ダヴィド ラーゲルクランツ (著)、 スティーグ ラーソン (その他)、 ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)、 羽根 由 (翻訳)


あんなに面白かった『ミレニアム』の作者スティーグ・ラーソン氏が亡き後、異なる著者がシリーズの続きを書く、という異例の事態。続きは読みたいものの、どんな感じなのかなーって思っていた読者が沢山いたと思う。

そこへ版元がばばーんと、上巻の25%近くをKindle版のサンプルに出すという太っ腹。
これはデジタル書籍ならではの販促だよねー。
読者の不安を払拭するのに、凄く役立ったんじゃないかなーと思う。

てなわけで、サンプル読んで、「うん。あまり違和感感じないし、いけそうでは?」とポチる。

心配は杞憂に終わり、無事に面白い、新ミレニアムシリーズ誕生。
ハリウッドでは、1部の次にこの4部を映画化するらしいよ。
それも分かる気がする。話と主人公の活躍が分かりやすいもんね。

リスベットについて、そこまで語るか―って位に、生い立ちが語られて、すっきりした読者も多いのかしらね。

次作の5、6も計画されているそうなので、次も出たら買いますね、これは。

『ボトムズ』

2016年1月15日 読書
ジョー・R・ランズデール (著)、北野 寿美枝 (翻訳)

一応メモ。

うーーーん。
キャラも、自然や当時の社会の描写やあれやこれや。
凄く良いんだけど。
全然のれなくて・・・・・・。

既視感ありあり。


でも、とても良い小説だと思う(褒めてます)。

The Crossing

2016年1月3日 読書
Michael Connelly


「引退したボッシュが、リンカーン弁護士・ミッキー・ハーラーの依頼で捜査官となる」という長編。元刑事が、弁護側の仕事をするということは、dark side に落ちるくらい、一線を越えること。色々と葛藤を感じながらも、事件を解決に導く。

・・のだけれど。

何かなー、ちょっとイマイチだったかもなー。
ボッシュは刑事でいて欲しかった。

ボッシュ・シリーズの命はもう終わっちゃったかもなー。

娘は今の時点ではプロファイラーになりたいという希望を持っているようだけれど、これから大学だしね。

ちょっと寂しい。
Jeffery Deaver (著)、 池田 真紀子 (翻訳)

文庫落ちを待って、何作か前で止まっていたのですが。
先日のKindle50%ポイント還元でまとめ買い。

ようやくリンカーン・ライム・シリーズだけは、リアルタイムに追いつきました。



なんちゅーか。
それも、これも、あれも突っ込んで、そーきましたか!
って感じ?

『豪華』という言葉がぴったりかどうかは別にして、「うわー、なるほどー」と。


ドンデン返しを予想して、92%位でも、まだ何かあるに違いないと思いながら読んでしまうのは、読者としてはどうなの?と思いながらも。
それでもやっぱり、ディーヴァー氏の場合は最後まで「えーー?!」があるものね。


読了すると、必ず伏線の確認にもう一度読みたくなるのが、ディーヴァー作品。
一年に一度の贈り物に楽しませて頂きました。



※個人的にはサックスの関節炎が治療されてしまったのが、ちと悲しいw
美人で聡明で活動的なのに、弱点を持つヒロインというのが結構好きだったんだけどね。


※再読してみたのだけれど、やっぱり今のアメリカの対テロという空気を感じましたね。
色々、上手にまとめてあるなぁ・・・・・・・。流石。

『白昼の悪魔』

2015年11月27日 読書
Agatha Christie (著)、 鳴海 四郎 (翻訳)

ポアロさん、何作目かしら。
ワタクシ的には初の扼殺w

ポアロさんはいつも何も考えず、頭をからっぽにして。
世界観を楽しむのみ。







Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)

アメリカでの発刊が2002年だから、多分2003年頃に読んだのかなー。
初読(原著)は、普通に「面白かった」。

再読(日本語版)は2年位前かなぁ?
とても、とても良い小説だと思った。

ボッシュが少年に対する犯罪に憤るところなんて、ジーーーンっとくる。

そして再々読。
前回よりも重苦しい気持ちになる。
何故ボッシュが"enough"(「もういい」)って思ってバッジを返そうと思ったのか。
どれほど警察の中の”政治”にうんざりしたのか。

そのあたりが凄く目について、なるほどーという気分に。

ア●ゾンのBoschのシーズン1(この『シティー・オブ・ボーンズ』と『エコー・パーク』をベースにしている)を見終わっているので余計に沁みたかも。

ボッシュシリーズの中の、非常によく出来た作品だと思う。
『ゴースト・スナイパー』The Kill Room
ジェフリー・ディーヴァー(著)、池田真紀子(翻訳)

ポチポチポチっと買ったのならば、さくさくっと読まなくてはね、っと。

リンカーン・ライム・シリーズ10作目、『ゴースト・スナイパー』

NIOS(National Intelligence and Operations Service)というアメリカの隠された連邦組織が、国益を損ねる人物を暗殺する組織として描かれているのが、何とも時事的。

期待を裏切らない出来だとは思うけれど。
あんまり続けて読んじゃいけなかったかもなー、とも。

あの検事補はまた出てくるのかなー。

最新作、『スキン・コレクター』には少し間をあけるべきかしらん。


※しかし、このシリーズに出てくるテロリストやスナイパーや殺し屋等の、雰囲気がどうも似ている気がしてしまう。『ゴーストマン』の主人公とも似てる様に思えてしまうのは、ヒットマン的登場人物は仕方のないことなのかしら。

それぞれ(趣味が料理とか)、書き分けはされているんだけどね・・。
『バーニング・ワイヤー』The Burning Wire
  ジェフリー・ディーヴァー(著)、池田真紀子(翻訳)

疲れが出たのか、昨日は具合が悪くて寝てたので。
本日はもちろん出社。

ディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズは文庫落ちを待ってたのだけど、Kindleで50%ポイント還元セールがあったので、ポチポチポチと新作『スキン・コレクター』まで購入!(散財してもーた)

続く『ゴーストスナイパー』も読破して、『スキン・コレクター』に向かいたいもんだわ。

っと、『バーニング・ワイヤー』を読了したけれど。
ちょっと、途中から展開が読めてしまった感じ。

最初のアタックとか、前半はなかなか興味深く読んだのだけど。
ライム・シリーズの中ではイマイチな気がする。
折角、ウォッチ・メーカーも登場してるのにね。

やっぱり、結末というか締めが読めちゃったのが原因かなー。

10月6日の日記

2015年10月6日 読書
10月ですねー。
今週末の仕事イベントが終わったら、一息つけるかなー。

取敢えず本だけはちょこちょこと。
最近では唯一の気晴らしとなりつつある・・(涙)。


■ウィリアム・クルーガー 『闇の記憶』Mercy Falls 読了。
ほえー。そういう終わりかいなー。
何かさ、コークの奥さんジョーはトラブルに巻き込まれ過ぎじゃない?w


■マイクル・コナリー 『夜より暗き闇』再読。
発刊は2001年なのねぇ・・・・。ってことはペーパーバックには2002年にはなってたかなー。もう10年以上前になるのかーーーー(←遠い目)

Blood Workでマッケイリブにかなりの高評価だったんだけど。今作を読み返してみたら、「ちょ、それは早合点では」という感が否めなくもない。

再読って評価が厳しくなるなー。
最近読んだもの、ちょっとメモだけ。

〇『その罪のゆくえ』THE GUILTY ONE
リサ バランタイン(Lisa Ballantyne )(著)、 高山 真由美 (翻訳)

主軸の現在の少年による殺人事件は特にどうということもない、ある意味類型的なものだと思うけれど。

現在の事件と交互に描かれる主人公の弁護士ダニエルとミニーのパートが非常に非常に印象的。

「母である」「母になる」という意味と「家」という意味と意義に胸が痛く、熱くなる。

とても良かった。


〇ミネソタの自然が本当に美しく描かれる、元保安官のコーク・オコナー・シリーズ。
『煉獄の丘』Purgatory Ridge → シリーズ3作目
『ニ度死んだ少女』Blood Hollow→ シリーズ4作目
ウィリアム・K・クルーガー(William Kent Krueger)(著)、野口百合子(翻訳)

ミステリというよりは、友人の生活をのぞきに行くような感じで読んでます。


〇『オリエント急行の殺人』
いわずと知れたアガサ・クリスティ、ポアロさーーんw

この頃にクリスティが旅した地域にはもう行くことは難しいのが悲しい。


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以前はストレス解消はライブに行くことだった。
最近は予定が読みにくいし、体力もやっぱり落ちてるし。

読書に浸ることが一番のストレス解消になっている。
それはそれで良いのだけれど。

ちょっと人生を変えたい気もする。
最近、ウィリアム・K・クルーガー(William Kent Krueger)のコーク・オコナー・シリーズを読破したいなーっと思って、2作目まで読了。

1. 凍りつく心臓 Iron Lake      1998年 2001年9月
2. 狼の震える夜 Boundary Waters  1999年 2003年1月


何が良いって、とにかく舞台となっているミネソタ北部の自然が美しい。
私は横浜生れだし、寒いのが苦手なので北国の冬ってほとんど経験したことないんだけれど。こんなに綺麗ならちょっと行ってみたいかも、とすら思う。

それから、『主人公コーク・オコナーはアイルランドとオジブワの血を引いている』設定なのだけれど、このネイティブアメリカンの人々やその描写がまた良いのだよね。ネイティブアメリカンの叡智ってアジア人にはより親しみがあるんじゃないかなぁ。

『ありふれた祈り』はミステリとしてより、YAとして読んだと以前感想を書いたけれど。そして結構好きだなーって思ったのだけれど。

コーク・オコナーシリーズの方がもっと好きだなー。あまりミステリとして読んでないかもしれないけど、個人的に。

多分、つらつら読んでいきます。

最近読んだもの

2015年8月23日 読書
オフの間に読んだもの。

〇『死との約束』 アガサ・クリスティ―

クリスティーはもう誰が犯人かはうっちゃって、時代感やその世界を楽しむということに決めているんだけれど。

今回は、少々ひっかかりあり。
彼女が連れを言い含めたあたりとか。

ポアロのフランス語が少なかったのも少し寂しい、かなw


〇『バッド・ラック・ムーン』マイクル・コナリー(著)、木村二郎(翻訳)

コナリーの作品で唯一、何度も挫折して未読だったのを読了。
最初のメカニックなところで引っ掛かってはNGだったのかしらね。

読んでみたら意外に面白かった。

でも。同情する点はあるにしても、誘拐前提ってのはどうなんだろうか。
そこには違和感ありあり。

確か他の作品のどこかにカメオ出演しているはずなんだけど、どこだったっけかなー。


〇『モンキーズ・レインコート ― ロスの探偵エルヴィス・コール 』
ロバート クレイス (著)、田村 義進 (翻訳)

諸々あって読んでみた。
なるほど。こういう感じなのね。

次巻へGO、かしら。


〇『凍りつく心臓』
ウィリアム・K.クルーガー (著)、 野口 百合子 (翻訳)

何となく、クルーガーを読破したくなって。
もと保安官のコークが、ウォーキング・デッドのリックに被るw

暑さを忘れさせてくれるくらいの寒ーいミネソタ。

昔、出張で行ったミシガンの小さな町を思い出す。
1998年の刊行だから丁度刊行された頃かな。
皆、車も家も鍵を掛けていなくてびっくりした。
皆が皆を知っていて綺麗な雪解け水が流れる町だったな。

これも次巻へGO.
『刑事マルティン・ベック 笑う警官』
著者: マイ・シューヴァル、ペール・ヴァールー
翻訳:柳沢由実子

スウェーデン語からの直の翻訳ということで、新訳版。
うーん。でも旧訳の方が好きかも?

話自体は、警察物語の群像劇として面白い。
時代は感じるけれど、基本的に警察物は好きだし。
でも『ロセアンナ』の方が好きかなー。



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『さよなら、シリアルキラー』
バリー・ライガ (著)、 満園真木 (翻訳)

ふーむ、そう来たかという設定のシリアルキラーに英才教育を施された17歳の息子が主人公。

好きだわ―。むふふ。

どうやら、3部作の1部らしく、続きが早く読みたいです。
結局私ってYAが結構すきなのね、きっと。
サラ・パレツキー (著), 山本 やよい (翻訳)
『翻訳をリニューアルし、新たに解説を付した新装版』

って、ことで何十年振りかに読み返したよ。

あー、ミスタ・コントレーラスはまだ登場してないのかー、とか。
この頃は嫌々走ってたんだよなー、とか。

懐かしくて。
ヴィク、久し振り~~って感じ?
はは。
私はクリスティーを通ってきてないので、初読。
何というか、「残酷だよなぁ」が一番の感想でしょうか。


知らずにそのままいけると良いねぇ。
でも、一度は気づいた「様な」自分の人生。
そのままその徴を押し殺していられるのかなー。


子供ってあそこまで冷たくなれるもの?って思ったりもするけど。
まー、そんなもんか、とも。
わが心臓の痛み 
Michael Connelly (著)、 古沢 嘉通 (翻訳)


再読。

でも、この前の『エンジェルズフライト』からは邦訳が待てなくて英語で読んだので、日本語で読むのは初。

時々会話が(特に女性の言葉遣いが)、あれ?と思う部分は無きにしもあらず、かしら。


これはプロットとしてアメリカならではだよなー。
よー考えたなー!と思ったのと、面白かったという記憶しか残っていないのですが。(ちなみに映画はくそでしたw)

読みだしたらどんどん進む。
やっぱりエンタメ的ミステリは、コナリー面白いよなーと再確認出来て嬉しい。

今下巻の途中まで来てて。
あっと言う間に終わることでしょう。

マッケイレブの続きにまた会いたくなったよ。


確かに、コナリー的パターンはあるなー。
(仕事中毒、出来るやつだけど一匹狼的 ⇒ 家庭はうまくいかない、とかさ。
女性の描き方とか)

でも、パターンとマンネリは違うし。
コナリーでも勿論イマイチな作品はあるけど。

コナリーは好きな作家。

『ロセアンナ』

2015年7月4日 読書
ロセアンナ 刑事マルティン・ベック
マイ・シューヴァル (著)、 ペール・ヴァールー (著)、 柳沢 由実子 (著)


『笑う警官』で有名な刑事マルティン・ベック・シリーズを、以前の英語版からの翻訳ではなく、スウェーデン語からの新訳、だそうで。

『警察小説の金字塔シリーズ・第一作』と言われるだけあって、するすると。

旧訳はロゼアンナだったそうだけれど、現題はロセアンナ。
綺麗な名前。

ミステリの古典は実はあんまり読んでいないので、初マルティン・ベック。

面白かった。続いて読みます。
甘いお菓子は食べません
田中 兆子 (著)


うわー、これは何かどんぴしゃり、今の時代だよなー。

と思ったら、著者さん、インタビューでこう書かれてる。
『今の女性をかなり意識して書いているので、2014年の女性はこうだというのがわかると思います。』

http://www.sinkan.jp/special/interview/bestsellers58.html


40代以降の女性は何かしら感じるのでは。
オトナになってから、ちょこっとずつ読んでいるアガサ・クリスティ―。

クリスティーは、もう考えることとか放棄して、その世界に浸ってひたすら楽しんでいる。

今回もひたすら愉しく、満足ーーーー。



ところで、クリスティーはそのクラシックな世界が愉しいのだから、新訳にする意味はワタクシには微塵もわかりませぬ。
ニック・ハーカウェイ(著)
黒原 敏行(訳)


某所で力強くも勧められて。
前半を頑張って読み通したら、その後に素晴らしい世界が待ってるから、と。

確かに上巻は辛い。
饒舌な主人公。
壮大な状況説明。

でも、何とかそこを読み進められたら、確かにさーーーっと光が射して。
最後には美しきわくわく待っている、と。

あそこまで進められなかったら読んでなかったと思うけれど。
前半もう少しコンパクトに出来ないのかと思わんでもないけど、じゃぁ、どうコンパクトに?と。
あれがあるから、後半の光があるわけだし。

読後感は良かったし。
何より、これきっと訳が凄く良いのではないかと思う。

タイトルだって、原題は"The Gone-Away World"を、かくも美しいこの邦題。
『逝ってよし戦争』とか、随所に工夫というか奮闘というか、がみられます。

あ、著者は言わずもがなのル・カレの御子息。
おぼっちゃんっぽい著者近影といい、中二病ではw、とか思いつつ。はは。

読了して良かった。


あ、章タイトルがハルキっぽかった。

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