ざわめく傷痕 〈グラント郡〉シリーズ
カリン スローター (著)、田辺 千幸 (翻訳)

カリン・スローターは好きだ。

なので、訳出されている「ウィル・トレント (Will Trent) シリーズ」は読破してる。

「グラント郡 (Grant County) シリーズ」は第1作の『開かれた瞳孔』のみが訳出(ハヤカワ)されたきりノータッチという寂しい状況が続いていたが(版権とかの問題だろうか)、ついにハーパーbooksからシリーズ再開。1作目も新訳で電書も出ましたね。

で、ポチって放置してたのをこの週末に読了。
だがしかし、前作との関連が深いのに、その詳細が思い出せずにちょっと再読してみたり。

ウィルトレントシリーズを読んでいる時、個人的にサラはイラっとする事が多くて。
嫌いとは言い切れないけど、凄く好きとも言えないんだよね。

そのサラの若い頃の作品なので更にイラっと・・・w

ストーリーとしては正直諸々既視感があるなぁという印象。
2002年(!!  わーを、今更訳出されるなんて、よっぽどウィルのシリーズが売れてるんだろうなぁ)の作品だから当たり前か、とも。

そもそも、今ならそれはFBIの管轄ではないのかな・・・。
ジョン ル カレ (著)、加賀山 卓朗 (翻訳)

ル カレ追悼で。
スパイ小説の巨匠が描くテロとの戦いの苛烈な諜報戦。一人の若者がドイツに密入国した時、女性弁護士、銀行経営者、そして諜報員たちの運命が大きく変わる! ドイツのハンブルクにやって来た痩せぎすの若者。彼はイッサという名前で、トルコ人の家に滞在することになる。イッサは体じゅうに傷跡があり、密入国していた。そんな折、銀行の経営者トミー・ブルーのもとに、一人の女性から電話がかかってきて、会うことになる。彼女の名前はアナベル・リヒター、慈善団体の弁護士だった。彼女は、依頼人のイッサがあなたに救ってもらえると思っていると言った。その後ブルーは自分の銀行に、ある人物の秘密口座が存在することを知る。 その頃、ドイツの諜報界はイッサを追っていた。イッサはチェチェン出身の過激派として国際指名手配されていたのだ。ドイツの諜報界が主導権争いに揺れ、英米情報部が介入してくる中、練達のスパイ、バッハマンは、イッサに迫っていく。そして、命を懸けてイッサを救おうとするアナベルと、彼女に魅かれ始めたブルーも、その暗闘の中に巻き込まれていく。


確か、フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなった時(2014年)に、本も読んで映画も観たと思うのだけれど。もう、すっかり忘れていた。

映画も再見。

ルカレの作品の中では読みやすいと思うのだけれど(挫折しているのが1つか2つ)、事実が語られないというルカレの手法が良いのか、どうなのか。イッサが見ようによっては全くもって怪しい人物とも取れるし、諜報の世界はそういうほんとか嘘かわからないという感覚が醍醐味ということなのだろうか。

映画は結末のフィリップ・シーモア・ホフマンが"F**K!"と地団駄踏むのがハイライトな気がする。

遺作の『スパイはいまも謀略の地に』は少々高価だけれど、買おうと思う。
マイクル・コナリー (著)、古沢嘉通 (翻訳)

出た時に原著で読んでたので、再読。

主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアとコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・アニマルにしているなど、従来のコナリー作品には登場してこなかったキャラクター。ただし、警察官としての有能さと使命感は、ボッシュ刑事と共通している。
 レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。


さて、新しいヒロイン、バラード登場〜〜!

の紹介ですね。

相変わらず、訳は雑だし、誤訳も多い。
コナリーの長年のファンとしては、非常に憤慨する思いはあるけれど。

版元が講談社で、翻訳ミステリにほとんど興味ないんだろうなってところだし、仕方がないことなんだろう。

ヒロインの紹介なので、少々事件を盛りだくさんというか、全部のっけって感はするけれど。
私は結構好きだな。

レイトショーと呼ばれる深夜勤務になった経緯を、私が聞いても悔しいけれど、潔くそれを受け止めて楽しんでいるところも好きだし。

この後、ボッシュと組んで捜査をするようになるのも、ボッシュが「刑事」でい続けるために考え出した苦肉の策なんだろうと思うし。

ボッシュをどうするか、コナリーは相当考えているだろうなぁ・・・・・・・・。
こんなに長いこと追っかけてきて愛着を持っている主人公は他にはいないので、変な終わり方はしてほしくないけど。

『訣別』

2020年12月13日 読書
マイクル・コナリー (著)、古沢 嘉通 (翻訳)

ボッシュは、ロス市警時代の旧知の知人が本部長を務めるロス北郊の小さな自治体サンフェルナンド市(人口二万人強)の市警察に誘われ、無給の嘱託刑事として勤務するようになっていた(一方で私立探偵免許をあらたに取り直していた)。 ある日、元ロス市警副本部長で、現在はセキュリティ会社トライデント・セキュリティの重役になっているクライトンに呼び出され、トライデント社の顧客の大企業のオーナーである富豪、ホイットニー・ヴァンス(八十五歳)が、ボッシュを名指しで依頼したいことがあると言っている、と告げられる。依頼内容は、クライトンも知らず、ボッシュにのみヴァンス本人から伝えるとのこと。 ヴァンスに会いにいくと、高齢と疾病のため、老い先短いことを悟った老人から、大学生の頃知り合い、妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人を、あるいはもしその子どもがいれば、探してほしいと頼まれる。ヴァンスは未婚で、ほかに子孫はおらず、彼が亡くなれば莫大な財産の行方が気になるところで、もし血縁者がいれば、会社の将来を左右する事態になるかもしれず、そのため、会社側の利益(ひいては自分たちの利益)を優先させる行動に出る重役たちがいることが予想されるため、調査はくれぐれも極秘でおこなってほしい、と念を押される。また、この調査に関する報告は、かならずヴァンス自身にのみおこない、ヴァンス以外の人間から調査への問い合わせは一切しない旨、告げられる。


なんだ、このアマゾンのあらすじ。妙に長いんですけどw

さて、週末にコナリーの『訣別』日本語版読了。

原題が”The Wrong Side of Goodbye”とカッコ良いのに(The Long Goodbyeは意識してるだろうね)。
訣別かぁ。なんかなー、と思う。

そして相変わらず訳が雑で誤訳多し。

いつも通りボッシュの閃きが事件解決に導いて大団円なんだけど。
ボッシュはベトナム戦争帰りだからね・・・・。
もう本当にお年を召してきて、この先のボッシュがどうなるか、とても心配。

というか、今日、ル・カレの訃報が流れてきて。
ル・カレ好きの友人の顔が浮かぶなど。

コナリーはまだ60代前半だけれど、まかり間違って万が一のことなんて起きたら相当悲しいだろうなぁ。なんだかんだ言って、私のオトナとしての読書時代を一緒に生きてきてるみたいな作家なので。

ーーーーー

そういえば、サンフランシスコ在住のアメリカ人の友人がコロナに感染してしまったことがわかった。なんとなく気になってメールしたら、感謝祭で友人から感染したと・・・・。

私の友人は医療従事者。
きちんとした知識はあっても、やっぱり感染してしまったりするんだなぁとよりいっそう恐怖感が増すなど。

ますます家に籠る冬になるってことだよねぇ・・・・・・・。
アレン・エスケンス (著)、務台 夏子 (翻訳)
高級住宅街で女性が殺害された。刑事マックスは、被害者の夫である弁護士プルイットに疑いをかける。プルイットは、かつて弁護士としてともに働いたボーディに潔白を証明してくれと依頼した。ボーディは引き受けるが、それは親友のマックスとの敵対を意味していた。マックスとボーディは、互いの正義を為すべく陪審裁判に臨む。『償いの雪が降る』の著者が放つ激動の法廷ミステリ!


先週の週末に読んだ『償いの雪が降る』の作者アレン・エスケンスの訳出第2作『たとえ天が堕ちようとも』をこの週末に読了。

実は中盤まで、結構凡庸だなぁと思っていたのだけれど。
リーガルものとして大丈夫?
やっぱりデビュー作が話題になるとその先の作品って難しいのかなぁ、とか危惧していたのを。

最後におぉーっと思わせてくれた。
本当にこの人は良い意味でのセンチメンタリズムと正義について書くのだなぁ。

また読みたいと素直に思うということは、私も実はセンチメンタルなのかもねw
今、読書のカテゴリーをみたら、8月からメモしてない・・・・。ぬぁんと。
その間、確かにあんまり本を読めてないけど。
少なくとも、明らかに読んだのを列記。

『その裁きは死』
アンソニー・ホロヴィッツ (著)、山田 蘭 (翻訳)

実直さが評判の弁護士が殺害された。裁判の相手方が口走った脅しに似た方法で。現場の壁にはペンキで乱暴に描かれた謎の数字“182”。被害者が殺される直前に残した奇妙な言葉。わたし、アンソニー・ホロヴィッツは、元刑事の探偵ホーソーンによって、奇妙な事件の捜査に引きずりこまれて―。絶賛を博した『メインテーマは殺人』に続く、驚嘆確実、完全無比の犯人当てミステリ。


『メインテーマは殺人』
自らの葬儀の手配をしたまさにその日、資産家の老婦人は絞殺された。彼女は、自分が殺されると知っていたのか?作家のわたし、ホロヴィッツはドラマの脚本執筆で知りあった元刑事ホーソーンから、この奇妙な事件を捜査する自分を本にしないかと誘われる…。自らをワトスン役に配した、謎解きの魅力全開の犯人当てミステリ!7冠制覇の『カササギ殺人事件』に並ぶ傑作!


その裁き・・を読むにあたり、メインテーマを読み返した。私は『カササギ殺人事件』も楽しく読んだので、今回も当然ながらニコニコ読むという感じ。

でも、これはこの後はどうするんだろうな。アホなアシスタントというだけでもねぇ・・・とは思うけれど。


『死んだレモン』
フィン・ベル (著)、安達 眞弓 (翻訳)
いやー、これはあかんかった。
酒に溺れた末に事故で車いす生活となったフィンは、今まさにニュージーランドの南の果てで崖に宙吊りになっていた。隣家の不気味な三兄弟の長男に殺されかけたのだ。フィンは自分が引っ越してきたコテージに住んでいた少女が失踪した、26年前の未解決事件を調べており、三兄弟の関与を疑っていたのだが…。最後の最後まで読者を翻弄する、ナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作。ニュージーランド発、意外性抜群のミステリ!

ニュージーランドの土着感だけは楽しめたけど、物語として色々破綻していると思うんだけどな。

『壊れた世界の者たちよ』
ドン・ウィンズロウ(著)、田口俊樹(訳)
酒に溺れた末に事故で車いす生活となったフィンは、今まさにニュージーランドの南の果てで崖に宙吊りになっていた。隣家の不気味な三兄弟の長男に殺されかけたのだ。フィンは自分が引っ越してきたコテージに住んでいた少女が失踪した、26年前の未解決事件を調べており、三兄弟の関与を疑っていたのだが…。最後の最後まで読者を翻弄する、ナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作。ニュージーランド発、意外性抜群のミステリ!

これは良かった!
昔の作品からの、楽しい仕掛けが色々仕込んであって嬉しく面白く読了。

個人的には最後の『ラスト・ライド』が昨今の選挙戦に力を入れているウィンズロウを見知っていると書かずにはいられなかったんだろうなぁと、ほろり。しみじみ。


『贖罪の街』
マイクル・コナリー (著), 古沢嘉通 (翻訳)
ボッシュはDROP(定年延長選択制度)の任期半ばでのロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、ロス市警への異議申立ての訴訟をおこなっているが、それ以外は、引退後の念願だった、古いバイクのレストアを老後の楽しみにしようとしていた。  ところがハラーから呼び出され、子飼いの調査員が怪我をして入院しているため、いま抱えている殺人事件弁護の調査員になってくれないか、と頼まれる。


相変わらず訳は雑だが、これはボッシュの正義に対しての心持ちを表しているなかなか好きな作品。ボッシュには正義とともにあらんことを、と思うわ。
May the justice be with you. かしらw

『償いの雪が降る』と『時計仕掛けの歪んだ罠』
『償いの雪が降る』と『時計仕掛けの歪んだ罠』
『償いの雪が降る』
アレン・エスケンス (著)、 務台夏子 (翻訳)

結構前にポチっておいたんだけど、寒くなってから読もうと積んでおいたものを日曜に。
授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが…。バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作!


良い意味でセンチメンタルで、冬の休日の読書にピッタリだった。

勢いでこの間訳出された『たとえ天が墜ちようとも』をポチる。
しかし、タイトルが良いなぁ。

訳者の務台夏子さんは、キャシー・マロリー・シリーズや『そしてミランダを殺す』など馴染みもあり、とても上手な訳者さんだと思う。この本の雰囲気もぴったりかもしれない。


そして、問題作w
先日読んだ、『時計仕掛けの歪んだ罠』。
アルネ・ダール(著)、 田口俊樹(訳)

一年七ヵ月の間にスウェーデン国内で起きた、三件の十五歳の少女失踪事件。ストックホルム警察犯罪捜査課のサム・ベリエルは同一人物による連続殺人だと主張するが、上司はそれを否定しまともに取り合おうとしない。しかしベリエルの主張の裏には、彼だけが知っている根拠があった。そしてついに彼は、容疑者へと辿り着く。だが尋問に臨んだベリエルを待ちかまえていたのは、予想を遥かに超える驚愕の事実だった―。『靄の旋律 国家刑事警察特別捜査班』の著者による、スウェーデンNo.1ベストセラー小説がついに上陸。衝撃のサスペンスシリーズ第一弾! -


なんじゃこれ、でしたねぇ。

外連味のある文章とか。
いわゆるジェットコースターなんだろうけど、強引な場面転換とか。
最初は読み進めるのが苦痛だったけど、一周回ってなんか笑けてしまうかんじ、かも。
なかなかにトンデモ本でした。

終わりが終わりだったので、続きのもう1作くらいは読んでも良いかも。
しかし、陰謀論にしたらなんでもできてしまうというのは便利だよなぁー。

ところで、なんでこれ英語版から訳したの?
今時、重訳はどうなのーと思いますが。


寒いのは苦手感が強いんだけど、本の中の雪は良いなぁ。
と、改めて。

スウェーデンも、ミネソタも。
冬には絶対に行きたくないと思うけれど。ふふ。
カリン スローター (著)、鈴木美朋 (翻訳)

ショッピングモールの駐車場で、疾病予防管理センターの疫学者が拉致された。行方不明のまま一カ月が過ぎたとき、アトランタ中心で爆破事件が発生。現場へ急行した捜査官ウィルと検死官サラは混乱の中、車の追突事故の救命にあたる。だがその車に乗っていたのは、逃走中の爆破犯たちとさらわれた疫学者だった。銃撃戦の末にサラも連れ去られ――。連鎖する凶悪事件、真の目的とは!?


原題は"The Last Widow" 英語版の表紙に She’s the key to unlock the truth...と書いてある。破滅のループって、ちょっとニュアンスが違うかなぁ、という気がしなくもないけれど。

渡辺由香里さんが紹介しているこの本が気になっている:
https://youshofanclub.com/2020/09/06/caste/

そして、この『破滅のループ』でも、白人至上主義者の犯罪がモチーフになっている。

そういう意味で、タイムリーに読んだ気はする。

カリン・スローターそのものは、ノン・シリーズ以外はほとんど読んだんじゃないかな。サラには、今一つ、イラッとしつつも、この「ウィル・トレント・シリーズは全部読んだし、結構好きだ。

そして、この作品は最初の頃に、同じ時間帯を、サラの視点、ウィルの視点、フェイスの視点と繰り返すのが面白い。

『燃える部屋』

2020年8月16日 読書
マイクル・コナリー(著)

2014年、定年延長制度の最後の年をロス市警本部強盗殺人課未解決事件班で迎えようとしているボッシュは、あらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。

意欲と向上心にあふれたソトを優秀な刑事になるとボッシュは見こんで、育てようとする。
今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。


原著で読んで、その後日本語で読んだことはすっかり忘れてた。なので、3回目。

殺人事件の刑事としての矜恃みたいなものに厳しいボッシュは、今までパートナーに満足しないことが多かった(キズは合格なのかな)長い刑事生活の中で、このソトはやっとできる刑事だと認めることができて、事件の解決へ、物語の結末へとひた走ってゆく。

先を読んでいるので、結末は知ってたけど、やっぱり、なんだかなぁ・・・・・・。
コナリーもどうして常にボッシュをそういう境遇に描くんだろうか。ひどいっす。

久しぶりにコールドケースではない殺人事件の解決に向けて、ボッシュとソトのアイデアの出し方など、懐かしい思い。

しかし、相変わらず訳が(以下、略)。

『銀河核へ』

2020年8月10日 読書
ベッキー・チェンバーズ (著)、細美 遙子 (翻訳)

地球を失った人類は銀河共同体に加盟を許され、弱小種族ながら繁栄を享受していた。宇宙船“ウェイフェアラー”は超光速航行用の“トンネル”建造船。多種族混成クルーのこの中古船に突如、「銀河系中心部への新航路を拓く」という大仕事が舞い込んだ。かくして彼らは長く賑やかな航海に乗り出す…。個人出版から人気を博し、ヒューゴー賞候補作となった傑作スペースオペラ!


もうー、めちゃくちゃ面白いぢゃないか。大好き。

SFは人に勧められた作品しかほぼ読まないけれど、これは本当に楽しかった。

私はネタバレが大嫌いなので、作者についてすらあまり調べず、登場人物表とかも見ずに読み始めることが多いのだけれど。

最初の食事・食べ物のシーンで、あれ?この作家は女性なのかな?と思ったり。
それくらい、細やかに美味しそうに食べ物やハーブなどが描写されていたり。

最近、ドラマでマーベル関連を見ると、宇宙人が色々と派手な装いで出ていたりするけれど、ここまで個性豊かな宇宙の高等生物を描くには、まだまだ文字の方が良い気がする。

CGでの安っぽさを感じるとねぇー、興醒めな時あるからね。

ただ、姿形のスケッチだけはあったら良かったなぁーーーとは思ったかな。

大満足。

Fair Warning

2020年8月2日 読書
Michaell Connelly (著)

The hero of The Poet and The Scarecrow is back in the new
thriller from #1 New York Times bestselling author Michael Connelly.
Jack McEvoy, the journalist who never backs down, tracks a serial killer who
has been operating completely under the radar--until now.

Veteran reporter Jack McEvoy has taken down killers before, but when a
woman he had a one-night stand with is murdered in a particularly brutal
way, McEvoy realizes he might be facing a criminal mind unlike any he’s ever
encountered.

Jack investigates--against the warnings of the police and his own editor
--and makes a shocking discovery that connects the crime to other
mysterious deaths across the country. Undetected by law enforcement,
a vicious killer has been hunting women, using genetic data to select and
stalk his targets.

Uncovering the murkiest corners of the dark web, Jack races to find and
protect the last source who can lead him to his quarry. But the killer has
already chosen his next target, and he’s ready to strike.

Terrifying and unputdownable, Fair Warning shows once again why
"Michael Connelly has earned his place in the pantheon of great crime
fiction writers" (Chicago Sun-Times).


コナリーのFair Warning 読了のメモ。

コナリーさんは元記者だからマカヴォイに肩入れしてしまうのかなぁ・・・とつい思うなど。

マカヴォイは相変わらずのマカヴォイでボッシュやミッキー・ハーラーの様に愛着が持ちにくい。

そういえば、ちょうどこの週末に『燃える部屋』読んだら、その中で既にマカヴォイはこの
Fari Warning というサイトでの記者をやってたわ。すっかり忘れてたけど。

レイチェルもなー、なんだか・・・・・。男運が悪いんだろか。見る目なんだろうか。
そして、この終わり方はもしや今後ボッシュと絡んできたりしちゃうのかしら、と気になる気もする。けど、どーかな。

マカヴォイを主人公でまた書くってコナリーさんが言ってたしね。

DNAの商業的な利用やPodcastなど、相変わらず時流に乗ったものを織り込んで描かれているので、Scarecrow やChasing the Dimeの時みたいに訳出が遅くなって、陳腐な感じになったりしないと良いなぁ、とは願ってる。

今、結構なスピードで訳出されているからなんとか大丈夫かなー。でも、もっと丁寧に訳してほしいよ、本当に。
『流れは、いつか海へと』
ウォルター モズリイ (著)、田村 義進 (翻訳)

身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作


ハードボイルド?ノワール?
面白くはあるのだけれど、少々登場人物が多過ぎて。

そこは辟易とする気持ちがないでもない。

でも、話としてはそうやって盛らないと単純なストーリーになってしまうというのもあるしなぁ。

"Night Fire"

2020年7月6日 読書
昨日・一昨日の週末は天気も悪く、ま・さ・に、読書日和。

ただいま、Michael Connelly の"Night Fire"を読んでいるので、もう、なぁーんにもせずに本だけ読んでいれば良いという最高に幸せな2日。

在宅勤務を始めた頃は週末にも仕事を引きずっていたけれど、最近は金曜の夜にラップトップをパタンと閉めたら、仕事終了〜〜〜!っと、週末モードに入れるようになりました。

やっぱり、ON/OFFは大切だな。

コナリーは自分でも元記者なので、いつでもどこでも書けるって話してたくらいだから、本当に多作。年に2作出るのは珍しくない。

ついこの間、マカヴォイという記者(おそらくコナリーは自分を投影しているんじゃないかなー)が主人公の "Fair Warning" というのが出たので、あまり遅れをとる前にその前に刊行されたボッシュものを読んでいるところ。

Fair Warningについてはこれ↓
The hero of The Poet and The Scarecrow is back in the new
thriller from #1 New York Times bestselling author Michael Connelly. Jack
McEvoy, the journalist who never backs down, tracks a serial killer who has
been operating completely under the radar – until now.

Veteran reporter Jack McEvoy has taken down killers before, but when a
woman he had a one-night stand with is murdered in a particularly brutal
way, he realizes he might be facing a criminal mind unlike any he’s ever
encountered.

Jack investigates – against the warnings of the police and his own editor –
and makes a shocking discovery that connects the crime to other
mysterious deaths across the country. Undetected by law enforcement,
a vicious killer has been hunting women, using genetic data shared by the
victims themselves to select and stalk his targets.

Uncovering the murkiest corners of the dark web, Jack races to find and
protect the last source who can lead him to his quarry. But the killer has
already chosen his next target, and he’s ready to strike.

あれ?もうFBIのレイチェル・ウォリングとはつきあってないのかしらん。マカヴォイは仲間内でもあまり評判が良くないので、あんまり期待はしていませんが・・・・・。
まぁそのうち読むけど。


今読んでいるNight Fire については↓ (いずれも公式サイトでの紹介文)
Harry Bosch and LAPD Detective Renée Ballard come
together again on the murder case that obsessed Bosch’s mentor,
the man who trained him to be a homicide detective.

Back when Harry Bosch was just a rookie homicide detective, he had an
inspiring mentor who taught him to take the work personally and light
the fire of relentlessness for every case. Now that mentor, John Jack
Thompson, is dead, but after his funeral his widow hands Bosch a murder
book that Thompson took with him when he left the LAPD 20 years
before — the unsolved killing of a troubled young man in an alley used
for drug deals.

Bosch brings the murder book to Renée Ballard and asks her to help him
find what about the case lit Thompson’s fire all those years ago. That
will be their starting point.

The bond between Bosch and Ballard tightens as they become a
formidable investigation team. And they soon arrive at a worrying
question: Did Thompson steal the murder book to work the case in
retirement, or to make sure it never got solved?

PS: Mickey Haller is in The Night Fire, too.


ボッシュはもうサン・フェルナンドでのボランティアの刑事もほぼリタイアしていて、本当にリタイアした元刑事(ほぼ)になっている。

うぁーん。今後ボッシュについてはどうなっていくのだろうか・・・。

この状況じゃ確かにコナリーは『最後の作品をボッシュにしたいと思っていたけど、ボッシュがあまりにも年老いてしまったのでどうなるかわからなくなってきた』と話さざるをえないなぁ。

この作品もエンタメとしての一定の水準は保ちつつ、メンターとしてのボッシュを描いているのが良い。ただ女性刑事のセリフが結構多いので、いつもの訳者にかかると日本語版がどうなってしまうのかはかなりの懸念事項ではある・・・・・・(涙)。

今73%まできたので、あともうひと盛り上がりがあるかな。
やっぱりコナリーは楽しいなぁー。


【追記】 ぬぁんと(っていうか、ベトナム帰りだから当たり前なんだけど)、
ボッシュの年齢が"almost 70 (years old) "という記述があり。
・・・・・・・・・・という気持ちに。そうかぁ、今のボッシュなら、クリント・イーストウッドが演じてもおかしくないかもしれない・・・・・・・・。

うーむ。

【追記2】
読了したので、さらっと。

最初の頃に健康問題がドンっと出てきて、なにー!?っと思っていたが、結局ご機嫌よくバラッドとのパートナーシップはうまく稼働してるし、決して若くはないし健康問題がありつつ、一応、作家が愛着を抱いているキャラだし、できる刑事だし、またボッシュの作品は読めるんだろうなぁと思うし、思いたい。

解決に向かう道筋が少々そらまた都合が良いなーと思う部分もなくはないが、エンタメとしては良いのでは?というか、私はコナリーに甘いです。はい。ははは。
マーサ・ウェルズ (著)、中原 尚哉 (訳)

面白かったわー。
後で追記予定。
記録としてだけ。

コナリーのこの辺りはエンタメのある一定の水準は出していて読んでいて楽しめる作品が続く。

最近は本当にコナリーの和訳の訳がナニなので、辛い。
これはもうどうにもならないだろうなぁー。

出た時に電子書籍で読んでいるので、復習的に、だけれど。

まだボッシュがLAPDにいるんだなぁー。
ただし、もう定年後のベテラン警察官を呼び戻す有期限の契約中。
今作のパートナーはDavid Chu
悪くないキャラなのに、あまり有効活用されずに消えちゃうよなー。

ところで、先日インスタを何気なくつけたら、コナリーが誰かわからない若手の男性(書店勤務かなー、ファンかなー、誰だったんだろ)とインスタライブをやっていて、面白いことを言っていたのでメモしておく。

1. 次作の主人公は記者のマカヴォイ
現在のジャーナリズムの不信を思うと、しばらくマカヴォイの活躍を続けさせるつもり

2. ボッシュについて
自分を世の中に出してくれたキャラだし、やはりとても愛着がある。自分の作家としての最後の作品はボッシュで終わりたいとずっと考えていたけれど、ボッシュがとても年老いてきてしまったのでどうなるかわからない。(Bosch がso oldって言われるとつ、つらい)

ボッシュは複数の警察官・刑事の影響を受けて作られたキャラクターであるが、レイト・ショーのレネイ・バラードは、1人の女性刑事をモデルに作ったキャラクター。昼間の刑事は例えば「殺人」と担当する犯罪の種類が限られているが、夜勤の刑事は様々な犯罪に対処することが求められるのが興味深い。

3. Jazzについて
コナリー自身は、育った時にJazzを聞いていたわけではなかったので、自伝や書籍を読んで勉強して書いたとのこと。Artについても同様。

4. 自身について
元記者なので、どこでもいつでも書ける。よく作家で環境が整っていないとかけない人がいると思うが、自分はいつでも書ける (→ だから多作なんだねー)。

だって。面白かった。

『愛国殺人』

2020年2月24日 読書
最近在宅勤務で、朝早くとか夜遅くのメールに対応していたので。
なんだかそのいつでも仕事に対応せねば! ということに、疲れていた気がする。

そして、この3連休は、1本だけメールの返信して、あとは休み明けねーと読書。

あぁ、3連休は良いなぁー。
猫が身の回りにいて、働かず、好きなことだけやっていて良い日。
は、当然ながら幸せですね。

そして、読んでたのは:

「愛国殺人」
アガサ・クリスティー (著)、加島 祥造 (著, 翻訳)

歯医者での治療を終えてひと息ついたポアロの許に、当の歯医者が自殺したとの電話が入った。なんの悩みもなさそうな彼に、自殺の徴候などなかった。これは巧妙に仕掛けられた殺人なのか? マザー・グースの調べに乗って起こる連続殺人の果てに、灰色の脳細胞ポアロが追い詰めたものとは?


好きか、嫌いかと聞かれたら、あんまり・・・・かもしれない。
もしかしたら、クリスティーが国謀的なものをモチーフにしたのは、あんまり好きじゃないかもなぁー。ま、また一つ消化したってことで。

『警官の街』

2020年2月9日 読書
カリン・スローター(著)、出水 純 (翻訳)

三カ月間で四人の警官が殺された。ひざまずかされ、額に一発の銃弾を受けて処刑されたのだ。目撃者もなく証拠も出ていないために、容疑者はいない。警官たちが犯人を“アトランタ・シューター”と呼びはじめたなか、五人目の犠牲者が出た。いままでと犯行スタイルが異なっていることから、犯人は“シューター”ではないかもしれないという意見が出る。男性警官の意見しか重要視されないものの、マギーはほかの警官の見解に納得できない。彼女は独自の捜査をすることにしたが―。人種差別や女性蔑視が横行する一九七四年のアトランタを舞台にした犯罪小説。



ウィル・トレント・シリーズは大好きなのだけど。
ノンシリーズを読んでみたら、うーーーーーーーーん、いまいちだったかな。

作品としては2014年発刊だったみたいなので、『ブラック&ホワイト』の後だし、若書きってことではないんだよね。

ただ、なんだろ。時代としての人種差別や女性差別等、社会問題を絡ませたところで力んでしまったのかしら。今ひとつ、いつものストリーテリングにキレがない気がする。

『プリティー・ガールズ』には手が伸びないので、ノンシリーズはちょっとやめとこうかなぁ。
カリン・スローター (著)、田辺 千幸 (翻訳)   原題:The Kept Woman

3連休はやっぱり良いねぇー。お正月休みに加えて、昨年からずっと仕事で緊張気味だった神経がまた少し休まった気がする(諦めたともいうけどw)。(と書いている今ーー火曜ーーの時点で、もはや休まった神経を逆撫でするメールがきて、ヴギャーーーーーと猫が尻尾大きくしてる、みたいな気持ちになっとりますが)。

ま、残りはあと3日だと思おう。

お昼の時点でするべき用事は済んで、午後には読みかけのカリン・スローター『贖いのリミット』をゆっくり読むだけという至福の時間。週末2日に1日プラスされるだけで、こうも心身に余裕が出るかねぇー。不思議だけれど。

お気に入りの読みかけの本があって、あとはそれを読むだけって時間は本当に幸せを感じる。読みながらウトウトしても良いし、猫が膝に乗ってきたり、ね。

と、思いながら。カリン・スローターの最新作(かしら?)を。

血の海に横たわる元警官の惨殺死体。
事件の裏に隠された深い闇とは――。

欧州で続々ベストセラー入り! 〈ウィル・トレント〉シリーズ新作。

建設現場で元警官の惨殺死体が発見された。
首にはドアノブの軸が突き刺さり、一面血の海だったが、
鑑識の結果、大量出血したのは被害者でなく現場から姿を消した女だと判明する。
特別捜査官ウィルは車の側に残された銃が別居中の妻アンジーのものと知り動揺する。
現場となった建物の所有者は揉み消されたレイプ事件の容疑者。
やがて事件の背後に恐るべき闇が浮かびあがり――シリーズ最高傑作!


カリン・スローターは欧米では(少なくとも北米ではかしら)随分前からとっても人気作家のようで、著作も多いのだけれど。日本でヒットしたのはこの数年で、訳出の順番がぐちゃぐちゃだったり。版元を跨いだりしていましたが。2017年からハーパーコリンズジャパンから集中的に安定的に刊行されていて、電子書籍も出るので安心して読めるようになりましたね。

北上次郎先生一押しのカリン・スローター。

やはり、というか。全くパワーダウンせずにアンジーの行動が爆裂。
いやー、面白かった。

アンジーは嫌なオンナではあるけれど常に気になる存在と思ってた読者は結構いると思うので、そこにグサっと刺さってたかと。カリン・スローター上手いなぁ。

ウィル・トレント・シリーズは結構好きで、ウィルには幸せになってほしいととても多くの読者が思っているのでは。ふふふ。正直サラがすごく好きかというと、ちょっと物足りないし、どうしてそこで怒るんだろうと理解できないところが私にはあるんだけれど。あれはアメリカ女性ならみな、当たり前でしょってところなのかな。

訳出されずにいる小説がそれなりにあるのだけれど、あれは今後出たりするんだろうか・・・。
『11月に去りし者』
ルー バーニー (著)、加賀山 卓朗 (翻訳)

『このミステリーがすごい! 2020年版』(宝島社)【海外編】第6位獲得!

1963年、世紀の暗殺事件の秘密に近づきすぎた悪党(ギャング)がいた――
ハメット賞受賞作。

1963年11月、ニューオーリンズ。暗黒街で生きる男ギドリーは、ケネディ大統領暗殺の報に嫌な予感を覚える。数日前に依頼された仕事はこの暗殺絡みに違いない。ならば次に死ぬのは自分だ、と。仇敵を頼って西へ向かう道中、夫から逃れてきた訳ありの母娘と出会ったギドリーは家族連れを装いともに旅するようになる。だが組織が放った殺し屋はすぐそこに迫っていた――MWA賞受賞作家の話題作。


これ、何にも期待せずに読んだら、面白くて。
おやすみ最後の日曜日に一気読み。

リズムもよくてきゅんっとじわっときて好きなタイプの本。訳も良いんだと思う。

題材がJFK暗殺周辺なんだけど先日観た『アイリッシュマン』もそうだしやっぱりアメリカ人にとっては最大のミステリの一つなんだろうなぁと改めて思いますねぇ。

こうなったら古い映画の、『ダラスの熱い日』(原題:Executive Action)も見て見た方が良いかなぁ、なんて思ったり。

この著者はデビュー作の『ガットショット・ストレート』が結構人気だったらしいのだけれど、全然知らず。読んでみたいんだけれど、紙しかないんだなぁ・・・・。うーむ。

年末年始のおやすみ最後の日の、良い読書体験となりました。
『生きるか死ぬかの町長選挙』
ジャナ・デリオン (著)、島村 浩子 (翻訳)

長年シンフルを陰で仕切ってきたアイダ・ベルが、ついに町長選挙に出馬する。二週間前から身分を偽り町で暮らすCIA秘密工作員のフォーチュンは、これまでの縁から選挙戦を手伝うことに。ところが、公開討論会が終わった直後、対立候補が殺されてしまう。犯人扱いされた友の無実を証明するため、立ち上がるフォーチュンたち。が、その結果小さな町はまたも大騒ぎになるのだった!「ワニ町」シリーズ最新刊。


痛快!!!

いやー、面白かった。途中で笑ってお腹がヒクヒクしたくらい。
第2作は、ちょっとパワーダウンだったかなーと思ったけれど、第3作で挽回。

アメリカでは16作も出ているのはうなづける。これは第3作だから"Swamp Sniper"
正直、スナイパーってタイトルは、うん???って気がしなくもないけれど。
出てはきたけどね。

本好きの周囲でも評判が良いし、是非とも第4作以降も版権をgetして訳出して欲しいわー。


Miss Fortune Mystery
1. Louisiana Longshot (2012)
2. Lethal Bayou Beauty (2013)
3. Swamp Sniper (2013)
4. Swamp Team 3 (2014)
5. Gator Bait (2014)
6. Soldiers of Fortune (2015)
7. Hurricane Force (2015)
8. Fortune Hunter (2016)
9. Later Gator (2016)
10. Hook, Line and Blinker (2017)
11. Change of Fortune (2018)
12. Reel of Fortune (2018)
13. Swamp Spook (2018)
14. Fortune Furlough (2019)
15. Cajun Fried Felony (2019)
16. Swamp Santa (2019)

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