースルンド (著)、ベリエ・ヘルストレム (著)〕が面白かったアンデシュ・ルールルンド氏が異なるパートナーと書いた長編。実話がベース。
著者が小説ごとに異なるパートナーと組むなんて、初めて聞いたシステムですが。テレビの脚本とか書いてる人からすればそれはそれほど変なことでもないのかもね。
とっても長かったのですが(kindleでも上下)、上巻は読むのがつらくて全然進まなかった。
暴力に包まれた家庭に育ったレオ達と捜査官のヨンという二人の在り方の対比。
レオ・フェリックス・ヴィンセントという3兄弟の家族の絆。
完全犯罪をやってのける自分への陶酔。
などなど、いろいろな面白そうなモチーフはあるのだけれど。
元の実話に引きずられ過ぎたのでは?と思ってしまう。
大体レオは何故銀行強盗をやろうと思ったのか。
動機が????
自分が凄いと思われたい承認欲求?
もとになる犯罪があるのだとしても、フィクションなのだから、小説家するにあたってはもっと振り切っても良かったんじゃないかなー。
小説の著者が実際に起きた犯罪の家族だなんてこと、滅多にない小説ではあるけれど。
某所で実に絶賛されていたけれど、正直中途半端な感じでした。
個人的にはイマイチ、かなぁ。
決して悪くはなかったけれど。
一歩間違えば、というかハリウッド流なら人がバッサバッサ死ぬところだけれど。そうではないのは良いかな。
一番良いのはタイトル!
10点中7点。
『ラブレス』桜木紫乃
2016年10月10日 読書 コメント (2)
連休は猫三昧と読書三昧でした。
『アデスタを吹く冷たい風』(トマス フラナガン、宇野 利泰)を読んでいたのだけれど、短編集でイマイチのれなかったので、ちょっと休憩。
『ホテルローヤル』が面白かったので、桜木紫乃の『蛇行する月』と『ラブレス』を。
『蛇行する月』ってタイトル、ずるくない?的な印象的なタイトル。短編の連作でなかなかよろし。
そして『ラブレス』はこのモチーフの系の中ではかなり好きかも。
乃南アサの『涙』とか白川道の『天国への階段』とか思い出しましたけど、どちらも「むーーー。くどい」と思ったのが、これは違った。
『ホテルローヤル』が好きだったのはまぐれじゃないって事かな。
『アデスタを吹く冷たい風』(トマス フラナガン、宇野 利泰)を読んでいたのだけれど、短編集でイマイチのれなかったので、ちょっと休憩。
『ホテルローヤル』が面白かったので、桜木紫乃の『蛇行する月』と『ラブレス』を。
『蛇行する月』ってタイトル、ずるくない?的な印象的なタイトル。短編の連作でなかなかよろし。
そして『ラブレス』はこのモチーフの系の中ではかなり好きかも。
乃南アサの『涙』とか白川道の『天国への階段』とか思い出しましたけど、どちらも「むーーー。くどい」と思ったのが、これは違った。
『ホテルローヤル』が好きだったのはまぐれじゃないって事かな。
◆『スケアクロウ』
マイクル・コナリー (著)、古沢 嘉通 (翻訳)
再読。
ペーパーバックが出た当初(2009年発刊だから2010年位かなー)で読んだので、6年ぶり位?
思ったよりは悪くなかった。
でもマカヴォイにどうしても感情移入できないし、ポエットと作りが一緒なのもちと気になる。
コナリーは元ジャーナリストだからついついマカヴォイに入れ込んでしまうんんじゃなかろうか。
レイチェルがこんなにマカヴォイに惚れるとは、ってのもねー。
◆『そして誰もいなくなった』
アガサ クリスティー (著)、清水 俊二 (翻訳)
オリエント急行読んだら読みたくなって。
◆『ガール・オン・ザ・トレイン』
ポーラ・ホーキンズ (著), 池田真紀子 (翻訳)
NY Timesベストセラーで、21週にわたり連続1位とバカ売れして、映画化もされた作品。ゴーン・ガールに続くヒット作って位置づけかと。
私これ結構好きかも。少なくともゴーン・ガールよりは全然好き。
レイチェルの弱さや依存症。
最後に明らかになる登場人物の本性。
女性3人の語りによって描かれているのも(女性目線なの)良いのかもな。
マイクル・コナリー (著)、古沢 嘉通 (翻訳)
再読。
ペーパーバックが出た当初(2009年発刊だから2010年位かなー)で読んだので、6年ぶり位?
思ったよりは悪くなかった。
でもマカヴォイにどうしても感情移入できないし、ポエットと作りが一緒なのもちと気になる。
コナリーは元ジャーナリストだからついついマカヴォイに入れ込んでしまうんんじゃなかろうか。
レイチェルがこんなにマカヴォイに惚れるとは、ってのもねー。
◆『そして誰もいなくなった』
アガサ クリスティー (著)、清水 俊二 (翻訳)
オリエント急行読んだら読みたくなって。
◆『ガール・オン・ザ・トレイン』
ポーラ・ホーキンズ (著), 池田真紀子 (翻訳)
NY Timesベストセラーで、21週にわたり連続1位とバカ売れして、映画化もされた作品。ゴーン・ガールに続くヒット作って位置づけかと。
私これ結構好きかも。少なくともゴーン・ガールよりは全然好き。
レイチェルの弱さや依存症。
最後に明らかになる登場人物の本性。
女性3人の語りによって描かれているのも(女性目線なの)良いのかもな。
●『拾った女』チャールズ ウィルフォード (著)、 浜野 アキオ (翻訳)
某所で大絶賛されていたので読んだけど。
正直、へ???と。
ファム・ファタールと堕ちていく典型と、最後にあかされるサプライズをもってしても、21世紀にこれを読む必要があるんだろか。
個人的にはなぜ復刊したのか、正直謎です。
●『パインズ -美しい地獄-』ブレイク クラウチ (著)、 東野 さやか (翻訳)
えーーーーーーー、結末、それーーーーーーーー?と。
「ツイン・ピークス」をこよなく愛するアメリカの新鋭作家クラウチのデビュー作ってことと、ドラマ化もされてるしなーと読んでみたものの。
うーーーーん、その落ちはちょっといただけませんでした。
残念。3部作だけど、もう良いかな。
●『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー (著)、 山本 やよい (著, 翻訳)
再読。
もうこれはねぇ、ニコニコしちゃいますね。たぶん何度読んでも。
時代背景や、オリエント急行という舞台設定も。
大好き。傑作。
某所で大絶賛されていたので読んだけど。
正直、へ???と。
ファム・ファタールと堕ちていく典型と、最後にあかされるサプライズをもってしても、21世紀にこれを読む必要があるんだろか。
個人的にはなぜ復刊したのか、正直謎です。
●『パインズ -美しい地獄-』ブレイク クラウチ (著)、 東野 さやか (翻訳)
えーーーーーーー、結末、それーーーーーーーー?と。
「ツイン・ピークス」をこよなく愛するアメリカの新鋭作家クラウチのデビュー作ってことと、ドラマ化もされてるしなーと読んでみたものの。
うーーーーん、その落ちはちょっといただけませんでした。
残念。3部作だけど、もう良いかな。
●『オリエント急行の殺人』アガサ・クリスティー (著)、 山本 やよい (著, 翻訳)
再読。
もうこれはねぇ、ニコニコしちゃいますね。たぶん何度読んでも。
時代背景や、オリエント急行という舞台設定も。
大好き。傑作。
そして、読んだもの。
『マチネの終わりに』 平野啓一郎
アマゾンのunlimitedに入っていたので、試しに。この方の作品は初めて。
文章力があるのは分かるんだけど、プロットはちょっとダメでした。
あー、まどろっこしー、なーんて失礼なことを思ってしまった。
『ニブンノイクジ』 うめ
ウエブで殆ど読んでたけど、同様にUnlimitedで。
これ以外この方たちの作品読んでないんだけど、ほのぼのとして大好きだわ。
『真鍮の評決 リンカーン弁護士』 マイクル・コナリー著
再読。
細部を全然覚えていなかったので、結構楽しめたなー。
ミッキー・ハラーはオールスター総出演の作品以外はずれがないなぁ、今のところ。
『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティー
再読。
こちらも細部は覚えていなかったのだけれど、まぁ結末が分かっているとね。
これはクリスティーの7作目らしいのだけれど、やっぱり後期までいかず、ポアロが著名な頃が良いなぁ。
『ブラック・ダリア』 ジェイムズ・エルロイ (著)、吉野美恵子 (翻訳)
くー、長いぜ。
LAコンフィデンシャルを読みたいし、新作も出たので、<暗黒のLA4部作>の第1作から始めてみたんだけど。
くじけそう・・・・・・・。
『マチネの終わりに』 平野啓一郎
アマゾンのunlimitedに入っていたので、試しに。この方の作品は初めて。
文章力があるのは分かるんだけど、プロットはちょっとダメでした。
あー、まどろっこしー、なーんて失礼なことを思ってしまった。
『ニブンノイクジ』 うめ
ウエブで殆ど読んでたけど、同様にUnlimitedで。
これ以外この方たちの作品読んでないんだけど、ほのぼのとして大好きだわ。
『真鍮の評決 リンカーン弁護士』 マイクル・コナリー著
再読。
細部を全然覚えていなかったので、結構楽しめたなー。
ミッキー・ハラーはオールスター総出演の作品以外はずれがないなぁ、今のところ。
『アクロイド殺し』 アガサ・クリスティー
再読。
こちらも細部は覚えていなかったのだけれど、まぁ結末が分かっているとね。
これはクリスティーの7作目らしいのだけれど、やっぱり後期までいかず、ポアロが著名な頃が良いなぁ。
『ブラック・ダリア』 ジェイムズ・エルロイ (著)、吉野美恵子 (翻訳)
くー、長いぜ。
LAコンフィデンシャルを読みたいし、新作も出たので、<暗黒のLA4部作>の第1作から始めてみたんだけど。
くじけそう・・・・・・・。
『窓際のスパイ』『死んだライオン』『ジョイランド』
2016年8月7日 読書『窓際のスパイ』
『死んだライオン』
ミック ヘロン (著)、 田村 義進 (翻訳)
続けて。
いーなー。こういう見た目が冴えないけど仕事ができるスパイ。
イギリス的な感じがする。「フロスト警部」みたいな。
アメリカの作品ではこういうのお目にかかるの少ない気がする。
堪能。
『ジョイランド』
スティーヴン キング (著)、土屋 晃 (翻訳)
とても良い。
良いんだけれど。
嫌いじゃないんだけど。
なんていうかなー、出来過ぎ?かしらねー。
21歳の夏。
『死んだライオン』
ミック ヘロン (著)、 田村 義進 (翻訳)
続けて。
いーなー。こういう見た目が冴えないけど仕事ができるスパイ。
イギリス的な感じがする。「フロスト警部」みたいな。
アメリカの作品ではこういうのお目にかかるの少ない気がする。
堪能。
『ジョイランド』
スティーヴン キング (著)、土屋 晃 (翻訳)
とても良い。
良いんだけれど。
嫌いじゃないんだけど。
なんていうかなー、出来過ぎ?かしらねー。
21歳の夏。
【メモ】相変わらず感想を書けていない読んだものたち。
・『象は忘れない』 アガサ・クリスティー/中村 能三
・『死角 オーバールック』 マイクル・コナリー(再読)
ひどい作品だったという印象しかなかったのが、それほどひどくなかったのが救いw
・『ホテルローヤル』 桜木紫乃
これはなかなか良いぞ。次作を読むと思う。
・『女の人差し指』 向田 邦子
kindleで出てたのを見つけてポチったけど、再読のエッセーが結構多かったかも
・『深夜プラス1〔新訳版〕』 ギャビン ライアル/ 鈴木 恵
ふーん、なるほど。それでプラス1なのか。
人気が高いのはわかる気がする。もちろん嫌いじゃない。
・『象は忘れない』 アガサ・クリスティー/中村 能三
・『死角 オーバールック』 マイクル・コナリー(再読)
ひどい作品だったという印象しかなかったのが、それほどひどくなかったのが救いw
・『ホテルローヤル』 桜木紫乃
これはなかなか良いぞ。次作を読むと思う。
・『女の人差し指』 向田 邦子
kindleで出てたのを見つけてポチったけど、再読のエッセーが結構多かったかも
・『深夜プラス1〔新訳版〕』 ギャビン ライアル/ 鈴木 恵
ふーん、なるほど。それでプラス1なのか。
人気が高いのはわかる気がする。もちろん嫌いじゃない。
小池真理子
Kindleのセールでポチって積んどいたのを移動の時間で。
1996年に本作で直木賞受賞した様なので、小池真理子さんの代表作だと思うのですが。
うーーーーーん。
読んだ、私の側の時期が悪かった気がする。
10年以上前か、10年以上後に読んでいれば、もう少し作品に心を寄せられたかも。
すみません・・・・。
Kindleのセールでポチって積んどいたのを移動の時間で。
1996年に本作で直木賞受賞した様なので、小池真理子さんの代表作だと思うのですが。
うーーーーーん。
読んだ、私の側の時期が悪かった気がする。
10年以上前か、10年以上後に読んでいれば、もう少し作品に心を寄せられたかも。
すみません・・・・。
完全版
ジャック ヒギンズ (Jack Higgins) (著)、 菊池 光 (翻訳)
何年前か覚えていない程昔に読んで以来、再読。
何というか、冒険ものとしては、本当に傑作だと思う。
完全版は確かに冗長なところも、人数が多過ぎるところもあるけれど。
それでも。
滅びの物語なので、途中で読むのが辛くなったりしながら。
まるで古さを感じないのは、歴史ものだからという訳ではないのは流石。
ジャック ヒギンズ (Jack Higgins) (著)、 菊池 光 (翻訳)
何年前か覚えていない程昔に読んで以来、再読。
何というか、冒険ものとしては、本当に傑作だと思う。
完全版は確かに冗長なところも、人数が多過ぎるところもあるけれど。
それでも。
滅びの物語なので、途中で読むのが辛くなったりしながら。
まるで古さを感じないのは、歴史ものだからという訳ではないのは流石。
『ぬきさしならない依頼 』
2016年3月6日 読書 コメント (2)ぬきさしならない依頼 ― ロスの探偵エルヴィス・コール(1996年 扶桑社ミステリー)
"Free Fall" (1993)
ロバート クレイス (著)、Robert Crais (原著)、高橋 恭美子 (翻訳)
引き続き、エルヴィス・コールもの読破中。
どんどんこの1980/1990年代のLAのハードボイルド・探偵ものの世界観に親しんできた。
実は印象がイマイチだった第1作の『モンキーズ・レインコート』も読み返してみたのですw
割に寡作な作家らしく、『モンキーズレインコート』が1987年の作品、この第4作が1993年。
この辺りでリアルタイムに読んでたらもっともっと楽しかっただろうになーと少し悔しい。
あのロサンゼルス暴動が起きたサウスセントラルが舞台。
いかにLAの暴動の影響が大きかったかということ。
コナリーをずっと読んでいるせいで、警察物では、O.J.シンプソン事件(証拠の取り扱いへの影響)とロドニー・キング事件を発端としたLAの暴動(人種問題への波及)はランドマーク的、としみじみ。
次作へGOです。
"Free Fall" (1993)
ロバート クレイス (著)、Robert Crais (原著)、高橋 恭美子 (翻訳)
引き続き、エルヴィス・コールもの読破中。
どんどんこの1980/1990年代のLAのハードボイルド・探偵ものの世界観に親しんできた。
実は印象がイマイチだった第1作の『モンキーズ・レインコート』も読み返してみたのですw
割に寡作な作家らしく、『モンキーズレインコート』が1987年の作品、この第4作が1993年。
この辺りでリアルタイムに読んでたらもっともっと楽しかっただろうになーと少し悔しい。
あのロサンゼルス暴動が起きたサウスセントラルが舞台。
いかにLAの暴動の影響が大きかったかということ。
コナリーをずっと読んでいるせいで、警察物では、O.J.シンプソン事件(証拠の取り扱いへの影響)とロドニー・キング事件を発端としたLAの暴動(人種問題への波及)はランドマーク的、としみじみ。
次作へGOです。
『ララバイ・タウン』
2016年2月28日 読書ロバート クレイス (著), Robert Crais (原著), 高橋 恭美子 (翻訳)
Lullaby Town (1992)
エルヴィス・コール3作目にして、愛着が湧いてきた!
無口なパートナー、ジョー・パイクもしびれるし。
でも、ふと思ったのだけど。
今作は登場人物カレンが地に足が着いた魅力的な女性だからより面白く感じてるのでは?
前作は酷い両親に傷つけられたティーンエイジャーの女の子で、可愛そうではあるもののあまり魅力が感じられなかったしね。
コナリーのボッシュと互いの作品にカメオ出演しているという事から読み始めたけれど、段々好きになってきたかも。
これは絶対に次作へGOですな。
Lullaby Town (1992)
エルヴィス・コール3作目にして、愛着が湧いてきた!
無口なパートナー、ジョー・パイクもしびれるし。
でも、ふと思ったのだけど。
今作は登場人物カレンが地に足が着いた魅力的な女性だからより面白く感じてるのでは?
前作は酷い両親に傷つけられたティーンエイジャーの女の子で、可愛そうではあるもののあまり魅力が感じられなかったしね。
コナリーのボッシュと互いの作品にカメオ出演しているという事から読み始めたけれど、段々好きになってきたかも。
これは絶対に次作へGOですな。
ジェイムズ・トンプソン (著)、高里 ひろ (翻訳)
--------------
フィンランド郊外の村の雪原に横たわる惨殺死体。被害者はソマリア移民の映画女優で、遺体には人種差別を思わせる言葉が刻まれていた。容疑者として浮上したのは、捜査の指揮をとるカリ・ヴァーラ警部から妻を奪った男。捜査に私情を挟んでいると周囲に揶揄されながらも真相を追うカリだったが、やがて第二、第三の殺人が起きてしまう。暗闇と極寒の地を舞台に描く、フィンランド発ノワール・ミステリー。エドガー賞、アンソニー賞、ストランド・マガジン批評家賞ノミネート作。
--------------
「北欧ミステリ」と、フィンランドもノルウェーもスウェーデンも一緒くたな感覚で言ってしまうけれど。どうやらスウェーデンとフィンランドは全然違うみたいだよ。当り前か。
アメリカ人の妻のアメリカ的な表現や愛情の示し方に対比した、フィンランド人が日本人にとても似ていて興味深い。
あーしかし。カーモスの何と過酷なこと。
とても私では生き残れない・・・・・と(笑)。
一応次作へGOのつもり。
--------------
フィンランド郊外の村の雪原に横たわる惨殺死体。被害者はソマリア移民の映画女優で、遺体には人種差別を思わせる言葉が刻まれていた。容疑者として浮上したのは、捜査の指揮をとるカリ・ヴァーラ警部から妻を奪った男。捜査に私情を挟んでいると周囲に揶揄されながらも真相を追うカリだったが、やがて第二、第三の殺人が起きてしまう。暗闇と極寒の地を舞台に描く、フィンランド発ノワール・ミステリー。エドガー賞、アンソニー賞、ストランド・マガジン批評家賞ノミネート作。
--------------
「北欧ミステリ」と、フィンランドもノルウェーもスウェーデンも一緒くたな感覚で言ってしまうけれど。どうやらスウェーデンとフィンランドは全然違うみたいだよ。当り前か。
アメリカ人の妻のアメリカ的な表現や愛情の示し方に対比した、フィンランド人が日本人にとても似ていて興味深い。
あーしかし。カーモスの何と過酷なこと。
とても私では生き残れない・・・・・と(笑)。
一応次作へGOのつもり。
『終決者たち』 2007年古沢 嘉通(翻訳) 講談社文庫 (The Closers2005年)
これはペーパーバックで読んで以来の再読なので、恐らく2006年以来?
10年も前かー。
刑事に復帰した初日から、こんなに派手にやらかすとは。
流石ボッシュ様w
しかし10年前だけあって、まったく覚えていない。
アーヴィン・アーヴィングの処遇なんてすっかり忘れてたわー。
ボッシュの捜査の才能が光る作品。
次の『エコー・パーク』の再読が楽しみ。
これはペーパーバックで読んで以来の再読なので、恐らく2006年以来?
10年も前かー。
刑事に復帰した初日から、こんなに派手にやらかすとは。
流石ボッシュ様w
しかし10年前だけあって、まったく覚えていない。
アーヴィン・アーヴィングの処遇なんてすっかり忘れてたわー。
ボッシュの捜査の才能が光る作品。
次の『エコー・パーク』の再読が楽しみ。
『追いつめられた天使』
2016年2月20日 読書追いつめられた天使 ― ロスの探偵エルヴィス・コール (1992年 新潮文庫)
Stalking the Angel (1989)
エルヴィス・コール・シリーズをちょっと読みたいなーと思って。
『モンキーズ・レインコート』(1989年 新潮文庫) The Monkey’s Raincoat (1987)に続いて第二作。
うーん、実は。
うんうん、好き好き!って程ではないんだけれど。
時代の空気自体は馴染みがあって好きかもなー。
この作品はロスアンジェスルで主に日本人デベロッパーを相手に商売をしている(らしき)アメリカ人一家(父・母・娘)、ヤクザ、武士道のバイブル?「葉隠-ハガクレ-」の行方、、、、と。
大層日本と関わりが深い物語で、アメリカで不動産を買い漁っていたバブル絶好調の頃の日本の影響がうかがい知れる。
エルヴィス・コールと相棒のジョー・パイクの会話で。
『追い越し車線の人生』
なぁんてのがあると、きっと Eagles の "Life in the fast lane" だろうなーと、くすっと。
こういうのが愉しくて、もうちょっと読もうかなーとも。
軽口をたたくアメリカのハードボイルドやら探偵ものを読むと、村上春樹みたいと。
ついつい思ってしまう。
(逆ですよね・・)
Stalking the Angel (1989)
エルヴィス・コール・シリーズをちょっと読みたいなーと思って。
『モンキーズ・レインコート』(1989年 新潮文庫) The Monkey’s Raincoat (1987)に続いて第二作。
うーん、実は。
うんうん、好き好き!って程ではないんだけれど。
時代の空気自体は馴染みがあって好きかもなー。
この作品はロスアンジェスルで主に日本人デベロッパーを相手に商売をしている(らしき)アメリカ人一家(父・母・娘)、ヤクザ、武士道のバイブル?「葉隠-ハガクレ-」の行方、、、、と。
大層日本と関わりが深い物語で、アメリカで不動産を買い漁っていたバブル絶好調の頃の日本の影響がうかがい知れる。
エルヴィス・コールと相棒のジョー・パイクの会話で。
『追い越し車線の人生』
なぁんてのがあると、きっと Eagles の "Life in the fast lane" だろうなーと、くすっと。
こういうのが愉しくて、もうちょっと読もうかなーとも。
軽口をたたくアメリカのハードボイルドやら探偵ものを読むと、村上春樹みたいと。
ついつい思ってしまう。
(逆ですよね・・)
『彼女のいない飛行機』
2016年2月19日 読書ミシェル ビュッシ (著)、平岡 敦 (翻訳)
フレンチミステリ。
『その女アレックス』や『悲しみのイレーヌ』のピエール・ルメートルはなかなか好きだったし、フランスでかなりの評判を取ったとのことでしたが。
探偵の手記が感傷的過ぎて、途中でやめたくなりました。
タイトルからして、ネタバレでは?とも思うしw
結末も、えーーーーーーー。そうきたーーーーー?
それ、どうしろって言うの・・・・・・・。
伏線、無いじゃーーーん!
という感じで。
全く以てダメでした。
途中で出てくる歌や、感傷的な告白が、もしかしたらフランス人ならしっくり魅力的に響くのかもしれない。
「文化の壁」を感じました。
残念。
フレンチミステリ。
『その女アレックス』や『悲しみのイレーヌ』のピエール・ルメートルはなかなか好きだったし、フランスでかなりの評判を取ったとのことでしたが。
探偵の手記が感傷的過ぎて、途中でやめたくなりました。
タイトルからして、ネタバレでは?とも思うしw
結末も、えーーーーーーー。そうきたーーーーー?
それ、どうしろって言うの・・・・・・・。
伏線、無いじゃーーーん!
という感じで。
全く以てダメでした。
途中で出てくる歌や、感傷的な告白が、もしかしたらフランス人ならしっくり魅力的に響くのかもしれない。
「文化の壁」を感じました。
残念。
『火星の人』がSFでも楽しく読めたので、それに気を良くして『地球最後の刑事』を読んでるのだけれど。
・・・・・・・・・・・うーーーん、何か暗い。
そりゃー、半年後に小惑星が衝突して地球が滅びるかもしれない、って設定だから、暗いのも当然なんだけど。
なんだろ。
暗くて重いのは、ちょっと苦手になってきたかもね。
読むペースが遅いです。
『地上最後の刑事』
ベン H ウィンタース(Ben H. Winters) (著)、上野 元美 (翻訳)
【追記】読了したけど・・・・・。
思ったよりは良かったかなぁ。
でも、好きかどうか訊かれたらどうかなー。
予想以上にノアールの香りでした。
・・・・・・・・・・・うーーーん、何か暗い。
そりゃー、半年後に小惑星が衝突して地球が滅びるかもしれない、って設定だから、暗いのも当然なんだけど。
なんだろ。
暗くて重いのは、ちょっと苦手になってきたかもね。
読むペースが遅いです。
『地上最後の刑事』
ベン H ウィンタース(Ben H. Winters) (著)、上野 元美 (翻訳)
【追記】読了したけど・・・・・。
思ったよりは良かったかなぁ。
でも、好きかどうか訊かれたらどうかなー。
予想以上にノアールの香りでした。
アンディ・ウィアー (著)、 小野田和子 (翻訳)
原題: The Martian
周囲でとても評判が良かったのだけれど、何となく読みそびれていたのを読了。
なるほどー。
評判が良いわけだ。
これは面白い。
軽妙でユーモラスで、でも冒険活劇的SF。
何たってたった1人で、火星で“サバイバル”するわけですからね。
主人公、マーク・ワトニーの一人語りが軽妙で、これはみんな惹かれるでしょうと思う。
(その分、大作映画監督の手にかかったら、その軽妙さがすっぱり消えてただの良い話になっているみたい。と、同時にあの軽妙さは訳者の力量の賜物というのをちらっと見かけたので、それはそれで仕方ないのかも。確かに英文のサンプル(ほんの短い冒頭部分だけ)を読んでみたら、日本語の軽妙さとは、少しニュアンスが違う気もする。)
満足。
原題: The Martian
周囲でとても評判が良かったのだけれど、何となく読みそびれていたのを読了。
なるほどー。
評判が良いわけだ。
これは面白い。
軽妙でユーモラスで、でも冒険活劇的SF。
何たってたった1人で、火星で“サバイバル”するわけですからね。
主人公、マーク・ワトニーの一人語りが軽妙で、これはみんな惹かれるでしょうと思う。
(その分、大作映画監督の手にかかったら、その軽妙さがすっぱり消えてただの良い話になっているみたい。と、同時にあの軽妙さは訳者の力量の賜物というのをちらっと見かけたので、それはそれで仕方ないのかも。確かに英文のサンプル(ほんの短い冒頭部分だけ)を読んでみたら、日本語の軽妙さとは、少しニュアンスが違う気もする。)
満足。
アガサ・クリスティー (著)、 三川 基好 (翻訳)
再読。
まずタイトルが良いよねー。「ゼロ時間」という言葉。
ポアロさんの香りはほわーーんとするんだけど、ポアロさんのいない、普通の警察物。
『ひらいたトランプ』でも登場していたバトル警視の活躍。
再読なのに、すっかり結末を忘れていて。
あれ、犯人誰だっけ?と思いながら、非常に楽しく読了。
ポアロさんがいると、ポアロさんについて割かれる部分が多いので、ポアロさん抜きって新鮮。そして快作。
さすがに、そのトリックはちょっと無理っぽい?と思いつつも満足でした。
再読。
まずタイトルが良いよねー。「ゼロ時間」という言葉。
ポアロさんの香りはほわーーんとするんだけど、ポアロさんのいない、普通の警察物。
『ひらいたトランプ』でも登場していたバトル警視の活躍。
再読なのに、すっかり結末を忘れていて。
あれ、犯人誰だっけ?と思いながら、非常に楽しく読了。
ポアロさんがいると、ポアロさんについて割かれる部分が多いので、ポアロさん抜きって新鮮。そして快作。
さすがに、そのトリックはちょっと無理っぽい?と思いつつも満足でした。
『チェイシング・リリー』『天使と罪の街』
2016年1月28日 読書●『チェイシング・リリー』(Chasing the Dime)
Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)、三角 和代 (翻訳)
ペーパーバックで、当時読んで(2003年位かなー)、一度日本語で再読して、今回3回目。
刊行当時は、それなりに『ナノテク学者でベンチャー企業の代表』というモチーフや、実はボッシュシリーズとの関係があったりと、それなりに面白く読んだ記憶があるんだけど。
流石に今読むと、古い感じがしちゃうかなー。
とにかく思い込んだら自分がやりたいように突っ込んでゆく、というコナリーさんが大好きな主人公のパターンが、ウザイと思うか、許せるか、かしら(笑)。
●『天使と罪の街』(The Narrows)
Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)
これは、刊行当時のペーパーバックで読んで(2005年位かしらね)、日本語では初読。
「えーーーー、あの人が・・・・・!死んじゃったのーーー!」というショックから、ポエットの登場まで、色々と面白く読んだ記憶あり。
当時は雨がざんざん降る中で格闘して終わったエンディングの記憶だけが印象にあり。
再読して、あー、そうだった、こういう事だったねー、と。
レイチェルはまさにボッシュが好きそうなキャラクターなんだけど。
以前「禍(わざわい)」となったミスを、また繰り返してませんかー?という気がしなくもないが。
まぁ、再読も楽しく読めました。
Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)、三角 和代 (翻訳)
ペーパーバックで、当時読んで(2003年位かなー)、一度日本語で再読して、今回3回目。
刊行当時は、それなりに『ナノテク学者でベンチャー企業の代表』というモチーフや、実はボッシュシリーズとの関係があったりと、それなりに面白く読んだ記憶があるんだけど。
流石に今読むと、古い感じがしちゃうかなー。
とにかく思い込んだら自分がやりたいように突っ込んでゆく、というコナリーさんが大好きな主人公のパターンが、ウザイと思うか、許せるか、かしら(笑)。
●『天使と罪の街』(The Narrows)
Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)
これは、刊行当時のペーパーバックで読んで(2005年位かしらね)、日本語では初読。
「えーーーー、あの人が・・・・・!死んじゃったのーーー!」というショックから、ポエットの登場まで、色々と面白く読んだ記憶あり。
当時は雨がざんざん降る中で格闘して終わったエンディングの記憶だけが印象にあり。
再読して、あー、そうだった、こういう事だったねー、と。
レイチェルはまさにボッシュが好きそうなキャラクターなんだけど。
以前「禍(わざわい)」となったミスを、また繰り返してませんかー?という気がしなくもないが。
まぁ、再読も楽しく読めました。