と、 なんのこっちゃというタイトルですがw

テレビの「クローザー」も翻訳ミステリの「ボッシュ・シリーズ」も未見・未読の方はスルーしてくださいませ。勝手なメモです。


アメリカのドラマ『クローザー (The Closer)』を S1〜 S7 まで見終わったのだけれど。
ブレンダの英語が聞き取りにくいのと、細部をもうちょっと見たくて、また見返している。

どうして、最初に気づかなかったんだろうと思うけれど、週に一度殺人事件を解決するドラマを複数話一度に見ると、情報量が多すぎて、なんとなくぼーーーーっと見てしまうのかもしれない。

そこは、自分で能動的に読む小説と、受動的に流せる映像との差かもしれない。

今回見直してみて、最初の頃に、いかにブレンダが周りに受け入れられなくて、南部アクセントを(悪意のあるような形で)真似されたり、必要な情報が届けられなかったことに、気づいた。

後半ですっかり溶け込んでいるフリンも、最初はRHDの所属で、そのボスのテイラーに怒り浸透で、ブレンダの Priority Homicide Squad に転属してきた、ということも見落としていたかも。

ブレンダも途中からの方が南部アクセントが強い気がする。

そして、そして。ブレンダはCIAで尋問の訓練を受け、首都である DC警察(結構治安の悪い場所もある、そして首都だから故の重要性もあるのかな)、アトランタ警察(アトランタも結構治安の問題があるんじゃなかったっけ)、を歴任して、LAPDにきている、自白を引き出すプロ中のプロなのだけれど。

南部の保守的な家に育ったせいか、離婚歴もあるのに、女性としてと人としては未熟なところがたくさんある。もうすぐ40になろうというのに、両親に恋人のことを内緒にしようとしたり、同棲は後ろめたい、未婚での妊娠なんてもっての外。

小児ガンを患っている息子の親である刑事に話を聞きにいっても、息子の容態を尋ねるような配慮もなしに、すぐに本題に入ろうとする(人間的にちゃんとしているガブリエルがそこで「息子さんはどうですか」、などと助け舟を出す)。

常に、「正義」を探し求め、真実を突き止めることが彼女の人生の柱であり、正義のためなら、殺人犯が様々な事情の後に釈放され、その後殺害されても良心の呵責を憶えない。
ここ!これ!ボッシュじゃーん! と、今回、見直してみて、閃いた。ははは。

女性が主人公のストーリーが好きだけれど、クローザーがとても好きなのは、この「正義の人」だからなんだと思う。

なんで、最初みた時に気づけなかったんだろうと思うくらいに。

それにしても、時にブレンダにはイラつかされるわぁ。
猪突猛進! 周りの迷惑なんてお構いなしだしね。

でも、有能な刑事がほとんど家庭生活を保てないのに、ブレンダはフリッツが辛抱強いのもあって、なんとか関係を保っている。あれは偏(ひとえ)にフリッツが recovering alcholic (AAにも通って、日々飲まないように努力しているアルコール依存とでも訳すのかな)であり、彼の「人生を諦めない」という性格に救われているよなぁー。並の男では無理でしょう。

ボッシュも、結局孤独だしなぁ・・・・・・・。

結局、彼女のそのある意味傲慢な態度や決断が、彼女自身を大きなトラブルに巻き込み、転職せざるを得ない状況になるのだけれど。

ボッシュが最近の作品で、同じように過去の逮捕から民事訴訟に巻き込まれたことも思い出す。

私がつくづく「正義の人」が好き、ということが分かって、我ながら笑ってしまうけれど。
なんか、楽しくなったので、備忘録てきに。

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