『聲の形』

2019年7月27日 映画
『聲の形』
ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。
自分の想いを伝えられないふたりはすれ違い、分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。
やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は硝子のもとを訪れる。
再会したふたりは、今まで距離を置いていた同級生たちに会いに行く。止まっていた時間が少しずつ動きだし、ふたりの世界は変わっていったように見えたが――。


色々な場面で、多くの人が心をしめつけられるような気持ちになるのではないかしら、と思いながら、観た。漫画の原作があって、実写化もされ、そして劇場版のアニメーションがこれらしい。制作を担当したのは「京都アニメーション」。

「無邪気な」子供のいじめ。差別。
障害。
生きにくさ。
思春期。
(おそらくは)母子家庭。
etc., etc.........

私には大人になってから知り合った難聴を持つ友人がいた(いた、と過去形なのは諸々の理由で今はほぼ没交渉になってしまっているから)。完全に音が聞こえない訳では無いけれど、強い補聴器をして音がしているのが聞こえるかどうかのレベルの難聴、といっていた。通常は手話または読唇でコミュニケーションを取っているけれど、大学では講義の際に彼のために手話通訳がついたそうだ。

それを考え併せると、主人公の女の子がいわゆる通常の学校に通うことがなんと難しいことだったろうと思う。

あるいは、小学校の時には、脳性麻痺の同級生もいた。
担任の先生にお世話係を頼まれたりしたけれど、卒業後、街で見かけても話をした記憶がない。

そんなこんな・・・・。決して誇れない自分の行いや、子供の残酷さ。
ティーンエイジャーの息苦しさ。

そして、もちろん、放火によって現在進行形で苦しんでいる製作者の方達を思って、ずっと胸が苦しい思いで観ていた。

なんというか、主人公たちがすこしでも幸せになって欲しいと願う。

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