第三の時効

2006年4月10日 読書
ISBN:4087460193 文庫 横山 秀夫 集英社 2006/03/17 ¥660

横山秀夫の最高傑作、ついに文庫化!

という様なことを書いてある帯につられて買いました。

で、読みました、が。

う〜〜ん、何かなぁ。ここまで来ると、ちょっと出来すぎというか。あざという、というかねぇ。

大体人情モノとかあんまり好きじゃないタチなので、少々鼻につく感あり。

面白くないわけじゃないですけどね〜。

※キリカさん、お気に入りに登録させて頂きました!
ISBN:4062750554 文庫 藤原 伊織 講談社 2005/04 ¥660

読みましたざんす。

いやぁ、藤原伊織さんの作品、好きだなぁ。

どうしてこう粋がっててかっちょええ男性が描けるのでしょうねぇ。

そうして、ファンタジーなのに、どうしてこう陳腐にならないのでしょう。

うーむ。

流星ワゴンは苦手だったのになぁ(←クドイ)。

それにしても、藤原さんの病状が気になります。どうかお元気になっていることを祈りつつ・・・・。
エド・マクベイン ISBN:4150707510 文庫 井上 一夫 早川書房 2000/00 ¥672

実は今年のプロジェクトの一つは(ってか、他にプロジェクトなんて無いけど)エド・マクベインを読む、なんです。

有名な87分署シリーズですね。

マクベイン氏は7/7/2005に亡くなってしまったので、ご存命中にはご縁が無かったってことなんですけどね。

実は今までに1冊も読んだことが無かったのです。こういうシリーズものって最初から読みたいと思うたちだし。

でも、作品数が多いし、初期のものは古いせいか書店にあまり置いてなかったりするんですよね。

で、読みそびれていて・・・・・。

最近アマゾンの中古市場で、古本が手軽に買えるのが気に入っていて、¥1とかの古本をよく買っている内に、そうだこれで87分署をこれで入手すれば良いんじゃぁん、と思いつき。

現在3冊目の「麻薬密売人」です。

いやぁ、クラシックですねぇ。最近の警察小説とは隔世の感あり、って本当に隔世なんですけど。

どこまで進めるかなぁ・・・・。楽しみです。

玉蘭

2006年1月3日 読書
ISBN:4167602083 文庫 桐野 夏生 文藝春秋 2005/06/10 ¥610

続いて読書のお正月。

以前途中で止まって放ってあったのを思い出し、本箱から引っ張り出してきて、読みました。

そしたら面白くなって一気に読了。

やっぱ、桐野夏生だよなぁ。

人物濃いです。「流星ワゴン」同様ファンタジーと言えばファンタジーなのですが、甘っちょろくない。人間の酷薄な部分とかねぇ、巧いよなぁ。

テレビもほとんど観ず、時々ビール呑んで、猫を遊んで。読書と共にお正月は終わりました。4日から仕事ですなー。
ISBN:406273172X 文庫 野沢 尚 講談社 2001/06 ¥800

静かに読書のお正月。

野沢氏の作品第3作目。これでつまらなかったらもう読まないだろうなぁ、と思いつつの選択です。

これはねぇ、今までの「深紅」「破線のマリス」に比べたら一番面白かった。プロットは良い。

でもねぇ、何かが足りないんだよなぁ。それが気になって読み終わった後も考えていたんだけどね。

でね、ワタシが思うには、彼の小説の登場人物はその人物の書き込みが足りないのだと思うのだよ。

ドラマって時間が限られているから映像や一通りの説明で役柄の説明がされるのでしょうが。そして今回読んだ彼の作品は3作とも、ドラマになれば面白いのかもしれないけれど。

小説として読むとその人物が描ききれて居ないから、その行動が、はてな・・・・と思ってしまうんだな。

破線のマリスもそう。リミットの悪役の主人公「トモエ」もそう。

彼女たちがどうしてそういう行動に走ったのかがイマイチ説得力が無いんだなぁ。

続けて読んだ3作の中ではストーリーはこれが一番面白かったけれど、悪役の設定に一番説得力も無かったかもしれない。

残念ながら多分もう彼の作品はあまり読まない気がします。

破線のマリス

2005年12月27日 読書
ISBN:4062649071 文庫 野沢 尚 講談社 2000/07 ¥650

先日の「深紅」が今ひとつ消化不良気味だったので、続けてもう1冊。

でもねぇ・・・。

う〜〜〜〜〜む。

って感じなのですよ。

ワタクシ、取り敢えずテレビを付ける、という習慣がないもので。おまけにワイドショーがキライなもので。

テレビ界がテーマ(一応「報道」がテーマではあるけれど)というコト自体、ちょっとワタクシ向けではなかったかも。

ニュース画像の編集マンの奢りやこの女性の孤独というものが、イマイチピンと来なかったなぁ。

この小説は全体的な節回しもあまり好みではないかも。

う〜〜〜む、ワタクシの中の野沢尚氏。
 二戦:一敗(破線のマリス)・一引き分け(深紅)です。

深紅

2005年12月21日 読書
ISBN:4062739178 文庫 野沢 尚 講談社 2003/12 ¥730

初めて野沢氏の作品を読みました。連続ドラマを見る習慣がないので、彼のドラマも観たことありません。

読み始めてすぐ、脚本家だけあってヴィヴィッドな画像が浮かぶ文体だなぁ、と思いました。

そうして、解説に「賞の選考会で多くの審査員に指摘された」と書かれている様に、前半と後半は別物のようだなぁ、と思いましたねぇ。

それ程に前半の緊迫感は凄い。

全体としては、その緊迫感が後半に消えてしまって、ちょっと物足りない。

でも、もうちょっとこの方の作品を読んで見たい気がします。

あと、ドラマも見てみたい気が少し無くもない、けど。レンタルしてまでは、多分観ないだろうなぁ。

報復ふたたび

2005年12月21日 読書
ISBN:4789727076 文庫 吉田 利子 ソニーマガジンズ 2005/11 ¥872

「報復」に続いて読了。

なかなかに面白かったかな。

ワタシはやっぱりこうやって頑張ってるオンナの話は好きなのだな。

なので、流星ワゴンの主人公(♂)の女々しさは、ちょっとなぁ、なぁんて思ってしまうんだろうなぁ、と思った次第。

続きが読みたいところですが、当分出ない模様。むぅー。

報復

2005年11月27日 読書
ISBN:4789724166 (著)ジリアン ホフマン 文庫 (翻訳)吉田 利子 ソニーマガジンズ 2004/11 ¥903

リンダ・フェアスタインの「絶叫」と同様、美人女性検察官が主人公の小説。

ここのところ、新幹線の移動が多かったので、新幹線の乗り場に近い書店にて衝動買い致しました。厚い本が欲しかったのさ。

最近のミステリの帯は、すぐパトリシア・コーンウェルが・・・と書きますけれど、そしてそういう文字に目が惹かれるのも事実なんですけれど。それもどうかと思うよねぇ。

全く予備知識なしで、期待も無しで読みましたけれど、意外に面白かった。

ストーリーがアメリカの裁判に絡むと、その司法制度の違いから、駆け引きの面白さが今ひとつよく解らないことがままあるのですが。

そんなのもすっ飛ばして旅のお供にはようございました。続編も出ているようなので、読んでみようかなぁ。


しかし、レイプと殺人のシーンが残酷だよねぇ・・・。あんど、こういう主人公はどうしても「もの凄い」美人になっちゃうのねぇ・・・。

とくだらないことに感心。
つい先日、「てのひらの闇」を読んだばかりの藤原伊織氏。

ナナさんに彼がご自身がガン闘病中であることを誌上で告白されたとの情報を頂いて、検索してみたら結構出てますね。

食道癌、なんですね。しかも5年生存率20%、のかなり進んだ状態とのことで。

私も友人をふたり食道癌で亡くしています。

ひとりはスキルス性だったので、入院して3ヶ月であっという間に亡くなってしまいました。

もうひとりは悪性と診断されて、何年にも及ぶ闘病生活の末に亡くなりました。その合間にはすっかり日常生活や仕事・社会生活を再開できるまでに良くなっていた時期もあったんですけどね。

食道癌は臓器と臓器がくっついている場所なので浸潤性が高いそうですが・・・。


はぁ、そうだったんだ・・・・。

全然知らなかったので、とても驚きました。何とか、克服されて、また良い小説を読ませて欲しい。そう思いますが。

読後感

2005年11月22日 読書
ずっと書けずにいた、読後感想。ざざっといきます。

・The Closers by マイクル・コナリー

私って警察もの・刑事ものが好きなんだなぁ、と改めて思いました。ボッシュがハリウッド署に復帰して、(長いこと)未解決の事件に取り組むストーリー。

ハリーが、長い間、刑事としてガンを携行して生きてきたので、ガン無し(=バッジ無し、刑事ではない生き方)はカラダの(人生の)バランスが悪いんだ、というくだりがキマシタねぇ。

ペーパーバックの原著で読んだので、少々読み飛ばしている部分もあるでしょうが、堪能しました。次作が楽しみですなぁ。

ところで、ボッシュものではある意味で天敵とも呼ぶべき内部監査をする部署に、アービン・アービングという嫌味な人物がいるのです。この内部監査というのも、実情が実感としていまひとつ解らない気がしてましたが。

時を同じくして横山秀夫の「陰の季節」を読んで、日本的内部監査の短編集に、にっこり。やっぱり日本人は情緒的だわさ。ちなみに横山秀夫も好きです。

・東京ゲスト・ハウス 角田光代

悪くはないけど、物足りないかなぁ。

私、帯や解説に「青春小説」って書いてあるのは、何故か大体物足りないんだなぁ。短編集より長編が好きだし。長編は厚いほど嬉しくなるタチだし。

どっしり、こっくり、とした重いのが好きなのでしょう。

・流星ワゴン by 重松 清

うん。悪くは、ない。

主人公同様に、もう生きていたくない、という程ではなくても、生きているのもシンドイよなぁ、と思うこともあるある。

でも、全般的に私にはちょっとウェットに過ぎるかなぁ。他の作品には手が伸びない気がします。


・てのひらの闇 by 藤原伊織

藤原伊織、好きです。結構読んでます。

この作品は恐らく日本のハードボイルドの王道を行っていると思いますが。

ちょっと、人物像がそれぞれ出来すぎの感がありますが(藤原伊織の作品は全体的にその傾向が強い気がする)、なかなか面白かった。仕事の合間の時間を縫って一気に読んでしまった。

堀江君、カッコよすぎ。

そういえば藤原伊織って兼業作家だったよなぁ、今どうしてるんだろう、なんて思ったら解説に2002年から専業作家になっているということを逢坂剛が書いてました。

ほうほう。じゃぁ、その後作品は増えているはずなのね。

小説に関しては、あまりリサーチなどせずに、単行本は買わずに、本屋で平積みになっている文庫本を買うことが多いので、知りませんでした。

ってなことで、最近の読書事情でした。
マイクル・コナリー強化中
日本語版にて、Lost Light「暗く聖なる夜」を読んだので、また英語版にてところどころ読み返したり、していた。

で、ふと、The Closersがそろそろペーパーバックになってるんじゃなかったっけ?と思い立ち、アマゾンにて注文。

あぁあ、全部一緒に頼めば良かったなぁ。アマゾン君、ごめんね。

日本語の好きな本というのは何度も読み返したりしますが、英語の本はほとんど読み返しませんねぇ。

これはどうしてなんだろう、と先日ふと思ったのですが。

もちろん、私個人の日本語能力に比較して、英語能力が著しく劣っているという事実がありますので、当然それは理由のひとつですなぁ。

それに加えて、日本語の漢字表記というのは拾い読みがしやすいんだな。表意文字なので、目に入った瞬間にイメージが広がりやすい、と。

なので、ぱらぱらっとめくって、目に入った漢字をヒントにある箇所だけ読み返すという行為が(少なくとも私にとっては)しやすい言語と思えるのです。

アルファベットだけの英語表記はざっと見ただけでは、単語及びその意味が瞬時に目に飛び込んで来ないから拾い読みしずらい、と。(私にとっては、ね。)

ただ英語の文はパラグラフの頭を拾ってゆけば拾い読みしやすいので、ペーパーバックの途中なぞはそんな風に読み流したり、もしますが。

ところで、ある掲示板にて、このハリー・ボッシュものの作者であるマイクル・コナリー氏は銃と住所の表記は結構いい加減らしい、という書き込みがありまして(笑)。(銃マニアとかはそういうの許せないんだろうなぁ。私には何のことだかさっぱり解りませんが。)

そして、このLost Lightにも原著にはグロッグP7という表記があるのを、そんな銃は無いわと日本語版はグロッグ17に改正されているそうで。

その表記を今一度発見してくすっとしたり。タイトルにもなっているLost Lightという単語が出てくるところを読み返してみたり。

病み上がりで節酒中でもありますので、そんなこんなでマイクル・コナリー強化中の数日でありました。

The Closersもまもなく届くでしょうから、しばらく強化中が続いて、強化週間とでも呼んで良い日々になるかもしれませんね。ふふふ。

暗く聖なる夜

2005年10月10日 読書
マイクル・コナリー ISBN:4062751844 文庫 古沢 嘉通 講談社 2005/09 ¥840

nbsaに行かれなかったので、ベッドの中でこれ読んでました。大好きなマイクル・コナリーのハリー・ボッシュもの。

原著はペーバーバックでもう結構前に読んでいたのだけれど、日本語訳が先月出たので、やや遅ればせながら購入。

どうやら翻訳ミステリーは不況らしいので、ファンはちゃんと買わないと次が出なくなってしまったりするらしいのでね。それは困りますし。(この辺りの事情ってCDにも相通じる気がするね。)

マイクル・コナリーの英語は平易で読みやすいと思うけれど、それでもやっぱり詩的な表現部分などは解り難いところもあったりして。

でも、これは日本語になってても同じなんだな、と今回思いました。ははは。

このシリーズにはロス・アンジェレスのストリート名がかなり出てくるので、いつかロス・アンジェレスの地図を片手にボッシュの軌跡を辿ったりしてみたいものだと思いつつ早数年。いつかちゃんと実行する日は来るのかいな(笑)。

マイクル・コナリーの「Blood Work」の主人公元FBI捜査官マッケイレブのシリーズはもう先がないので、ボッシュ・シリーズは是非とも面白いまま続いて欲しいなぁ・・・。

殺戮

2005年10月8日 読書
ポール・リンゼイ  ISBN:4062648210 文庫 2000/03 ¥840

火曜日からベッドに入っている時間が長いので、寝てるか、このポール・リンゼイの作品を読んでいた。

マイク・デブリンというアイリッシュ系のFBI捜査官が主人公のシリーズ。

1.目撃
2.宿敵
3.殺戮
4.鉄槌

と出ているようです。

最初の作品の「目撃」はかなり前に読んだ記憶があったので、先日ブック・オフで「宿敵」と「殺戮」を見つけて買っておいたもの。(でも、「目撃」は読んだ事だけ覚えていて、その内容は全く覚えていなかったんだけどね〜。)

「宿敵」「殺戮」を読み終えて、なかなか面白かったので、「目撃」がどんな筋だったのか気になったので本箱から探し出して読んでみたら、覚えていない理由がわかりました。

「目撃」はイマイチ面白くない。ははは。単純明快やね。

この作品、現役FBI捜査官が書いたと言う事で話題になったようですが、デビュー作だけあって練れてない。FBIに関する色々なエピソードを入れたかったようで、とにかく全体に散漫な印象なんだな。

帯にパトリシア・コーンウェルが絶賛!と書いてあったので(写真の殺戮にも書いてありますな)、当時私もそれにつられて買ったのに拍子抜けしたのをぼんやりと思い出しました。

それが2作目、3作目となると順調に腕を上げています。

本筋の事件のツクリも面白いし、主人公のみならず、その周囲の人物描写も生き生きしている。

シリーズものはやっぱり主人公だけでなく、周りのキャラが立ってないと面白くないよねぇ。

マイクル・コナリーのボッシュシリーズが大好きな身としては、このマイク・デブリンも好きなシリーズに成長するかしらん、っとアマゾンでの4作目の「鉄槌」のレビューを見てみたら・・・。

あらら相当低いでないの。これはぜひとも自分で読んで確かめないと。

ボッシュもベトナム帰還兵、デブリンも同じくベトナム帰還兵。

仮に1970年に23歳でべトナムから帰って来たとして、既に50代後半に差し掛かる世代って設定ってことだよなぁ。(作者のポール・リンゼイもベトナム帰還兵で丁度そんな年齢の様だし。)

ボッシュやデブリンに共通する、無鉄砲で、一匹狼で、権力を嫌う主人公の性格付けというのは、ベトナム経験との関係が根底にあるんだろうなぁ、と思うけれど。アメリカ人の市民のレベルでの意識みたいのはよく解らないし、ちと興味ありますな。

そうだなぁ、日本人だったら学生運動の経験がある刑事、みたいな設定かなぁ。反体制の意識が根底にある、みたいなね。

そして、今40歳位という設定の主人公でこういう傾向の作品はあるのかしらん・・・・。興味、あり。

小説バトン

2005年9月24日 読書
小説バトンが廻ってまいりました。これ悩みますねぇ。

1. Number of novels that exist on bookshelf
(1.本棚にある小説の数)

う〜〜〜ん、多分3-500冊位かと(随分大雑把ですなぁ)。実はよく解らない。本箱ぐちゃぐちゃなのよね。それほどは大きくない本箱に詰めるだけ詰め込んでおります。読み終わった本を売り払うという行為がめんどくさくて出来ないのが致命的。旅先では重いと捨ててきたりしてましたが。

最近は価格とスペースの関係から文庫本しか買わないようにしております。必然的に読みたい本が文庫化するまで待たないといけないのですが、まぁ縁がある本はそれくらい待ってもちゃんと縁があるわさ、と思ってまする。

2.Novel reading right now
(2.今読んでいる本)

綾辻行人:「十角館の殺人」

買ったことも忘れていたのだけど、変なところから出てきたので読んでます。ってこれ書くのに時間が掛かっている間に読み終えてしまった。感想は、まぁまぁ。どうやら私正統的謎解きミステリーはあまりツボで無いらしい。

3.The last novel that I bought
(3.最後に買った小説)

多分この間空港で買った「不安な童話」だよなって思って日記を見てみたら全然違うじゃん。「向田邦子の恋文」だった。

あ、でもこれ小説じゃないや。そうするとやっぱり「不安な童話」ってことになります。マイクル・コナリーの"LOST LIGHT" 邦訳『暗く聖なる夜』買わなくっちゃ!(原著はもう読んだんですけどね)

4.Five novel I read a lot, or that mean a lot to me
(4.よく読む、または思い入れのある小説5つ)

むむむ。これが難問なのよね。

1.村上春樹「羊をめぐる冒険」

村上春樹はねぇ、若い頃本当に好きでした。新作が出るのを待ちわびて読んでました。

「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とどっちにしようかなって迷ったのですが、やっぱり「僕」のシリーズが懐かしいし。私の中ではもう村上春樹は終わってる感じなのが、ちょっと寂しいですね。この間出たのもまだ買ってない。

2. 谷崎潤一郎 「細雪」

上・中・下と3冊ですが、これ大好きで、時々ぱらぱら読み返します。結構お嬢様方が「したたか」なところなんか良いですねぇ。渋谷が「からっ風」の強い寒いところだなんて描写があったりします。

3. マイクル・コナリー The Black Echo 邦訳『ナイトホークス』

海外ミステリは誰にするか迷うところですが、マイクル・コナリーにしておこうっかな、と。

海外ミステリをよく読むきっかけになったのは確かパトリシア・コーンウェルの「検屍官」だったと思います。今でもこのシリーズは大好きだし、よくぱらぱら拾い読みしたり、料理のところだけ読み返したりなんてしますね。他にサラ・パレツキーのヴィク物や、ドン・ウィンズロウのニール・ケアリー物も好きですが。

マイクル・コナリーのボッシュシリーズは日本での認知度がイマイチの様なので、推薦。 

4. 佐野洋子「私の猫達許してほしい」

小説じゃなくて、エッセーですけど。「100万回生きた猫」も良いけど。この人のエッセー大好きで、よく読んでました。谷川俊太郎と結婚した時はびっくりしたけど、その後離婚されたみたいですね。

5.新明解国語辞典

「新解さん」が登場するずっと前から「変な辞書だよなぁ」って思ってよく読んでました。なので、大切な古い辞書。ちなみにウチにあるのいつの発行なのか見てみたら昭和47年の初版の第7刷でしたわ。古いにゃぁ。

こういうかなり性格が露呈するバトンって結構恥ずかしいよねぇ。ふふふ。

バトンはお渡しせずに置いておきます。

向田邦子の恋文

2005年9月12日 読書
ISBN:4101190410 文庫 向田 和子 新潮社 2005/07 ¥380

向田邦子は随分前にとても好きで、多分シナリオ以外の著作は全部読んでると思う。

特にエッセーは本当に好きでした。

台湾の飛行機事故で亡くなった時はとても驚いたものでした。

そんな彼女の「秘め事」。

う〜〜〜〜ん、ちょっと複雑な気分ですけどね。こうやって私生活が活字になるのって。

でも、ここに書かれている彼女は素敵過ぎます。

こんなに「出来たオンナ」って・・・・。

それにしても、以前彼女の弟さんが書いた本も読んだ記憶があるのだけれど(台湾に遺体を探しにいった時のエピソードも収録されていた)、もう彼も亡くなっているんですね。

時の流れを感じますなぁ。

病む月

2005年9月12日 読書
ISBN:4087475840 文庫 唯川 恵 集英社 2003/06 ¥500

時間つぶしで入った本屋でぱらぱらと読んでみて、1番目の「いやな女」が面白くて衝動買い。

全体的に女性同士二人の関係性を描いた短編集になっています。

唯川恵って前に読んだ小説がピンと来なかったんだけど・・・。ちょっと作風変わった???

こういう女性同士の"火花を散らす”関係みたいな題材って実はあまり好きじゃないんだけどね。なかなか面白かった。

不安な童話

2005年9月5日 読書
ISBN:4396326777 文庫 恩田 陸 祥伝社 1999/04 ¥580

久しぶりに恩田陸を読みました。

いつもは出張のときって読む本を持参するのに、今回は忘れてしまって・・・。寝る時に手元に何もないので、仕方なくホテルに備えつきの聖書を読んだくらい(笑)。

空港で購入。

ふむふむ。

いわゆる超能力ものとミステリーを合わせた様な作品ってことになるのでしょうか。

結構面白かったかな。でも、今まで読んだ中で恩田陸の作品では何と言っても「光の帝国」が好きです。これを超える作品かこの続きが読みたいなぁ。

妄執

2005年8月23日 読書
リンダ・フェアスタイン著

先日祖母のお墓参りに行った時に、5冊くらい古本屋で仕入れてきた内の1冊。

検察官が捜査をするという事ってなかなか日本の司法システムで見聞きすることが少ないし(特に殺人事件とかレイプ事件とかだと、ね)、大体司法システム自体アメリカと日本はかなり違うと思われるので、この人の作品を見かけるとついつい読んでしまう。そして興味深く思う。

ちょっと主人公のアレクッスのヤッピー(死語?)ぶりには閉口気味なのですが。

今回はまぁまぁ、でしたね。

題材(マンハッタンにある島)は面白かった。

しかし、このシリーズの装丁画の趣味、悪くないですか?
ISBN:4488288049 文庫 東江 一紀 東京創元社 2005/07/28 ¥1,029

今日は東京にて打ち合わせですので、先日購入したドン・ウィンズロウの新作「ウォーター・スライダーをのぼれ」を携帯して出かけてきます。

ipod欲しいといい続けているのですがまだ購入していないので、ここのところ移動中の音楽は無し、です。いつ買えるのかなぁ・・・・・・。

さてさて、今日も暑そうですねぇ。

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