なんくるない

2007年7月2日 読書
いやー、久々にやられましたー。ばななさんに。

表題作の「なんくるない」。

ご自身はあとがきで小説としては失敗作かもしれないけれど、なんて書かれていますが、個人的に、来ましたねー。

肉体と精神のバランスが取れていないことに疲れ果てて、再生してゆく、という過程が、もうねー、「ずきずき」ときましたわー。

自分の本能を信じようと、思わせてくれる。

いくつになっても、迷いのない人生なんて無いのだよね。


よしもとばななさんについては、新作出れば買うって程に熱心な読者ではないのだけれど、時々快作に出会うなー。


あー、沖縄に行きたいなー。

でも、やっぱり、その前にギリシャに行きたいなー。へへへ。
ISBN:4334742629 文庫 江國 香織 光文社 2007/06 ¥680



いやーーーー、ただの自意識過剰ですが、昨日大急ぎで本屋さんで買い物して、この3点を購入したのは、実に恥ずかしかったです。まんまOLの見本みたいなチョイスでしょー。あはは。誰もそんなこと見ちゃいないのは解ってますけどね。おまけにOLでもないし。おほほ。

なんくるない

2007年6月27日 読書
ISBN:4101359296 文庫 よしもと ばなな 新潮社 2007/05 ¥460

anego

2007年6月27日 読書
ISBN:4094081720 文庫 林 真理子 小学館 2007/06/06 ¥650
ISBN:4087604357 文庫 Alex Witchel (原著), 山田 久美子 (翻訳) 集英社 2003/04 ¥800

読んでいる間は悪くないんだけど、しばらくしたらすーーーっと忘れてしまいそうな、ハリウッド的小説な感じでした。

と思ったらグヴィネス・パルトロウが映画化権獲得、だそうで。

主人公がユダヤ人という設定で、ユダヤ人の習慣について、あるいはWASPの習慣について結構詳しく書かれていてそこは面白かったなー。

こちらの同じ古本屋で100円。
ISBN:4758431027 文庫 江国 香織 角川春樹事務所 2004/05 ¥520

うーーーーーーーん、文章力は凄くあると思うんだ。江国 香織さん。

キライじゃないの。

だから買うんだけど・・・・・・・・。

でも、何だか息苦しいです、この作品。



ちなみに地方の古本屋で100円で購入。自分が住んでいるところと別の古本屋に行くと品揃えが全然違ったりして面白い。

ぬるい眠り

2007年5月23日 読書
ISBN:4101339236 文庫 江國 香織 新潮社 2007/02 ¥540

先日友人が貸してくれたので、一気に読了。

江國 香織さんの短編集はそんなに評判が必ずしも良くない感触を持っていますが、これも同様かなー。

玉石混合な感があります。

「きらきらひかる」のその後、として書かれたという「ケイトウの赤、やなぎの緑」は、なかなかに楽しめました。

著者のあとがきに、「登場人物のその後が気になる」という趣旨のことを書かれていましたが、私もそうなんですよねー。

(なので、実は以前著者が誰かは関係なく、短編がキライでした。短編だと、「え、それでこの後どうなっちゃうのよー。」と、思う終わり方って多いでしょ?)

そうかー、紺君はそういう決断をしたのかー、とか。笑子が幸せそうならよかったな、とか。思ってしまうわけですね。

自分がゲイの友達が多いせいか、何となく笑子の行く末が気になっていたのでした。

マイクル・コナリーの小説には、ある小説で登場していた人物(記者や検察官や弁護士などなど)が、他の小説にちょこっと出てきたりしてファンゴコロをくすぐりますが、この「ケイトウの赤、やなぎの緑」も、そんな感じですね。

「ねじ」というお店が出てきたり、友人の名前だったり。

単に好きな名前なだけかもしれませんが、「とろとろ」の美代は、「号泣する準備はできていた」(だったかな)の、いや、ちがう。「泳ぐのに安全でも適切でもありません」ですね。の、「うんとお腹をすかせてきてね」の美代の若い頃かしらん、と邪推してみたり。

でも短編集では「泳ぐのに〜〜」の方が粒揃いかな、と思います。
ワタクシ、Discoveryチャンネルでやっている、「アンソニー世界を喰らう(原題は:Anthony Bourdain: No Reservations)」という番組が大好きなのですが、そのアンソニー・ボーデインが書いたレストランの裏話エッセー。

アメリカと日本とレストランの裏話で異なるところもあるのでしょうが、面白かったなー。

元々このアンソニーの人間性が好きなのですよ。この番組で世界中あちこち出かけてその土地ならではのローカルのものを食べるのですが、辛いものが大好きで、エキゾチックなものを愉しんで食べているその好奇心に満ちた表情が大好き。なんて魅力的な人だろうと思う。おほほ。

で、あまり知らなかったのですが、本も書いてるのねー。小説も書いているらしいですが、これはエッセーなので、スイスイっと読了してしまいました。

これ読んだらアメリカのレストランで、ムール貝とウエルダンのステーキ食べたくなくなりますよん♪

食べ物ネタと破天荒な人が好きな人にはお勧めかなー。
マイクル・コナリーに激はまり中
うーーーーーん、マイクル・コナリーに浸っております。というか、こういうの激はまり中って言うんだと思う。

だって、面白いのよーーーーー。

先日新しいキャラクター、弁護士ミッキー・ハラーが登場したThe Lincoln Laywerを読み終え、すぐ次に御馴染みのボッシュもの、ECHO PARKに取り掛かり、これもすぐに読み終わりました。

最近終わり方が非常に良いです、コナリー君。後口が良い。

筆がノッテルってやつでしょうか。面白くて、面白くて読み出すと止まりません。(で、目が疲れて頭が痛くなるんだけど)

で、「探偵稼業はやめられない」に入っていた短編「シエロ・アズール」の翻訳が(いつもの古澤さんでないせいか)いまひとつ気に入らなくて原著で読みたくなって。収録されているDangerous Womenを購入。早速昨日読みました。

日本語版と読み比べてみましたが、やっぱり日本語版はちょっと気に入らない。それから、私が購入した本に収録されているのは、日本語訳された時のバージョンとはちょっと違う様です。

クリント・イーストウッドで映画化されたBlood Workに関する短い会話が加筆されている様です。うふふ。

コナリー君は、もう一月ほどでTHE OVERLOOKというタイトルのボッシュ物の最新作が刊行されるそうなのですが、公式メーリングリスト登録者向けにボーナス・チャプターを書き下ろして配信してくれるそうで。以下、そのメーリングリストよりコピー。

THE OVERLOOK Mailing List Bonus

THE OVERLOOK will be released one month from today, on May 22, in the USA and Canada. Michael Connelly has written a new bonus chapter of THE OVERLOOK exclusively for this mailing list. This bonus chapter will be sent out via email to active list members on May 22. If you’re reading this email now you’re good to go - don’t worry. But be sure to forward this message to any friends and family who may want to join the list before May 22.

サービスが良いでないのー。素晴らしー。

こんなの見たら、ハードカバーでも欲しくなってしまうでないか。私は本は文庫本とペーパーバック派なんですけどねぇー。

ま、このハードカバーを買う前に、購入したきり止まっていたVoid Moon(バッド・ラック・ムーン)を読みます。これ原著と日本語版と両方持っていて、どっちも止まってた気がする。

まず英語版から行きますかねー。
あいかわらずコナリー日和
昨日は、ついに微熱を発して仕事を休みました。

ここのところの疲れが出たって感じですねー。解りやすい。コドモの様に疲れが溜まると熱が出るんですよねー。で、1日ひたすら眠る、と。

夜中に汗かいて着替えて、今日は結構すっきりです。はい。

で、相変わらずマイクル・コナリーに浸っておりまする。The Lincoln Laywer を読了したので、ボッシュもののEcho Parkに突入です。

実はこれ以前にもう買ってあったのに忘れてまたアマゾンに注文しちゃったのでした。枕元においてあるのに気付いて(ワタシの枕もとのベッドサイドテーブルというか小さな台というか、には常に本が10冊位積まれているのです)慌ててキャンセル。はー、危機一髪で間に合いましたわ。

ボッシュ・シリーズもこれがもう12作目になるのかな。段々途中の作品とか忘れてきましたねー。あと、前々作のThe Narrowsで出てきたボッシュとレイチェルとの関係がいまひとつ正確に思い出せない。これは読み返せってことだよねぇ。

ボッシュ的ワールドに浸っていると、日本がどれだけ犯罪率が上がっていようとやっぱり銃がある程度コントロールされている社会ってちょっと違うよなぁ、などと思っていたら日本でも銃撃されるし・・・・。アメリカでは乱射があるし。

・・・・・銃。 

うーーーーーーーーーむ。


さて、週の半分が修了ですね。

相変わらず低気圧ですなー。まったく。それによる頭痛とダウン気味に悩まされてはいますが、今週位定時に帰っても罰は当たらないだろうー。よし!

The Lincoln Lawyer

2007年4月16日 読書
The Lincoln Lawyer
The Lincoln Lawyer by Michael Connelly

先週すっかり日記とご無沙汰しておりました。忙しいのにかまけ、表向き文章をひねる気持ちの余裕がございませんでした。はー。

今週から少々一息。Blue Mondayは雨ですけどねー。

この週末は、御天気も良いのに、出かけずにこのリンカーン・ロイヤー(カタカナではこう表記するのかなぁ・・)を読みふけっておりました。

マイクル・コナリーで(恐らく)初めての法廷モノ。犯罪の被告弁護人が主人公の話です。

アメリカの法廷モノは、検察官が主人公のものは何冊も読んだことあるのですが、弁護士の立場からの物語は考えてみたら初めてかもしれない。

司法システムが日本と全然違うので、英語で読むのは、ちとためらいも無くは無かったのですが。

読んでみたら、やっぱりコナリー君の英語は読みやすいのであった。うーん、面白かった。

前半は色々な名前が出てくるのが少々混乱を来たしましたが、後半佳境に入った辺りから面白くて面白くて、止められなくて。

夕ご飯食べながらも読み続けていた御行儀の悪さ。おほほ。

結末に向けて、「おー、なるほどー。そう来たかぁ・・・。」と、膝を打ちたくなりましたです。はい。

昨日、ざっくりと重要な箇所だけ読み直して、読了。


しかしアメリカの犯罪ミステリーを読んでいると、判事・裁判官が実に強烈なキャラクターで描かれていることが多いのが面白いですね。

それから、検察側の立場に立った小説を読んでいると、裁判にあたり検察側は自分達の持っている証拠や誰を証人に呼ぶかを明らかにしないといけないのに、弁護側はその必要は無いなど、検察側に不利なシステムになっている様な発言によく当たったりする気がしますが。

一応「推定無罪」の原則で、裁判とは一応「検察側が被告がその罪を犯したことを、人権を侵害することなく証明しなくてはいけないシステム」ということになっているということがよく解りますねー。

興味深い。



ところで、コナリーの次の作品(最新作)は御馴染みボッシュもの。本日早速購入。届くのが楽しみ。

でもそれ読んじゃうと、コナリーの未読ものは、Void Moonだけになってしまうのだよねぇ。(これは途中で引っかかって止まっている。)

もう1回最初から原著で読み直すかなぁー。
PIMPOINTにぐっときつつ、マイクル・コナリーについてふと
ちょ、ちょっとーーーーーーーー!

PIMPOINT、かっちょええんじゃない〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

今朝、移動のお供で聴いていて、ぐっときましたよー。うーむ。未だ途中なので、ちゃんとした感想はまた、後ほど。

〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

マイクル・コナリーのハナシをしていたら、やっぱりもっと読みたくなって、写真のものを含む2点を購入しました。

・「探偵稼業はやめられない」
・「ベスト・アメリカン・ミステリ ジュークボックス・キング」(マイクル・コナリーは編者のひとり)

で、「探偵稼業はやめられない」の中の「空の青」(シエロ・アズール)を早速読んだんですけどね、訳者が宮脇孝雄氏と言う方で、通常のボッシュものの古沢嘉通氏じゃないんですよ。

翻訳って恐ろしい。

何だか同じ作者の短編に思えないんですよー。

この作品って、ボッシュと「わが心臓の痛み」のマッケイレブにも関係する、マイクル・コナリーらしい繋ぎみたいな短編なのになーーー。

古沢氏の翻訳は大好きなので、ちょっと残念な感じ。うー、原著で読みたいーーーー。


〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

ところで、今日は父が膝の人工関節の手術を受けるので、会社をちっと早退して病院へ行かなくてはいけません。私も古傷のせいで膝が悪いので、膝が痛い気持ちは解るんですけどねー。人工関節の手術とは思い切ったなー。

自分ももし長生きしちゃったら、やるのかなーっと思ったりしつつ。

皆様、良い週末を〜〜♪
微妙な違いなんだけどねー
ただいま、この間日本語では読了した、チェイシングリリー(原題:Chasing the Dime)をペーパーバックで読んでおります。

マイクル・コナリーは各章の終わりに印象的な文章を配することが多い気がするんだけど、それが日本語翻訳版だとなかなか、その細かなニュアンスというか余韻みたいなものが伝わらない気がするんだよねー。

ほんのちょっとした、微妙な差なんだけどね。

そういう私だってネイティブ・スピーカーでも無ければ、英語を熱心に勉強したわけでも無いので、英語の能力は日本語に比べたら非常に低いのですけれど。

マイクル・コナリーの英語は平易で読みやすいのですよ。

もちろん、それでも知らない単語も結構あるし、理解できない言い回しはありますけどね。適当に読み飛ばしたりしてます。

で、結局最近はマイクル・コナリーは翻訳される前に英語で読んで、翻訳されたものを日本語で読むという順番になっていたのですが、今回は逆バージョンです。

日本でなぜかブレイクしない、マイクル・コナリー氏。海外ミステリーが好きで、未読の方がいらしたらお勧めですよーん。
ISBN:4151752021 文庫 三角 和代 早川書房 ¥945

マイクル・コナリーは、久々に読んだら、やっぱり好きですねー。終盤で勘違いした相手を詰問する辺りは、彼の定石っぽいですが。

しかし、よく取材してるよね。凄い。

あと、これは翻訳が定番の古沢氏の単独翻訳でなく「古沢 嘉通 (翻訳), 三角 和代(翻訳)」とクレジットされています。どうしたんでしょうね。

で、やっぱり英語で読みたくなって、ボッシュ物の新作(多分)と、弁護士モノと、このチェイシングリリーの原著(Chasing the Dime)の3冊をアマゾンで注文しちまいました。

楽しみだなー。最近海外ミステリ、ちょっとご無沙汰してたので。
ISBN:4124034970 新書 村上 春樹 中央公論新社 ¥1,260

これも買いました。

村上春樹氏に熱中していた頃、彼が翻訳した作品も追っかけるかの様に読んでいました。

なので、レイモンド・カーヴァー氏の作品についての記事はやっぱり、ちょっとびっくりでした。
ISBN:4124035047 単行本 村上春樹 中央公論新社 ¥861

村上春樹氏。とても好きだったんですよねー。以前は新作が出るのを心待ちにして読んでいたものでした。

と、過去形になっているのは、やはり以前程の情熱を持てないからなんですけどね。

先日、移動のお供にと、彼が新しく翻訳しなおした「グレイトギャッツビー」と「月曜の朝は〜〜」を購入しました。

結局、移動中は、あまり本を読めずに、マイクル・コナリーのチェイシングリリーのみ読了でしたが・・・。つまり村上春樹関連の本は手付かずで持って帰ってきた。

・・・・何となく、気分でねー。

で、この週末に、読み始めました。

村上春樹は以前は世界の終わりとハードボイルドワンダーランドが一番好きだったけど、最近はダンスダンスダンスが好きかもなー。と書いてたら読みたくなってきたわー。
ISBN:4309420524 文庫 須賀 敦子 河出書房新社 ¥1,050

ただいま読んでおります。

第1巻に続いて、です。

月の裏側

2007年1月21日 読書
ISBN:4344402626 文庫 恩田 陸 幻冬舎 ¥680

感想追記です:

面白かったは、面白かったんだけどねー。

うーん、何と言いますか。

読んでる最中は面白いのに、読んだと同時に忘れてしまう感じの小説、って印象がぬぐえませんなぁ。

Mazeもそうだったなぁ・・・・・・。

恩田陸さん。凄く器用で、凄く繊細で、才能あると思うのですが・・・・・。

「光の帝国」以外は、私にはあまり深い印象を残さないんです。何故でしょうねー。

何か美しいものがあって、それを一生懸命伝えようとしているのはわかるのですが。

美しいと感じるベクトルが違うんですかねーー。

龍宮

2007年1月10日 読書
ISBN:4167631040 文庫 川上 弘美 文藝春秋 ¥460

これ、素晴らしい。もちろん「センセイの鞄」も好きだったけど、この短編集読んで、川上弘美さんの才能に改めて気づかされました。ちと、びっくり。他も読むぞっと。

MAZE

2007年1月10日 読書
ISBN:4575509086 文庫 恩田 陸 双葉社 ¥550

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