『償いの雪が降る』と『時計仕掛けの歪んだ罠』
『償いの雪が降る』と『時計仕掛けの歪んだ罠』
『償いの雪が降る』
アレン・エスケンス (著)、 務台夏子 (翻訳)

結構前にポチっておいたんだけど、寒くなってから読もうと積んでおいたものを日曜に。
授業で身近な年長者の伝記を書くことになった大学生のジョーは、訪れた介護施設で、末期がん患者のカールを紹介される。カールは三十数年前に少女暴行殺人で有罪となった男で、仮釈放され施設で最後の時を過ごしていた。カールは臨終の供述をしたいとインタビューに応じる。話を聴いてジョーは事件に疑問を抱き、真相を探り始めるが…。バリー賞など三冠の鮮烈なデビュー作!


良い意味でセンチメンタルで、冬の休日の読書にピッタリだった。

勢いでこの間訳出された『たとえ天が墜ちようとも』をポチる。
しかし、タイトルが良いなぁ。

訳者の務台夏子さんは、キャシー・マロリー・シリーズや『そしてミランダを殺す』など馴染みもあり、とても上手な訳者さんだと思う。この本の雰囲気もぴったりかもしれない。


そして、問題作w
先日読んだ、『時計仕掛けの歪んだ罠』。
アルネ・ダール(著)、 田口俊樹(訳)

一年七ヵ月の間にスウェーデン国内で起きた、三件の十五歳の少女失踪事件。ストックホルム警察犯罪捜査課のサム・ベリエルは同一人物による連続殺人だと主張するが、上司はそれを否定しまともに取り合おうとしない。しかしベリエルの主張の裏には、彼だけが知っている根拠があった。そしてついに彼は、容疑者へと辿り着く。だが尋問に臨んだベリエルを待ちかまえていたのは、予想を遥かに超える驚愕の事実だった―。『靄の旋律 国家刑事警察特別捜査班』の著者による、スウェーデンNo.1ベストセラー小説がついに上陸。衝撃のサスペンスシリーズ第一弾! -


なんじゃこれ、でしたねぇ。

外連味のある文章とか。
いわゆるジェットコースターなんだろうけど、強引な場面転換とか。
最初は読み進めるのが苦痛だったけど、一周回ってなんか笑けてしまうかんじ、かも。
なかなかにトンデモ本でした。

終わりが終わりだったので、続きのもう1作くらいは読んでも良いかも。
しかし、陰謀論にしたらなんでもできてしまうというのは便利だよなぁー。

ところで、なんでこれ英語版から訳したの?
今時、重訳はどうなのーと思いますが。


寒いのは苦手感が強いんだけど、本の中の雪は良いなぁ。
と、改めて。

スウェーデンも、ミネソタも。
冬には絶対に行きたくないと思うけれど。ふふ。

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