『茶色の服の男』
アガサ・クリスティー Agatha Christie (著)、深町 眞理子 (翻訳)

kindle で買ったけれど、紙版の方のこの表紙はいただけない・・。↓期間限定カバーとされているので、どこを狙ったんだか、こういうマーケティングはどうなん?

考古学者の父を亡くして間もないアンは、ロンドンの地下鉄で奇妙な事件に遭遇する。男が何者かに驚いて転落死し、現場に居あわせた怪しげな医者が暗号めいたメモを残して行方をくらましたのだ。好奇心に駆られたアンは、謎を追って単身南アフリカ行きの客船に飛び乗った……ミステリの女王による波瀾万丈の冒険譚 (解説:村上貴史/期間限定カバー:谷口ジロー)


そして、そして。新訳版。
深町眞理子さんの訳ならと安心して読んだら、妙にキャピキャピしていてこれは困った。
訳がもうちょっと冷静な感じだったら受ける印象も随分と異なっただろうに。これは悔やまれるなぁ。その前の訳の紙版で読んだらもっと好きになれた気がする。

でも、この作品のクレジットを見ると、なんと1924年。
この時代にこういう女性の冒険小説を書いているクリスティの才能にはつくづくひれ伏しますな。

コメント

アミ
2019年6月28日8:19

初めまして・・・かな?
おはようございます。
私、この本、大好きなんです!!
クリスティと言うと、ポワロやマープル。
勿論、お二方も好きですが、偶然に手にしたこの本には感激しました。
頭の形、遺伝するんですね~。(笑)

はにゃ。
2019年7月4日13:31

>アミさま
初めまして・・・かな?ですね、確かに。あちこちでお見かけしているのですけれど。
お返事が遅れました。

この本、もしや中村能三氏の翻訳でお読みになったってことですよね?クリスティマニアの友人曰く、そちらのバージョンの方がずっと良いようです。

シリーズものは勿論好きですが、ノン・シリーズも良いですよね。

女性が主人公で、冒険もので、しかも1924年に書かれたなんて! クリスティの才能に驚嘆です。考古学者と再婚するのが1930年の様ですので(今調べました)、頭の形に注目しているところなんて、もともと文化人類学などに興味があったんでしょうか。うふふ。

アミ
2019年7月6日8:18

hanaさんのところで、お名前、見かけていました。
よろしくです!

残念! 私も、深町さんの訳で読みました。
訳者によって、物語は本当に違いますよね~。
カナダのアンも村岡さんでないと…。(笑)

はにゃ。
2019年7月10日13:43

>アミさま
あぁ、残念。深町さんの訳でしたか。深町さんって普段はとてもしっかりとした翻訳者だと信頼しているので、ちょっとびっくりなキャピキャピ具合。そういうトーンでいきましょうという編集者の意向でもあったのかなぁ・・・と邪推したりして(笑)。

翻訳の出来・不出来は、本当に重要ですね。

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