で、マイクル・コナリーが止まらず。

引き続き、ボッシュに没頭しております。

ついでにこの辺りを原本で読もうと、ペーパーバック何冊か注文してしまった。へへへ。

夜より暗き闇

2004年6月13日 読書
やっぱりマイクル・コナリーは面白い!

昨日の夜に読み始めて、上・下巻を今日で読み終えてしまった。今回はボッシュと「Blood Work」のマッケイレブの共演、てなことでどういう展開にするのだろうと思ったけれど。

なるほどねぇ・・・・。そう来たか。

(ところで、この「Blood Work」というタイトルは、邦題の「わが心臓の痛み」では読み取れないあれやこれやの意味があって実に上手いタイトルだと思う。)

私の中では「ボッシュ」をイメージするとどうしてもクリント・イーストウッドなのだけれど、「映画化するには彼はちょっと年取り過ぎてるよなぁ、残念・・・。」なんて思っていたら、後書きで「Blood Work」の方をクリント・イーストウッドが監督・主演で映画化していたことを初めて知った。

これはかなり、「へぇ〜〜〜〜〜〜。」

マッケイレブの方をやっちゃったんだ。なるほど〜〜〜〜。これは見てみないと。

で、この「夜より暗き闇」。タイトルも良いよねぇ。でも、ボッシュものとしては、サイドストーリー的な存在だし、中身は四つ星くらいかなぁ。

エレノアとは、やっぱり駄目なのかしら・・・・・。
この間「ボーダーライン」を読み返したら、最初にボーダーラインを読んだ時に連想したこちらマイクル・コナリーの「ブラック・アイス」がやっぱり読みたくなって取り出してきた。

今日は雨なのでベッドの上でごろごろしながら読む。もう何度目だろう。

このマイクル・コナリー、好きです。ハリー・ボッシュがねぇ、ええのよ〜〜。

今日も、やっぱり面白くてやめられない。途中で何度か、たまっていた洗濯物をたたむなど中断しながらも結局読み終えてしまった。

ハリー・ボッシュものはどれも面白いけど、これは完成度が特に高い方だと思う。

この辺りの作品なんて、映画化したら凄く面白いと思うんだけど、そういう話出ないね。(って私が知らないだけなのかな。)検屍官シリーズも3作目あたりをデミ・ムーアが映画化権を手に入れたと随分前に聞いたきり音沙汰ないし。

ま、別にハリウッド映画で裏切られるくらいなら映画化なんてされなくて良いんだけどね。

でも、ミステリー物の中で個人的にはマイクル・コナリーはお奨めです。

(ここまで書いて、最近のものを読みそびれていたことを思い出し、早速アマゾンの中古市場で購入してしまいました。へっへっへ。)

ボーダーライン

2004年5月29日 読書
ISBN:4087474518 文庫 真保 裕一 集英社 2002/06 ¥840

今日は特に予定がないので、ごろごろしながらこの「ボーダーライン」を読み返していた。

それにしても、やっぱり彼の取材力と想像力及び描写力は凄いな、と思う。日本人でアメリカを舞台にここまでハードボイルドを書ききってるもんねぇ。

私は以前読んだ本の筋ってすごく簡単に忘れてしまうので、読み返す時に初めて読むような気がするというのはよくあるのだけれど。

今回も後半の筋や結末などほとんど忘れていた。そして結構楽しめた。最初に読んだ時よりも面白く思えたかも。

この作者はホワイトアウトの主人公のセンチメンタルなところがちょっと私には鼻について、あまり良い印象は持っていなかったのだけれど。このボーダーラインはその辺りもかなり緩和されていて、結末にも救いがある。その救いも安っぽくないと思えた。

同じ小説、絵画、音楽が自分の状態で違う感想になるのは、普通のことだと思う。

アムステルダムのゴッホミュージアムには3回行ったけれど、その度に異なる感想を抱いた。

中年危機を走り抜けようとしている今、自分の心境などにもきっと変化が生じているんだろうなぁ・・・・・。

朝霧

2004年5月5日 読書
ISBN:4488413056 文庫 北村 薫 東京創元社 2004/04/09 ¥588

大好きな「師匠と私シリーズ」の5作目。喜び勇んで買ってきたのだけれど・・・・・。

いやぁ、今回は正直言って歯が立ちませんでした。

俳句、落語、忠臣蔵・・・・・、と浅学なワタクシメでは理解不能な部分が多くて。

一応読み通したものの、楽しめたとは言い難く、、、残念。

それとは別に、「私」や登場人物が好人物すぎて、ちょっと物足りない。こんなに毒が無い人間ばっかりってありかなぁ、とつい思ってしまう。

ただ、最近ちょっと落語に興味を覚えていて、やっぱり観に行ってみようかなぁ、とは思わせてもらいました。

これで、「師匠と私シリーズ」は終わりなのかなぁ。好きなシリーズが終わってしまうのは、寂しいもの。

ミロシリーズとかさ、こういう次が出るのが楽しみっていうのがあるだけで人生楽しいのになぁ・・・。サミシ〜〜。

考えるヒット

2004年5月4日 読書
ISBN:4167107082 文庫 近田 春夫 文芸春秋 2000/12 ¥540

週刊文春にもう随分長いこと連載されているエッセーが単行本になり、今回文庫本になった。

実は近田春夫のこのエッセー、結構好きなのよねん。文春を買ったりする場合はまずこれから読む。

3は単行本で持っているので、時々暇な時に読み返したりしていたのだけれど、今回1,2,3,と文庫本されたので、無くならないうちに買いに行かねば。

巻末に今はなきナンシー関との対談が入っていて、ちょっと得した気分。

アンテナ

2004年5月2日 読書
ISBN:4344402472 文庫 田口 ランディ 幻冬舎 2002/06 ¥630

久々に読み返してみた。

多分読むのは3回目か4回目。大体私は同じ本を何度も何度も読むのだ。でも、毎回綺麗さっぱり忘れてしまって、細部などは覚えていない。

田口ランディはモチーフも今時で独特だし、ぐいぐい引っ張ってゆく力もあると思うし、面白いからどんどん読めてしまうのだけれど、最後の締めが「う〜ん、これかぁ・・」と思うことが多い気がするのだけれど。

多分このアンテナも最初に読んだときはそう思った記憶があるのだけれど。

今回は全然違う読後感。「そうかぁ、こういう解決もあるのだよなぁ・・・・。ましてや自我との戦いだし。」と素直に思えたな。うん、今までで一番面白く感じたかも。

こうやって、時に感想が変わるから、また何度も同じ本を読むんだよねぇ。それも読書のお楽しみのひとつ。
江国ワールドだよねぇ、良くも悪くも。よくできてる。

世代や生活が違う女性がお互いに違和感を感じ合う描写がなかなかに気に入ったかも。

こういうお話ってすぐにでもトレンディードラマに出来そうだけれど、実際になってしまうと、主人公の甘やかな魅力なんかがすっとんでしまいそう。(特に陶子なんてすごく厭なオンナに見えてしまいそう)

それも、やっぱり江国ワールドたる所以なのかな〜。     

半落ち

2004年3月2日 読書
ISBN:4062114399 単行本 横山 秀夫 講談社 ¥1,700

実は全く事前知識はなくて、映画化されることも知らなくて。

でも、あちこちで字面を見るなぁ、読んでみようかなぁっと思っていたところで、ブックオフにて遭遇。即買い。

うん、確かに面白かった。一人一人のストーリーで全体のストーリを纏め上げているのも。

それから、最後は、「お〜〜〜、そう来たかぁ。。。う〜〜〜〜ん、なるほど〜〜〜〜」っと、ちょっと唸りました。

でも、冷静になって思い起こすと、最後の刑務官のストーリーの最後の展開が速すぎて、そんなに人間って急激に感情移入できるものかしらん、、、、と、思う部分もあり。

全体としては85点くらい、かなぁ。でも、お奨めは出来まると思います。はい。楽しめました。

< 18 19 20 21 22 23 24

 

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索