『ブラック&ホワイト』 (原題:Unseen)
2019年10月5日 読書
カリン スローター (著)、鈴木 美朋 (翻訳)
ようやく最近翻訳ミステリの長編が読めるようになってきたので、こちらを。
カリン・スローターは、いつだったか、1人祭りで既訳のものを続けて読んだんだけど。
『プリティー・ガールズ』の時には触手が全く動かなかったけど、北上次郎氏の「スローターの新作だから、というだけの理由であとは黙って読まれたい」は、ほんと、その通り。つい読んでしまう。
読みながら、なんでタイトルが『ブラック&ホワイト』なんだろうと思っていたんだけど。原題は Unseen なのかー。公式サイトをみてみたら、こんな解説が紹介されていた。
ウィルが覆面捜査で名乗る名前がブラックで、悪役は「ビッグ・ホワイティ」なので、この邦題になったのかな・・・。翻訳ものって時々邦題の意味がよくわからないことがある。
あと、この登場人物の人間関係が、なかなかに複雑だった。一応既訳のものは読んではいたけど、義理の息子とか、前のパートナーとか・・・・。
なんてことは別にして。犯罪モノでそれは出来過ぎでしょーというのも、ままあることなので。全体としては楽しめた。
北上次郎氏も解説でふれてるけど、ウィル・トレントシリーズというのは、ウィル・トレントにまつわる女たちのストーリーなんだよね。男性作家はどうしても女性を描く時にステレオタイプになりがちなので、女性作家が描くクライム・ノベルの中のリアルで生き生きとした女性たちを好ましいと思ってしまうことは多いんだよねぇ。
これもまさにそんな小説。
ま、ちょっとノルマこなした感がないとは言えないけど。シリーズもの(にしては未訳も多いけど、これはいずれ出るんだろうか)を読み続けていく楽しさは確かにある。
ようやく最近翻訳ミステリの長編が読めるようになってきたので、こちらを。
カリン・スローターは、いつだったか、1人祭りで既訳のものを続けて読んだんだけど。
『プリティー・ガールズ』の時には触手が全く動かなかったけど、北上次郎氏の「スローターの新作だから、というだけの理由であとは黙って読まれたい」は、ほんと、その通り。つい読んでしまう。
潜入捜査中に起きた警官銃撃事件。
誰が敵で誰が味方か――?
「スローターの新作だから、というだけの理由であとは黙って読まれたい」北上次郎(解説より)
〈ウィル・トレント〉シリーズ最新刊。
素性の知れない犯罪者ビッグ・ホワイティを炙り出すため潜入捜査中の特別捜査官ウィルは、警官の家を狙った強盗事件に出くわす。
犯人は警官夫婦の家に押し入るなり、最初から命を狙っていたかのように発砲した。
夫は重体。刑事の妻は反撃のすえ強盗犯一人を殺害する。
襲われたのは、ウィルが取り調べたことのある曰くつきの女刑事だった――。
さらに彼女と同じチームの警官が襲撃され……。
読みながら、なんでタイトルが『ブラック&ホワイト』なんだろうと思っていたんだけど。原題は Unseen なのかー。公式サイトをみてみたら、こんな解説が紹介されていた。
Her latest thriller, Unseen, pits detectives, lovers, and enemies against one another in an unforgettable standoff between righteous courage and deepest evil. ...... Karin Slaughter’s latest is both an electrifying thriller and a piercing study of human nature: what happens when good people face the unseen evils in their lives.
ウィルが覆面捜査で名乗る名前がブラックで、悪役は「ビッグ・ホワイティ」なので、この邦題になったのかな・・・。翻訳ものって時々邦題の意味がよくわからないことがある。
あと、この登場人物の人間関係が、なかなかに複雑だった。一応既訳のものは読んではいたけど、義理の息子とか、前のパートナーとか・・・・。
なんてことは別にして。犯罪モノでそれは出来過ぎでしょーというのも、ままあることなので。全体としては楽しめた。
北上次郎氏も解説でふれてるけど、ウィル・トレントシリーズというのは、ウィル・トレントにまつわる女たちのストーリーなんだよね。男性作家はどうしても女性を描く時にステレオタイプになりがちなので、女性作家が描くクライム・ノベルの中のリアルで生き生きとした女性たちを好ましいと思ってしまうことは多いんだよねぇ。
これもまさにそんな小説。
ま、ちょっとノルマこなした感がないとは言えないけど。シリーズもの(にしては未訳も多いけど、これはいずれ出るんだろうか)を読み続けていく楽しさは確かにある。
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