『吊るされた女』

2019年10月10日 読書
キャロル・オコンネル (著)、務台 夏子 (翻訳)

キャシー・マロリー、ニューヨーク市警刑事。完璧な美貌の天才的ハッカー、他人に感情を見せることのない氷の天使。相棒の刑事ライカーの情報屋だった娼婦が吊るされた。美しい金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。臆測を巡らす他の警官を尻目に、マロリーは事件を連続殺人鬼の仕業と断定する。だが…ミステリ史上最もクールなヒロインが、連続殺人鬼に挑む。


このキャロル・オコンネルという作家。Wikiを見ると、もう72歳と、決して若くない作家で。小説の中に出てくる登場人物や部屋等の少し古めかしい雰囲気は、それも関係しているのかな、という気はするかも。

こちらもwiki による経歴。ふーーむ。
キャロル・オコンネル(Carol O’connell、1947年5月26日- )は、アメリカ合衆国の推理作家。ニューヨーク出身。代表作はニューヨーク市警の女性警察官キャシー・マロリーが主人公のシリーズ。シリーズ第1作『氷の天使』(原題:Mallory’s Oracle )は、イングランドに送られ、ヨーロッパで出版権がオークションにかけられ、アメリカに逆輸入される形で出版されるやベストセラーになった。アリゾナ州立大学で美術学士を取得したが、芸術家としては大成せず、趣味で小説を書き始めたのがデビューのきっかけであった。


で、日本での訳出は結構遅い。↓ 以下、キャシー・マロリー シリーズ。イギリスでの刊行月と日本でのそれ。
1氷の天使 Mallory’s Oracle 1994年5月 2001年5月
2アマンダの影  The Man Who Lied to Women  1996年7月 2001年6月
3死のオブジェKilling Critics 1997年7月 2001年8月
4天使の帰郷 Flight of the Stone Angel 1998年7月 2003年2月
5魔術師の夜 Shell Game 2000年8月 2005年12月
6吊るされた女 Crime School 2002年9月 2012年6月
7陪審員に死を The Jury Must Die 2004年8月 2014年2月
8ウィンター家の少女 Winter House 2005年9月 2016年3月
9ルート66 Shark Music 2008年5月 2017年3月
10生贄の木 The Chalk Girl 2012年7月 2018年3月
11ゴーストライター It Happens In The Dark 2013年8月 2019年3月

この「吊るされた女」はシリーズ第6作目で、2002年の刊行が、訳出されたのは2012年と10年後だもんね。私も何がきっかけで読み始めたのかもう忘れてしまったのだけれど、なんとなく主人公のマロリーが気になって読み続けている。

女性作家による、女性刑事という設定が、どうしても好みなんだよなぁー。
しかもニューヨークが舞台で、いかにもという富裕層の描き方なんかも面白くて。

で、今回の「猟奇的殺人」も、殺人事件そのものよりも、主人公とその生い立ちや周辺人物との絡み、なんかが面白くて読んだ感が強いかもしれない。

版元は創元なのに、kindle では出てないみたいで。なんでかしらね。久々に紙版で「分厚い長編」って感じのを読んでしまった。次の作品も一応買ってはあるので、そのうちに読むと思うけど。疲れて夜読むとちょっと読んだだけで眠くなるので、なかなか捗らないのが残念(苦笑)。



【追記】今調べてみたら、ちょうど1年前くらいにシリーズの1〜4まで読んだのねー。このあとくらいから、長編は全然読めずにいた気がするなー。それだけ回復したってことだ。よしよし。

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