『新しい時代への歌』
サラ・ピンスカー (著)、村山美雪 (翻訳)

いつもの本を読むお仲間に勧められて。

コロナ禍の前の2019年に書かれた作品ということで、予言の書とまで言われたらしいけれど。

音楽と熱狂
音楽が彼女を動かす。熱狂が彼女を変える。

テロと感染病の影響で、ひとびとが直接会う機会は激減した。観客を入れたライブなどは参集規制法によって禁じられている――。
ローズマリーは超巨大企業スーパーウォリーに勤め、自宅からアバターで顧客に対応する、単調な日々を過ごしていた。だがある日、顧客から仮想空間で行われるライブのチケットをもらったことで彼女の人生は変わる。音楽の新たな魅力を知ったローズマリーは、転職し、密かに行われているライブから新たなミュージシャンを発掘するスカウトになることを決意するのだが――。
他人と接触することがなくなった時代、禁止されてもなおライブの熱狂を求めるひとびとを描いた音楽SFの傑作。2020年度ネビュラ賞長篇部門受賞作。


音楽やライブを描写しているシーンはとても良く描かれていると思う。
読んでいて楽しいのは間違いない。

若いローズマリーの成長記でもある。

ただ、昔から音楽に親しんで生きてきた身としては、「うん、うん、そうだよねー」と楽しく読んで、最後「で?」となってしまったかも。

アナログとデジタル、リアルとオンライン/サイバー空間。

※タイムリーにロイターの記事があったので、貼っとこう
https://jp.reuters.com/article/metaverse-breakingviews-idJPKBN2K508N?taid=61f8ca0e37b74f00012468cf&utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter



サラ・ピンスカー名義でアルバムもリリースされているので、Spotifyでちょっと聴いてみたけど。うん、そうだよねー。そういう音楽をやっているんだろうなーと予想通り(あんまり私の趣味ではない)。

悪くないけど、あんまり特別感はなかったかもなぁ。
でも、お友達の間では概ね好評でした。

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