【追記しました】『老人と宇宙』
2019年11月5日 読書 コメント (4)ジョン スコルジー (著)、内田 昌之 (翻訳)
SFとファンタジーはとんとご縁のない読書生活で。
SFについては、つい先日亡くなられた眉村卓氏とか、あとは本当に有名な作品くらいしか読んでいなくて。
面白いとは聞いていたけれど、本当に面白かった。
出来過ぎといっては出来過ぎなほど。はは。
まずは75歳以上の老人をリクルートする、という設定が面白い。
これについてはこの上官の説明が、なるほどーと。
若い世代は人生を普通に生きて、老人になってから兵隊として志願するシステムって、もうこの発想がやっぱりすごいと思うよね。
私は本当にSFについては詳しくないので、世の中に宇宙ミリタリーもの等があふれているらしいということすらも全然知らないのだけれど。
宇宙での戦闘ものだし、エイリアンとのコンタクトものだし。
ありふれてしまう可能性があるストーリーをこの発想が生き生きとしたユニークな小説にしたてたと思う。
そして、ユーモア小説でもあること。
体内に、Hei Siri みたいな機能で頭脳に組み込まれている「ブレインパル」(勿論非常に進んだもの)があり、それに自分で好きな名前をつけられるのだけれど。主人公たちがつけた名前もおかしい。
クソッタレ (Asshole)
アバズレ (Bitch)
トンマ (Dickwad)
バカタレ(Fuckhead)
サタン (Satan)
ラブリー (Sweetie)
などなど。
戦闘ものだし、兵士なのだから当然死んでゆくものがいて。
以前の私だったら、ちょっと怯む部分もあったかもしれないけど。
最近思うのだけれど。日本のジャパニメーションをちょっと勉強しようと思って観たアニメや、ちゃんと作られた戦闘ものは観ておこうと思ってみたドラマの「バンドオブブラザーズ」などで、自分の経験値が上がったなぁということ。
「ウォーキング・デッド」や「ゲームオブスローンズ」を観て慣れたというのも大いにあるけど、苦手だった残酷なシーンが見れるようになったし、「戦争」や「軍隊」という意味を、以前より具体的に考えられるようになった気がする。
そして、「攻殻機動隊 Ghost in the Shell」を観たことはとても良かったと思う。
映画でもドラマでも、アンドロイドやAIについてというのはよく取り上げられるテーマだし、アンドロイドやAIの自我というのは普遍的なものなわけで。それこそ「2001年宇宙の旅」やら「ブレードランナー」やらから、新しいものまで。
草薙素子の「あたしの中のゴーストがささやくのよ」ってセリフが全てをすとんと腑に落ちる、って気にさせてくれる。
まぁ、本題からだいぶずれましたけど。
とても面白いSF宇宙小説でした。
実は第二作「遠すぎた星 老人と宇宙2」も読んでしまった。
ジョン・ペリーは75歳の誕生日にいまは亡き妻の墓参りをしてから軍隊にはいった。それも、地球には二度と戻れないという条件で、75歳以上の男女の入隊しか認めないコロニー防衛軍に。銀河の各惑星に植民を始めた人類を守るためにコロニー防衛軍は、姿形も考え方もまったく異質なエイリアンたちと熾烈な戦争を続けている。老人ばかりを入隊させる宇宙軍でのジョンの波瀾万丈の冒険を描いた、ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』の21世紀版登場!
SFとファンタジーはとんとご縁のない読書生活で。
SFについては、つい先日亡くなられた眉村卓氏とか、あとは本当に有名な作品くらいしか読んでいなくて。
面白いとは聞いていたけれど、本当に面白かった。
出来過ぎといっては出来過ぎなほど。はは。
まずは75歳以上の老人をリクルートする、という設定が面白い。
これについてはこの上官の説明が、なるほどーと。
充分に長く生きてきたきみたちは、人生には自分の命よりもたいせつなものがあると知っているからだ。・・・・人類にとってコロニーがたいせつなものであり、戦って守るだけの価値があることはわかっている。こうした考えを19歳の頭に叩きこむのはむずかしい。だが、きみたちは経験からそれを知っている
若い世代は人生を普通に生きて、老人になってから兵隊として志願するシステムって、もうこの発想がやっぱりすごいと思うよね。
私は本当にSFについては詳しくないので、世の中に宇宙ミリタリーもの等があふれているらしいということすらも全然知らないのだけれど。
宇宙での戦闘ものだし、エイリアンとのコンタクトものだし。
ありふれてしまう可能性があるストーリーをこの発想が生き生きとしたユニークな小説にしたてたと思う。
そして、ユーモア小説でもあること。
体内に、Hei Siri みたいな機能で頭脳に組み込まれている「ブレインパル」(勿論非常に進んだもの)があり、それに自分で好きな名前をつけられるのだけれど。主人公たちがつけた名前もおかしい。
クソッタレ (Asshole)
アバズレ (Bitch)
トンマ (Dickwad)
バカタレ(Fuckhead)
サタン (Satan)
ラブリー (Sweetie)
などなど。
戦闘ものだし、兵士なのだから当然死んでゆくものがいて。
以前の私だったら、ちょっと怯む部分もあったかもしれないけど。
最近思うのだけれど。日本のジャパニメーションをちょっと勉強しようと思って観たアニメや、ちゃんと作られた戦闘ものは観ておこうと思ってみたドラマの「バンドオブブラザーズ」などで、自分の経験値が上がったなぁということ。
「ウォーキング・デッド」や「ゲームオブスローンズ」を観て慣れたというのも大いにあるけど、苦手だった残酷なシーンが見れるようになったし、「戦争」や「軍隊」という意味を、以前より具体的に考えられるようになった気がする。
そして、「攻殻機動隊 Ghost in the Shell」を観たことはとても良かったと思う。
映画でもドラマでも、アンドロイドやAIについてというのはよく取り上げられるテーマだし、アンドロイドやAIの自我というのは普遍的なものなわけで。それこそ「2001年宇宙の旅」やら「ブレードランナー」やらから、新しいものまで。
草薙素子の「あたしの中のゴーストがささやくのよ」ってセリフが全てをすとんと腑に落ちる、って気にさせてくれる。
まぁ、本題からだいぶずれましたけど。
とても面白いSF宇宙小説でした。
実は第二作「遠すぎた星 老人と宇宙2」も読んでしまった。
コメント
ちょっと違うけど筒井康隆の「銀齢の果て」を思い出した!(笑)
最近SFはご無沙汰だったし、はにゃ。さんのお気に召したなら、手を出してみようかしらんw
ちょっとアメリカ的王道さが強いけれど、とても面白かったよー。
「銀齢の果て」知らなかったので、ググったら筒井康隆っぽいーw
そのシニカルさとは真逆になるのかもね。
まったくもってSFを詳しくない私が言うのもなんですが、オススメです。
私の周囲の読書好きも押し並べて高評価!
中にはSF好きも入っているので、本当に高水準の小説では?と思います。
宇宙戦闘ものって初めて読んだかも?
アニメなら「宇宙戦艦ヤマト」とか昔観た記憶があるし、それこそ「ガンダム」とかねー、観たけれど。まぁそういう経験も無駄になっていない気がするかな。