定期的に読みたくなる、桜木紫乃。

母の愛人だった男が、私の夫。愛なんて最初からなかった、はずなのに。夫の事故ですべてが狂い始めた――。善悪の彼岸へ近づく日常。私たちの“仮面”は崩壊し“怪物”が顔を出す。死ぬって、恰好悪いこと? 忘却不能の最後まで、あなたの心は震え続ける! 


なんとなくでポチってみた作品なんだけど、これも舞台を「ホテル・ローヤル」にしてるんだよね。へぇーっと。

ホテル・ローヤルを舞台にいろいろな作品を書いてるのかな、もしや?

ちょっとググったら「ホテル・ローヤル」が映画で実写化されたときの著者インタビューでこんなことを言っているのを見つけた。

桜木: 「前向きに逃げる」って、大切なことだと私は感じます。逃げるという言葉は後ろ向きに使われがちですが、そうではなくて前向きな気持ちでその場所を後にして、新しい場所に向かって歩いていく。
https://telling.asahi.com/article/13916963


なるほどねぇ。桜木紫乃作品はそういうの多い気がする。

この『硝子の葦』は、一応ミステリということになっているみたいで、まぁミステリと呼べないこともないけれど。

あー、そう落としたのか、とは一応思いました。

ところで、桜木紫乃は北海道の寂れた漁村や小さな街の女性を描く事が多いのだけれど。
例えばアメリカよりも、桜木紫乃の世界の女性のほうが、あまりにも違う価値観で遠い世界に感じるということ。同じ日本なんだけどね。不思議だよね。

あまりに乱暴に一括にはできないけど、ちょっとメモとして。

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