『泥棒は詩を口ずさむ』
2019年7月3日 読書
ローレンス ブロック (著)、田口 俊樹 (翻訳)
バーニィ・シリーズ、kindle化されてたのかーと喜んで、1、2、3と読了。
でも、つ、続きが無いーーー?
困った。
ところで、感想は。泥棒探偵、すごーーーーい。
そうきたかーと思ってまった。
泥棒に入った先で死体とでくわす、というワンパターンの設定をそれぞれ気持ちよく書き分けてくれて、面白い。
この間、1970年代のニューヨークの Deuce と呼ばれる地域が舞台のドラマ、その名も Deuce を見たけれど。
ソーホーにアーティストたちがスタジオタイプのアパートメントに集まってきた頃。
古本屋や個人の小さなペットのトリミングサロンが存在できた頃。
などなど。勿論そこにいたわけではないけれど、ニューヨーク情報として耳にしてきたあれこれを考え合わせると今とは全然違うニューヨークなんだよねぇ、と。
ニューヨーカー達にとっては、懐かしきニューヨークの姿を描いた作品群ということになるんだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーー
泥棒は選べない Burglars Can’t Be Choosers(1977)
泥棒はクロゼットのなか The Burglar in the Closet(1978)
泥棒は詩を口ずさむ The Burglar Who Liked to Quote Kipling(1979) - ネロ・ウルフ賞受賞
泥棒は哲学で解決する The Burglar Who Studied Spinoza(1980)
泥棒は抽象画を描く The Burglar Who Painted LikeMondrian(1983)
泥棒は野球カードを集める The Burglar Who Traded Ted Williams(1994)
泥棒はボガートを夢見る The Burglar Who Thought He Was Bogart(1995)
泥棒は図書室で推理する The Burglar in the Library(1997)
泥棒はライ麦畑で追いかける The Burglar in the Rye(1999)
泥棒は深夜に徘徊する The Burglar on the Prowl(2004)
泥棒はスプーンを数える The Burglar Who Counted the Spoons (2013)
しまった、ついに正体を見抜かれた―。古本屋の主人におさまった私のもとにやってきた古書蒐集家は、私が泥棒だということを知っている様子だった。なにしろ世界に1冊しかないキプリングの詩集をなにがなんでも手に入れろというのだから。高額の報酬に釣られて安請け合いはしたものの、盗んだばかりの本を何者かに奪われ、おまけに殺人事件にまで巻き込まれるはめに。ネロ・ウルフ賞受賞の泥棒バーニイ・シリーズ第3作。
バーニィ・シリーズ、kindle化されてたのかーと喜んで、1、2、3と読了。
でも、つ、続きが無いーーー?
困った。
ところで、感想は。泥棒探偵、すごーーーーい。
そうきたかーと思ってまった。
泥棒に入った先で死体とでくわす、というワンパターンの設定をそれぞれ気持ちよく書き分けてくれて、面白い。
この間、1970年代のニューヨークの Deuce と呼ばれる地域が舞台のドラマ、その名も Deuce を見たけれど。
ソーホーにアーティストたちがスタジオタイプのアパートメントに集まってきた頃。
古本屋や個人の小さなペットのトリミングサロンが存在できた頃。
などなど。勿論そこにいたわけではないけれど、ニューヨーク情報として耳にしてきたあれこれを考え合わせると今とは全然違うニューヨークなんだよねぇ、と。
ニューヨーカー達にとっては、懐かしきニューヨークの姿を描いた作品群ということになるんだろうか。
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泥棒は選べない Burglars Can’t Be Choosers(1977)
泥棒はクロゼットのなか The Burglar in the Closet(1978)
泥棒は詩を口ずさむ The Burglar Who Liked to Quote Kipling(1979) - ネロ・ウルフ賞受賞
泥棒は哲学で解決する The Burglar Who Studied Spinoza(1980)
泥棒は抽象画を描く The Burglar Who Painted LikeMondrian(1983)
泥棒は野球カードを集める The Burglar Who Traded Ted Williams(1994)
泥棒はボガートを夢見る The Burglar Who Thought He Was Bogart(1995)
泥棒は図書室で推理する The Burglar in the Library(1997)
泥棒はライ麦畑で追いかける The Burglar in the Rye(1999)
泥棒は深夜に徘徊する The Burglar on the Prowl(2004)
泥棒はスプーンを数える The Burglar Who Counted the Spoons (2013)
『泥棒はクローゼットの中』
2019年6月30日 読書
ローレンス ブロック (著)、田口 俊樹 (翻訳)
ちょっと前に、エルビス・コールのシリーズを読み返したりしていたのだけれど。
飄々としていて、洒脱で、ジェントルマンで。
泥棒とP.I.と立場は違えど、共通するものがあるなぁ、と思っていた。
そういう意味ではニール・ケアリー・シリーズもそう言えるかもしれない。
楽しい。
まさに絶対絶命だった。盗みに入った家で宝石を物色していた私は、ひょんなことからクロゼットに閉じこめられてしまったのだ。鍵をこじあけ外に出ると、なんとそこには女の死体が!そのうえ、宝石を詰めた私の鞄までがどこかへ…… 小粋な泥棒探偵の活躍を軽妙に描くシリーズ第二弾
ちょっと前に、エルビス・コールのシリーズを読み返したりしていたのだけれど。
飄々としていて、洒脱で、ジェントルマンで。
泥棒とP.I.と立場は違えど、共通するものがあるなぁ、と思っていた。
そういう意味ではニール・ケアリー・シリーズもそう言えるかもしれない。
楽しい。
アガサ・クリスティー Agatha Christie (著)、深町 眞理子 (翻訳)
kindle で買ったけれど、紙版の方のこの表紙はいただけない・・。↓期間限定カバーとされているので、どこを狙ったんだか、こういうマーケティングはどうなん?
そして、そして。新訳版。
深町眞理子さんの訳ならと安心して読んだら、妙にキャピキャピしていてこれは困った。
訳がもうちょっと冷静な感じだったら受ける印象も随分と異なっただろうに。これは悔やまれるなぁ。その前の訳の紙版で読んだらもっと好きになれた気がする。
でも、この作品のクレジットを見ると、なんと1924年。
この時代にこういう女性の冒険小説を書いているクリスティの才能にはつくづくひれ伏しますな。
kindle で買ったけれど、紙版の方のこの表紙はいただけない・・。↓期間限定カバーとされているので、どこを狙ったんだか、こういうマーケティングはどうなん?
考古学者の父を亡くして間もないアンは、ロンドンの地下鉄で奇妙な事件に遭遇する。男が何者かに驚いて転落死し、現場に居あわせた怪しげな医者が暗号めいたメモを残して行方をくらましたのだ。好奇心に駆られたアンは、謎を追って単身南アフリカ行きの客船に飛び乗った……ミステリの女王による波瀾万丈の冒険譚 (解説:村上貴史/期間限定カバー:谷口ジロー)
そして、そして。新訳版。
深町眞理子さんの訳ならと安心して読んだら、妙にキャピキャピしていてこれは困った。
訳がもうちょっと冷静な感じだったら受ける印象も随分と異なっただろうに。これは悔やまれるなぁ。その前の訳の紙版で読んだらもっと好きになれた気がする。
でも、この作品のクレジットを見ると、なんと1924年。
この時代にこういう女性の冒険小説を書いているクリスティの才能にはつくづくひれ伏しますな。
ローレンス ブロック (著)、 田口 俊樹 (翻訳)
相変わらず、読書がさっぱり捗らない。
さらっと軽く読めるものが良いなぁと思い、実は未読だったバーニイ・シリーズを。
うん、今の気分にぴったりだ。
なんとなく翻訳に田口節を感じるかも。
※『指名手配』のついでに、『死者の河を渉る』と『サンセット大通りの疑惑』を再読。あぁもうこの続きがどうして訳出されなかったんだろう。残念。
相変わらず、読書がさっぱり捗らない。
さらっと軽く読めるものが良いなぁと思い、実は未読だったバーニイ・シリーズを。
うん、今の気分にぴったりだ。
うますぎる話には罠がある。アパートに忍び込み、小箱を盗み出すだけで5千ドルの報酬をくれるという。だが、家捜しを始めたとたん、パトロール警官の二人組に踏み込まれた。その上、寝室からは死体が見つかり、私は当然殺人犯として追われるはめに。容疑を晴らし、再びプロの泥棒としての仕事をするためにも、自分の手で事件を解決しなくてはならない。マンハッタンの泥棒探偵バーニイ・ローデンバー、初登場。
なんとなく翻訳に田口節を感じるかも。
※『指名手配』のついでに、『死者の河を渉る』と『サンセット大通りの疑惑』を再読。あぁもうこの続きがどうして訳出されなかったんだろう。残念。
ロバート・クレイス (著)、 高橋 恭美子 (翻訳)
訳者あとがきを読んで気づいたんだけど、確かに前作の最後には次作にはジョン・ストーンが出るって書いてたなぁ。で、出なかったなぁ。
前作で大活躍の出来過ぎジョン・ストーン氏。彼は未訳の作品に出てきている人物なのかしらん。【追記:Last Detectiveに出ている模様。『天使の護衛』にそう書いてあった】
今回の作品ではバトンルージュのルシール・シェニエとその息子ベンのことが少し触れられていて、それはどうも未訳の The Last Detective の中で書かれている内容らしい。ってことで、英語版を kindle でポチってみたけど。ちなみにこれにはボッシュのことも触れられているらしい。うーん、読まねば。
で、肝心の感想は。
うん、ロバート・クレイスだわぁー。コール&パイクだよねぇ。
読めるだけで幸せっ。ですかねぇ。
飄々と軽妙。
でも justice の人なんだぜー、エルヴィス・コールは。
(ついでにバトンルージュに行ったときの『死者の河を渉る』も引っ張り出してきて読んでる。)
そして、そして。訳者あとがきにも書いてあるけど、悪人のステムズ&ハーヴェイが良い!ホント、この2人のスピンオフが読みたい。
【追記:小説のモチーフで、映画 Bling Ring でも話題になった実話のティーンエイジャーの窃盗団が使われていると思って、映画も見てみたけど、まんまだった】
全体的には、ストーリーもそれほど凄い!ってわけでもないけれど、キャラクターの造形が上手だし、読んでいて楽しいし。やっぱり上手だなぁ。
でもさ、デニス・ルヘインの探偵パトリック&アンジーシリーズを読んだ時も思ったけど、ハルキはこの辺りの小説に凄く影響を受けてると思うんだよねぇ。軽口がものすごくハルキを彷彿とさせる。ハルキを一所懸命読んでた頃、彼が訳してた作家の作品も読んだけど。影響を受けてるのはそれらではなくて、この辺りの↑ハードボイルドだったのねぇ。と、随分後になって思ったことを、再び思う。
英語版 kindle の作品は結構どれもリーズナブルな価格なので、取り敢えず The Last Detective は読みたいなぁ。でも私ったらボッシュの作品(英語版)2作溜めてるんだよねぇー。そっちも読まないとあかんのですけどねー。
私立探偵エルヴィス・コールは、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査して欲しいという、母親からの依頼を受ける。どうやら少年は仲間と裕福な家からの窃盗を繰り返しているらしい。警察に捕まる前に逃亡中のタイソンを確保し、なんとか自首させたいという母親。だが、コールの先回りをするかのように、何者かが少年の仲間を殺していた。そしてタイソンの身も危険が……。大評判となった『容疑者』『約束』に続く第3弾登場。
訳者あとがきを読んで気づいたんだけど、確かに前作の最後には次作にはジョン・ストーンが出るって書いてたなぁ。で、出なかったなぁ。
前作で大活躍の出来過ぎジョン・ストーン氏。彼は未訳の作品に出てきている人物なのかしらん。【追記:Last Detectiveに出ている模様。『天使の護衛』にそう書いてあった】
今回の作品ではバトンルージュのルシール・シェニエとその息子ベンのことが少し触れられていて、それはどうも未訳の The Last Detective の中で書かれている内容らしい。ってことで、英語版を kindle でポチってみたけど。ちなみにこれにはボッシュのことも触れられているらしい。うーん、読まねば。
で、肝心の感想は。
うん、ロバート・クレイスだわぁー。コール&パイクだよねぇ。
読めるだけで幸せっ。ですかねぇ。
飄々と軽妙。
でも justice の人なんだぜー、エルヴィス・コールは。
(ついでにバトンルージュに行ったときの『死者の河を渉る』も引っ張り出してきて読んでる。)
そして、そして。訳者あとがきにも書いてあるけど、悪人のステムズ&ハーヴェイが良い!ホント、この2人のスピンオフが読みたい。
【追記:小説のモチーフで、映画 Bling Ring でも話題になった実話のティーンエイジャーの窃盗団が使われていると思って、映画も見てみたけど、まんまだった】
全体的には、ストーリーもそれほど凄い!ってわけでもないけれど、キャラクターの造形が上手だし、読んでいて楽しいし。やっぱり上手だなぁ。
でもさ、デニス・ルヘインの探偵パトリック&アンジーシリーズを読んだ時も思ったけど、ハルキはこの辺りの小説に凄く影響を受けてると思うんだよねぇ。軽口がものすごくハルキを彷彿とさせる。ハルキを一所懸命読んでた頃、彼が訳してた作家の作品も読んだけど。影響を受けてるのはそれらではなくて、この辺りの↑ハードボイルドだったのねぇ。と、随分後になって思ったことを、再び思う。
英語版 kindle の作品は結構どれもリーズナブルな価格なので、取り敢えず The Last Detective は読みたいなぁ。でも私ったらボッシュの作品(英語版)2作溜めてるんだよねぇー。そっちも読まないとあかんのですけどねー。
『遥かなる水の音』 村山 由佳
2019年5月28日 読書
これ、多分『星々の船』が良かったから、ポチってあったみたいで。
なんとなくさらっと読める本を探して kindle を覗いてたら見つけたもの。
(kindle 本はセールがあるので、勢いでポチってしまって忘れてしまった積ん読が結構ある。なので時々棚卸し的に眺めてみないと、本当に読まずに忘れ去られている作品があるので・・・)
去年の11月にこう書いてる。
>『星々の船』
これ、良かったな。桜木紫乃とはまたちょっと違って、でも生きずらさを抱えてる人の短編連作。おじいちゃんが最後にちょっとかっこ良すぎる。
で、『遥かなる水の音』。
うーーーーーん。
と、雰囲気は良さそうなんだけど。まずは主人公の緋沙子がダメだったなぁ。こういう自分探ししているタイプのキャラにのめり込めないタチなもので。
結衣もしかり。
女性作家が描く「リアル」な女性像、みたいなもので、私がうーーんと思う典型例かもしれない。
自分をちゃんとわかっていない主人公って、ダメなのかもしれない。
多分、読んだことすら忘れてしまいそうなので、メモとして。
ロードノベル的風景や街の描写は良かったけれど。
なんとなくさらっと読める本を探して kindle を覗いてたら見つけたもの。
(kindle 本はセールがあるので、勢いでポチってしまって忘れてしまった積ん読が結構ある。なので時々棚卸し的に眺めてみないと、本当に読まずに忘れ去られている作品があるので・・・)
去年の11月にこう書いてる。
>『星々の船』
これ、良かったな。桜木紫乃とはまたちょっと違って、でも生きずらさを抱えてる人の短編連作。おじいちゃんが最後にちょっとかっこ良すぎる。
で、『遥かなる水の音』。
うーーーーーん。
さまざまな愛の形を描く、大人のロードノベル
緋沙子は、若くして亡くなった弟の遺言を叶えるため、モロッコへ旅立つ。同行者は、弟の同居人だった中年のゲイと、弟の親友のカップル。4人の想いが交錯し、行き着いた先とは?
「僕が死んだら、その灰をサハラにまいてくれないかな」。亡き周の希望を叶えるために共にモロッコへと旅立つ4人。いまの恋愛関係の行き先に不安を覚える緋沙子。近づきつつある老いにおびえるゲイのフランス人、ジャン=クロード。ふとしたはずみで身体の関係ができ、気持ちの整理がつかない幼なじみの浩介と結衣。愛の深さ、強さとは。そして生きることとは。様々な愛の形を浮き彫りにする感動長編。
と、雰囲気は良さそうなんだけど。まずは主人公の緋沙子がダメだったなぁ。こういう自分探ししているタイプのキャラにのめり込めないタチなもので。
結衣もしかり。
女性作家が描く「リアル」な女性像、みたいなもので、私がうーーんと思う典型例かもしれない。
自分をちゃんとわかっていない主人公って、ダメなのかもしれない。
多分、読んだことすら忘れてしまいそうなので、メモとして。
ロードノベル的風景や街の描写は良かったけれど。
デイヴィッド ゴードン (著)、青木 千鶴 (翻訳)
友人からお見舞いとして貰って積んでたのを、ようやく。
『二流小説家』はなぜか本国より日本で随分と売れた作品、だったらしいし、私もどこかに積んでたけど未読。
これはエンタメ寄りで、さくっと軽く読める感じ。
ちょっと出来過ぎ感もあるけれど。
ジョー・イデの『IQ』と、ちょっと被る感じがなくもない。
悪くない。
友人からお見舞いとして貰って積んでたのを、ようやく。
ジョー・ブロディーは異色の用心棒――ハーバード中退、元陸軍特殊部隊、愛読書はドストエフスキー。心優しいジョーだが、凄腕のその評判に偽りはない。ある晩、彼が勤務するストリップクラブをFBIが急襲する。理由も告げられずに逮捕されたジョーは、NYの名だたるならず者が溢れかえる留置所へ。一斉手入れがあったのだ。捜査機関はいったい誰を捜していたのか……。ジョーはそこで再会した中国系マフィアから、あるヤマに誘われるが……。ミステリ・ランキング三冠『二流小説家』著者の新境地。
『二流小説家』はなぜか本国より日本で随分と売れた作品、だったらしいし、私もどこかに積んでたけど未読。
これはエンタメ寄りで、さくっと軽く読める感じ。
ちょっと出来過ぎ感もあるけれど。
ジョー・イデの『IQ』と、ちょっと被る感じがなくもない。
悪くない。
『お家賃ですけど』 能町みね子
2019年5月1日 読書
こちらもAmazon Prime の無料サービス。
確かウエブサイトで連載されていた頃に斜め読みしていた記憶があるんだけど、違ったっけ?勘違い?
『オカマだけどOLやってます』のブログの頃からなんとなく好きで読んでた能町みね子。
最近はすっかり才能が開花した感じで、なんとなく嬉しい気がする。
大ファンとか積極的に応援とかじゃないけど。
目にすれば読みたい気になる作家、かな。
確かウエブサイトで連載されていた頃に斜め読みしていた記憶があるんだけど、違ったっけ?勘違い?
『オカマだけどOLやってます』のブログの頃からなんとなく好きで読んでた能町みね子。
最近はすっかり才能が開花した感じで、なんとなく嬉しい気がする。
大ファンとか積極的に応援とかじゃないけど。
目にすれば読みたい気になる作家、かな。
『マリーの愛の証明』 川上未映子
2019年5月1日 読書
AmazonのPrimeサービスで無料でDLできたもの。
ちょっと、カズオ・イシグロの「私を離さないで」を想起してしまった。
短編集でなく、短編。
結構好き。
初々しい少女たちが、愛と存在について言葉をかわす、思索的な短編。
時代設定も、場所もわからない、女性限定の孤児院らしき「ミア寮」が舞台。主人公のマリーは、どうやら父親の虐待から逃れるため、寮にやってきたようだ。マリーは去年のルームメイトだったカレンと恋人どうしだったが、一ヵ月前に念入りに別れ話を積み重ねて別れたばかり。そんなマリーやカレンら寮生は郊外学習と呼ばれるピクニックで、山を登り、湖のほとりへと出かけてゆく。別れは受け入れるし、未練もない、と言うカレンだが、「ひとつだけ」聞いておきたかったことがある、とマリーに問いかける……。
神は存在するのか? 愛とは何か? 彼女たちの思考も、存在も不確かだからこそ、ほんの一瞬、まばゆいばかりの輝きを放つ。ひとつひとつ、大切に言葉を編み上げて綴られた、結晶のような作品。近代文学を思わせるかぐわしい香りがひときわチャーミング。
ちょっと、カズオ・イシグロの「私を離さないで」を想起してしまった。
短編集でなく、短編。
結構好き。
『女のいない男たち』 村上春樹
2019年5月1日 読書
これも、多分kindle のセールで半額か何かで買っておいたのだと思う。
ハルキをちゃんと読むのは実に数年ぶりで。
もう長編を読む気にはちょっとならずにいるのだけれど、短編なら良いかなぁと思ってポチったんだと思う。
いやぁ・・・・・。
物凄く久方ぶりのハルキなんだけど、びっくりする位ハルキ色だった。ふーん、ハルキは相変わらずハルキなのかな(どういう感想?w)。
としか、言いようがなかった。ハルキだわー。
ハルキをちゃんと読むのは実に数年ぶりで。
もう長編を読む気にはちょっとならずにいるのだけれど、短編なら良いかなぁと思ってポチったんだと思う。
〈これらを書いている間、僕はビートルズ「サージェント・ペパーズ」やビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のことを緩く念頭に置いていた。
と、著者が「まえがき」で記すように、これは緊密に組み立てられ、それぞれの作品同士が響きあう短編小説集である。「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」「女のいない男たち」の6編はそれぞれくっきりとしたストーリー・ラインを持ちながら、その筆致は人間存在の微細な機微に触れる。
現代最高の作家がいまできること、したいこと、するべきことを完璧な形で成し遂げた作品集と言えるだろう。
「ドライブ・マイ・カー」「イエスタデイ」「独立器官」「シェエラザード」「木野」他全6篇。最高度に結晶化しためくるめく短篇集。
いやぁ・・・・・。
物凄く久方ぶりのハルキなんだけど、びっくりする位ハルキ色だった。ふーん、ハルキは相変わらずハルキなのかな(どういう感想?w)。
としか、言いようがなかった。ハルキだわー。
『蝶のゆくえ』 橋本治
2019年5月1日 読書 コメント (2)
多分、亡くなった後に、kindle のセールで買ってあったのだと思う。
短編集。
1.ふらんだーすの犬
2.ごはん
3.ほおずき
4.浅芽が宿
5.金魚
6.白菜
自作解説
自作解説がふるっている。
男性作家でこんな風に女性を上手に切り取った作品を知らないかもしれない。
ただ、1作目の「ふらんだーすの犬」は幼児虐待がテーマなので、途中で辛くて、一度離脱せざるをえなかった。全部読んだ後で気合いを入れて読んだけど。
短編集。
1.ふらんだーすの犬
2.ごはん
3.ほおずき
4.浅芽が宿
5.金魚
6.白菜
自作解説
自作解説がふるっている。
「女を主人公にした短編集」を書くに際して、橋下は迷っていた。自分は女ではないので、「女のあり方」をそのまま肯定することが出来ないーーそして、その立場を容認してしまうと、女を断罪することにもなりかねない。現代の女はそのような立場に立たされていると橋下は考えているから、これを書くのに際して難しいのは、女に対して「他人」として存在する作者の距離である。
男性作家でこんな風に女性を上手に切り取った作品を知らないかもしれない。
ただ、1作目の「ふらんだーすの犬」は幼児虐待がテーマなので、途中で辛くて、一度離脱せざるをえなかった。全部読んだ後で気合いを入れて読んだけど。
アガサ・クリスティー (著)、田村 隆一 (翻訳)
映画化されたんですよねー。
それとは関係なく。
おぉ、これは『女史十八番の童謡殺人』だったのか。気づかなかった(苦笑)。
我ながらお粗末。
でも、クリスティは世界観が楽しくてそこに浸って読んじゃうんだよねぇ。
ま、結末は「お、そのパターンできましたか」って感じですが。
クリスティが好きな人にとっては、このパターンの小説を読むと、クリスティがとっくに書いてるぢゃんって思ったりするのかもね。
Kindleで田村隆一さんの訳で読める幸せ。くふふ。
ねじれた家に住む心のねじれた老人が毒殺された。根性の曲がった家族と巨額の財産を遺して。状況は内部の者の犯行を示唆し、若い後妻、金に窮していた長男などが互いに疑心暗鬼の目を向け合う。そんな中、恐るべき第二の事件が…マザー・グースを巧みに組み入れ、独特の不気味さを醸し出す女史十八番の童謡殺人。
映画化されたんですよねー。
それとは関係なく。
おぉ、これは『女史十八番の童謡殺人』だったのか。気づかなかった(苦笑)。
我ながらお粗末。
でも、クリスティは世界観が楽しくてそこに浸って読んじゃうんだよねぇ。
ま、結末は「お、そのパターンできましたか」って感じですが。
クリスティが好きな人にとっては、このパターンの小説を読むと、クリスティがとっくに書いてるぢゃんって思ったりするのかもね。
Kindleで田村隆一さんの訳で読める幸せ。くふふ。
ジョー イデ (著)、熊谷 千寿 (翻訳)
ずーーーーーーーーーーーーーーっと、本が読めずにおりましたが。
数ヶ月かかりでようやく、IQ読了。はぁー時間がかかったなぁ。
面白かった。好きです、こういうの。少々YA寄り。
次作が楽しみ。
映画もそうだけれど、本が読めるということは、体力・気力が戻ってきたのだなと思う。
そろそろ次に何か読めそうだ。
ずーーーーーーーーーーーーーーっと、本が読めずにおりましたが。
数ヶ月かかりでようやく、IQ読了。はぁー時間がかかったなぁ。
ロサンゼルスに住む黒人青年アイゼイアは‶IQ〟と呼ばれる探偵だ。ある事情から大金が必要になった彼は腐れ縁の元ギャング、ドッドソンからの口利きで大物ラッパーから仕事を請け負うことに。だがそれは「謎の巨犬を使う殺し屋を探し出せ」という異様なものだった! 奇妙な事件の謎を全力で追うIQ。そんな彼が探偵として生きる契機となった凄絶な過去とは――。新たなる‶シャーロック・ホームズ〟の誕生と活躍を描く、新人賞三冠受賞作!
面白かった。好きです、こういうの。少々YA寄り。
次作が楽しみ。
映画もそうだけれど、本が読めるということは、体力・気力が戻ってきたのだなと思う。
そろそろ次に何か読めそうだ。
読んだものメモ その2
2018年11月18日 読書さて、恒例。読んだものメモ、書いとかないと。
『カササギ殺人事件』はとっても楽しかった。まるでクリスティの新作読んでるみたいな前半とちょっとガサツな現代の後半と。大当たり。
キャロル・オコンネル・シリーズ 務台夏子翻訳
1. 氷の天使 Mallory’s Oracle
2. アマンダの影 The Man Who Lied to Women
3. 死のオブジェ Killing Critics
4. 天使の帰郷 Flight of the Stone Angel
まで読んだかな。これはなんだかモチーフがちょっと変わってて、割と好きかも。
へー最初にそうやって、なるほどストーリーでそう語らせるんだー、とか。
マンハッタンの桁違いの富裕層とか。諸々。多分続きもそのうちに。
『数字を一つ思い浮かべろ』
ジョン ヴァードン (著)、浜野 アキオ (翻訳)
あちこちで褒められてて、普通に面白かったけど、ずっと覚えている面白さではないかなぁ。
クリスティ再読
『スタイルズ荘の怪事件』『五匹の豚』『ナイルに死す』
『ゴルフ場殺人事件』(初読)
ハルキ再読
『遠い太鼓』
コナリー和訳は初だけど、原書で読んで凄く好きだった"Gods of Guilt"
『罪責の神々』 まぁいつも通りちょっと訳がなぁ。
多分この辺で人が死ぬとか死なないから離れたくなって
能町みね子
『お話はよく伺っております』
『逃北』
高田かや
『カルト村で生まれました』
鈴木智彦
『ヤクザとサカナ』
『潜入レポ ヤクザの修羅場』
中野信子
『サイコパス』
村山由佳
『星々の船』
これ、良かったな。桜木紫乃とはまたちょっと違って、でも生きずらさを抱えてる人の短編連作。おじいちゃんが最後にちょっとかっこ良すぎる。
『猫が見ていた』
この中の『黒い白猫』 東山彰良著 が良くて、彼の作品を読んでみようかと。
そして、村井理子
『犬(きみ)がいるから』
猫がいる生活に戻れた幸せを噛み締めてます。ふふ。
『カササギ殺人事件』はとっても楽しかった。まるでクリスティの新作読んでるみたいな前半とちょっとガサツな現代の後半と。大当たり。
キャロル・オコンネル・シリーズ 務台夏子翻訳
1. 氷の天使 Mallory’s Oracle
2. アマンダの影 The Man Who Lied to Women
3. 死のオブジェ Killing Critics
4. 天使の帰郷 Flight of the Stone Angel
まで読んだかな。これはなんだかモチーフがちょっと変わってて、割と好きかも。
へー最初にそうやって、なるほどストーリーでそう語らせるんだー、とか。
マンハッタンの桁違いの富裕層とか。諸々。多分続きもそのうちに。
『数字を一つ思い浮かべろ』
ジョン ヴァードン (著)、浜野 アキオ (翻訳)
あちこちで褒められてて、普通に面白かったけど、ずっと覚えている面白さではないかなぁ。
クリスティ再読
『スタイルズ荘の怪事件』『五匹の豚』『ナイルに死す』
『ゴルフ場殺人事件』(初読)
ハルキ再読
『遠い太鼓』
コナリー和訳は初だけど、原書で読んで凄く好きだった"Gods of Guilt"
『罪責の神々』 まぁいつも通りちょっと訳がなぁ。
多分この辺で人が死ぬとか死なないから離れたくなって
能町みね子
『お話はよく伺っております』
『逃北』
高田かや
『カルト村で生まれました』
鈴木智彦
『ヤクザとサカナ』
『潜入レポ ヤクザの修羅場』
中野信子
『サイコパス』
村山由佳
『星々の船』
これ、良かったな。桜木紫乃とはまたちょっと違って、でも生きずらさを抱えてる人の短編連作。おじいちゃんが最後にちょっとかっこ良すぎる。
『猫が見ていた』
この中の『黒い白猫』 東山彰良著 が良くて、彼の作品を読んでみようかと。
そして、村井理子
『犬(きみ)がいるから』
猫がいる生活に戻れた幸せを噛み締めてます。ふふ。
読んだものメモ。
カリン・スローター祭りは無事に終了。面白かった。
三連の殺意 Triptych
砕かれた少女 Fractured
開かれた瞳孔 Blindsighted
ハンティング Undone
サイレント Broken
血のペナルティ Fallen
罪人のカルマ Criminal
なんとなく頭が疲れて頭を使わないのを読みたくて、友人オススメの『東京バンドワゴン』
著者:小路幸也
1.東京バンドワゴン
2.シー・ラブズ・ユー
3.スタンド・バイ・ミー
4.マイ・ブルー・ヘブン(長編)
実はセールか何かでポチってあったらしく第1作目はkindleで積ん読になってたもの。読み始めて最初はなぁんか違和感があったんだけど。なぁんか癖になる。全てにおいて出来すぎなんだけど、そこが平和で良いのね、きっと。
ドラマっぽいなーと思ったら、ドラマ化もされてたのねー。全然知らなかった。
『ミスコン女王が殺された 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ 』
ジャナ・デリオン(著)、島村 浩子(訳)
これはシリーズ第1作の 〈ワニの町へ来たスパイ〉が最高に面白かったから発売日にポチって読了。勿論面白かったけど、第1作よりはちょっとパワーダウン?でもシリーズ全部訳出してほしい。
続いて、深町秋生『インジョーカー』
うーん。前作このシリーズは楽しめた記憶だったんだけど。
『ダ・フォース』とカリン・スローターの後では分が悪い。
しかし日本の作品は本当にウェットだなぁ。
とあるところで褒められているのを見つけて、
『四十歳、未婚出産』 垣谷美雨著
うわぁ、どこか他の国の話みたい!自分にとっては恐ろしく異文化と感じられてそこが興味深かった。面白くはなかったけどね。
日本語が続いて、『教誨師』 堀川惠子著
これも以前死刑確定囚についての本を読んだ時期などがあったので、それほどでも・・。
『じっと手を見る』
『水やりはいつも深夜だけど』 窪 美澄著
ふむふむ。桜木紫乃とはまた違う、生きずらさを抱えた人たちのストーリー。なかなか良いぞ。
クリスティ『葬儀を終えて』再読。
そうだ、マルティン・ベックの新訳で積読してたやつに行こうと、
1.煙に消えた男(Mannen som gick upp i rök )
2.バルコニーの男(Mannen på balkongen )
3.消えた消防車(Brandbilen som försvann )
ものすごく残念な事に、新訳シリーズははここで訳出が止まってしまったのだけれど、ハーパーコリンズ社とか、続き買い取って出してくれないかなー。
ここでアメリカの警察物が読みたくなって、
タイラー・ディルツ (著)、安達 眞弓 (翻訳)
『悪い夢さえ見なければ ロングビーチ市警殺人課』
『ペインスケール ロングビーチ市警殺人課』
これはここのところ、「ペインスケール」について毎日やり取りしていたのが多分選んだ理由wでも、主人公の「わたし」がイマイチ。全体的にイマイチだったかなぁ。
『ウッドストック行最終バス』
コリン デクスター (著)、 大庭 忠男 (翻訳)
ふーむ。シリーズ読む予定なんだけど、この先はどんな感じになるのかな。
そして今、これの途中↓
『カササギ殺人事件』
アンソニー・ホロヴィッツ (著)、山田 蘭 (翻訳)
クリスティへのオマージュとのことなのだけれどはて。
カリン・スローター祭りは無事に終了。面白かった。
三連の殺意 Triptych
砕かれた少女 Fractured
開かれた瞳孔 Blindsighted
ハンティング Undone
サイレント Broken
血のペナルティ Fallen
罪人のカルマ Criminal
なんとなく頭が疲れて頭を使わないのを読みたくて、友人オススメの『東京バンドワゴン』
著者:小路幸也
1.東京バンドワゴン
2.シー・ラブズ・ユー
3.スタンド・バイ・ミー
4.マイ・ブルー・ヘブン(長編)
実はセールか何かでポチってあったらしく第1作目はkindleで積ん読になってたもの。読み始めて最初はなぁんか違和感があったんだけど。なぁんか癖になる。全てにおいて出来すぎなんだけど、そこが平和で良いのね、きっと。
ドラマっぽいなーと思ったら、ドラマ化もされてたのねー。全然知らなかった。
『ミスコン女王が殺された 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ 』
ジャナ・デリオン(著)、島村 浩子(訳)
これはシリーズ第1作の 〈ワニの町へ来たスパイ〉が最高に面白かったから発売日にポチって読了。勿論面白かったけど、第1作よりはちょっとパワーダウン?でもシリーズ全部訳出してほしい。
続いて、深町秋生『インジョーカー』
うーん。前作このシリーズは楽しめた記憶だったんだけど。
『ダ・フォース』とカリン・スローターの後では分が悪い。
しかし日本の作品は本当にウェットだなぁ。
とあるところで褒められているのを見つけて、
『四十歳、未婚出産』 垣谷美雨著
うわぁ、どこか他の国の話みたい!自分にとっては恐ろしく異文化と感じられてそこが興味深かった。面白くはなかったけどね。
日本語が続いて、『教誨師』 堀川惠子著
これも以前死刑確定囚についての本を読んだ時期などがあったので、それほどでも・・。
『じっと手を見る』
『水やりはいつも深夜だけど』 窪 美澄著
ふむふむ。桜木紫乃とはまた違う、生きずらさを抱えた人たちのストーリー。なかなか良いぞ。
クリスティ『葬儀を終えて』再読。
そうだ、マルティン・ベックの新訳で積読してたやつに行こうと、
1.煙に消えた男(Mannen som gick upp i rök )
2.バルコニーの男(Mannen på balkongen )
3.消えた消防車(Brandbilen som försvann )
ものすごく残念な事に、新訳シリーズははここで訳出が止まってしまったのだけれど、ハーパーコリンズ社とか、続き買い取って出してくれないかなー。
ここでアメリカの警察物が読みたくなって、
タイラー・ディルツ (著)、安達 眞弓 (翻訳)
『悪い夢さえ見なければ ロングビーチ市警殺人課』
『ペインスケール ロングビーチ市警殺人課』
これはここのところ、「ペインスケール」について毎日やり取りしていたのが多分選んだ理由wでも、主人公の「わたし」がイマイチ。全体的にイマイチだったかなぁ。
『ウッドストック行最終バス』
コリン デクスター (著)、 大庭 忠男 (翻訳)
ふーむ。シリーズ読む予定なんだけど、この先はどんな感じになるのかな。
そして今、これの途中↓
『カササギ殺人事件』
アンソニー・ホロヴィッツ (著)、山田 蘭 (翻訳)
クリスティへのオマージュとのことなのだけれどはて。
カリン・スローター祭り
2018年9月9日 読書 コメント (5)療養中にする事と言ったら、やっぱり読書になるわけで。
海外ドラマをみる気力はまだ出ないかなぁ。
読書クラスタで一部大注目のカリン・スローター。ひとり祭り中。
1. 三連の殺意 Triptych
2. 砕かれた少女 Fractured
3. 開かれた瞳孔 Blindsighted
4. ハンティング Undone
5. サイレント Broken ← イマココ
それ以外には
1. 航路 コニー・ウィルス
これはめちゃくちゃ良かった。個別に感想書けるかな。
2. スリーピング・マーダー アガサ・クリスティ
クリスティ最後の作品と知らずに読んでもうた。
3. 脳が壊れた 鈴木大介
4. 脳は回復する 鈴木大介
5. されど愛しきお妻様 鈴木大介
6. だって、女子だもん 雨宮まみ対談集
7. 卒業式まで死にません 南条あや
忘れないようにメモ。
海外ドラマをみる気力はまだ出ないかなぁ。
読書クラスタで一部大注目のカリン・スローター。ひとり祭り中。
1. 三連の殺意 Triptych
2. 砕かれた少女 Fractured
3. 開かれた瞳孔 Blindsighted
4. ハンティング Undone
5. サイレント Broken ← イマココ
それ以外には
1. 航路 コニー・ウィルス
これはめちゃくちゃ良かった。個別に感想書けるかな。
2. スリーピング・マーダー アガサ・クリスティ
クリスティ最後の作品と知らずに読んでもうた。
3. 脳が壊れた 鈴木大介
4. 脳は回復する 鈴木大介
5. されど愛しきお妻様 鈴木大介
6. だって、女子だもん 雨宮まみ対談集
7. 卒業式まで死にません 南条あや
忘れないようにメモ。
ヘニング・マンケル (著)、柳沢 由実子 (翻訳)
遂に、訳出されているヴァランダーシリーズの最後の作品。
若きヴァランダーの短・中編集。
そうかー。イタリアへの旅行だけでなくピラミッド見物なんてこともしてたのか!
何というか。シリーズで順番に読んできて、もう著者が亡くなってしまって新しい作品が生まれないことが分かっているというのは何とも切ないことなのだな。
残るは、2作『手』と『苦悩する男』。ヴァランダーシリーズは安定して売れているみたいなので、出るでしょうが。最後まで読んだときはもっと切ないかな。
若きヴァランダーと恋人モナ。結婚後倦怠期のヴァランダーとモナ。別居後のヴァランダー。
「うじうじしててなんだかなぁ」なんて思っていた頃が嘘のように、ヴァランダーに感情移入している。
ドラマ、そろそろ観てみようかなぁー。
遂に、訳出されているヴァランダーシリーズの最後の作品。
若きヴァランダーの短・中編集。
そうかー。イタリアへの旅行だけでなくピラミッド見物なんてこともしてたのか!
北欧ミステリの帝王、ヘニング・マンケルが生んだスーパースター、イースタ署の刑事クルト・ヴァランダー。そんなヴァランダーが初めて登場したのは、ガラスの鍵賞受賞の『殺人者の顔』だが、本書は、ヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移り、ベテランとなった「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソードで、飛行機墜落の謎と手芸洋品店放火殺人事件を追う「ピラミッド」に至る、5つの中短篇を収録。ヴァランダーの知られざる過去を描いた、贅沢な作品集。
何というか。シリーズで順番に読んできて、もう著者が亡くなってしまって新しい作品が生まれないことが分かっているというのは何とも切ないことなのだな。
残るは、2作『手』と『苦悩する男』。ヴァランダーシリーズは安定して売れているみたいなので、出るでしょうが。最後まで読んだときはもっと切ないかな。
若きヴァランダーと恋人モナ。結婚後倦怠期のヴァランダーとモナ。別居後のヴァランダー。
「うじうじしててなんだかなぁ」なんて思っていた頃が嘘のように、ヴァランダーに感情移入している。
ドラマ、そろそろ観てみようかなぁー。
ドン ウィンズロウ (著)、田口 俊樹 (翻訳)
原題は"The Force" なのだけれど、ダ・フォースと文中に"Da Force" と表現されているからなのでしょう。
とまぁ、こんな具合。
訳者あとがきによると、『ウィンズロウ自身が”これまでの人生はすべてこの本を書くための準備期間だったのではないか”と語ってる』らしいし、『スティーヴン・キングは”うっとりするほど素晴らしい。大変な偉業。『ゴッドファーザー』の警察版。それほどにいい”と絶賛してる』らしいです。
確かに、大作。力作。
上巻読み終わってから下巻を始めるのに少し時間が必要で、下巻の前半は、なんだか時間が掛かってしまった。でも下巻の後半のたたみこむような流れに圧倒された。
今のウィンズロウは『ザ・カルテル』に続いて、こういう社会悪を描きたいのだろうなぁ、と再び思う。
綿密な取材、憤り。
正義って何か。
どろっと積み込まれた作品。
(ただいま再読中)
『犬の力』『ザ・カルテル』のウィンズロウがエリート特捜部の栄光と転落を描く話題作!
麻薬や銃による犯罪を取り締まるマンハッタン・ノース特捜部、通称"ダ・フォース"。
ニューヨーク市警3万8千人の中でも最もタフで最も優秀で最も悪辣な警官たちを率いるデニー・マローンは市民のヒーローであり、この街を統べる刑事の王だった。だが、ドミニカ人麻薬組織の手入れの際におこなったある行動をきっかけに、栄光を約束されたマローンの人生は、転落の道をたどりはじめる……。
原題は"The Force" なのだけれど、ダ・フォースと文中に"Da Force" と表現されているからなのでしょう。
The Manhattan North Special Task Force.
"Da Force" blew through the city like a cold, harsh, fast and violent wind, scouring the streets and alleys, the playgrounds, parks and projects, scraping away the trash and filth, a predatory storm blowing away the predators.
それがマンハッタン・ノース特捜部だった。
そんな彼ら”ダ・フォース”は、冷たく荒々しく容赦のない疾風のように市を吹き抜け、その勢いに任せて、通りや路地や公園や公営住宅のゴミや汚物をこそげ落とした。まさに略奪者たちを蹴散らす略奪の風だった。
とまぁ、こんな具合。
訳者あとがきによると、『ウィンズロウ自身が”これまでの人生はすべてこの本を書くための準備期間だったのではないか”と語ってる』らしいし、『スティーヴン・キングは”うっとりするほど素晴らしい。大変な偉業。『ゴッドファーザー』の警察版。それほどにいい”と絶賛してる』らしいです。
確かに、大作。力作。
上巻読み終わってから下巻を始めるのに少し時間が必要で、下巻の前半は、なんだか時間が掛かってしまった。でも下巻の後半のたたみこむような流れに圧倒された。
今のウィンズロウは『ザ・カルテル』に続いて、こういう社会悪を描きたいのだろうなぁ、と再び思う。
綿密な取材、憤り。
正義って何か。
どろっと積み込まれた作品。
(ただいま再読中)
ヘニング・マンケル (著)、柳沢 由実子 (翻訳)
クルト・ヴァランダー警部シリーズ第9作目という扱いになっているけれど、番外編が正しいのでは?ようやく電子になったのは嬉しい。
娘のリンダがついに警察官になる!直前という時期の事件で、主にリンダの視点の物語。
父親に似てるという設定らしいが、まぁリンダにいらつくことw
リンダに感情移入が難しいのが難点。
「人民寺院事件」から「9.11」まで。
カルト教団や狂信的に宗教を信じる→テロになるというテーマを、つい先日のオウム真理教の元幹部7名が死刑執行されたことを思いながら読んでいた。
ヴァランダーが最近の作品でよく癇癪を起こすのを更年期なのかな?と失礼ながら思ってたけど、昔からそうだったみたいで、そういう性格、と。最初の頃の作品ってそんなに癇癪起こしてたかなぁ。
『タンゴステップ』の刑事が異動してきたのも、なんとなく親近感。
あぁしかし、もう残る作品が少なくて寂しい。
もっともっと書いてほしかった。
クルト・ヴァランダー警部シリーズ第9作目という扱いになっているけれど、番外編が正しいのでは?ようやく電子になったのは嬉しい。
リンダ・ヴァランダー、まもなく三十歳。警察学校を修了して秋からイースタ署に赴任することが決まり、この夏は父クルトのアパートに同居している。久しぶりの故郷で、旧友ふたりとのつきあいも復活した。だが、その友人のひとりアンナがいきなり行方不明に。いなくなる直前にアンナは、彼女が幼いころに姿を消したままの父親の姿を見たと、リンダに告げていた。アンナになにが? 心配のあまり、まだ正式に警察官になっていないからと諫める父の制止を無視し勝手に調べはじめるリンダ。
娘のリンダがついに警察官になる!直前という時期の事件で、主にリンダの視点の物語。
父親に似てるという設定らしいが、まぁリンダにいらつくことw
リンダに感情移入が難しいのが難点。
「人民寺院事件」から「9.11」まで。
カルト教団や狂信的に宗教を信じる→テロになるというテーマを、つい先日のオウム真理教の元幹部7名が死刑執行されたことを思いながら読んでいた。
ヴァランダーが最近の作品でよく癇癪を起こすのを更年期なのかな?と失礼ながら思ってたけど、昔からそうだったみたいで、そういう性格、と。最初の頃の作品ってそんなに癇癪起こしてたかなぁ。
『タンゴステップ』の刑事が異動してきたのも、なんとなく親近感。
あぁしかし、もう残る作品が少なくて寂しい。
もっともっと書いてほしかった。
アガサ・クリスティー (著)、中村 能三 (翻訳)
好きです。トリックも冴えてる。
クリスティはこういう題材、時代感のものが好き。貴族が優雅に暮らしている様が描かれているのが好き好き。後期は現代に近くなってしまっていて、ワタクシ的にはちょっと寂しい。
友人のクリスティ番長のオススメにて。
男を虜にせずにはおかない美女ローズマリー。彼女が自分の誕生パーティの席上で突如毒をあおって世を去り、やがて一年―彼女を回想する六人の男女がいた。彼らが一年前と同じ日、同じ場所に再び集ったとき、新たな悲劇の幕が上がった!複雑な人間関係と巧みなプロット、鮮やかなトリックが冴える中期の秀作。
好きです。トリックも冴えてる。
クリスティはこういう題材、時代感のものが好き。貴族が優雅に暮らしている様が描かれているのが好き好き。後期は現代に近くなってしまっていて、ワタクシ的にはちょっと寂しい。
友人のクリスティ番長のオススメにて。