『コールド・コールド・グラウンド』
エイドリアン マッキンティ (著)、武藤 陽生 (翻訳)

紛争下の北アイルランドを舞台にした警察小説登場
刑事〈ショーン・ダフィ〉シリーズ第一弾!
暴動に揺れる街で起きた奇怪な事件。被害者の体内からはなぜかオペラの楽譜が発見され、現場には切断された別人の右手が残されていた。刑事ショーンは、テロ組織の粛清に見せかけた殺人なのではないかと疑う。そんな折、“迷宮"と記された手紙が彼に届く。それは犯人からの挑戦状だった!
武装勢力が乱立し、紛争が日常と化した八〇年代の北アイルランドで、ショーンは複雑に絡まった殺人鬼の謎を追うが……。大型警察小説シリーズ、ここに開幕


IRA。

そうだったよねぇー。昔、イギリスでは爆弾テロが相次いで、IRA という名をよくニュースで聞いたものだった。ジャック•ヒギンズの作品でも読んだなぁという記憶あり。

しかし、生々しい。

昔、アメリカに留学していた頃に、友人たちと、『領土と宗教がからんだ紛争はやっかいだ』などと話したものだけれど。まさに、それ。日本人からすると南と北のアイルランドと、イギリスについてってとても遠い話で、ニュースで報道はされていたものの、賑わすってほどではなかったんじゃなかったっけ?

そんな時代に、カソリックである刑事が、孤軍奮闘。

まだDNAなどの科学捜査が無い時代。今となっては、少々懐かしい気はするけれど、刑事の王道。自分で何かおかしいと考えて(感じて)事件に突っ込んでいく。

友人たちの間で話題になっていたので読んだのだけれど。続きを読もうと思う。

ナショナリスト、リパブリカン、ユニオニスト、ロイヤリストなどの派閥をそれぞれ考えた上で訳出してくれたのがとても助かる。翻訳大変だったろうなぁと思う。そして "Aye" という非常にイギリス的(アイルランド的?なのかな?)な相槌を、そのまま「あい」と訳しているのが印象的。

Lovely, Bloody, Aye と聞くと、私的にはとてもイギリスやわぁと思える単語。

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