『蝶のゆくえ』 橋本治
多分、亡くなった後に、kindle のセールで買ってあったのだと思う。
短編集。

1.ふらんだーすの犬
2.ごはん
3.ほおずき
4.浅芽が宿
5.金魚
6.白菜
自作解説

自作解説がふるっている。
「女を主人公にした短編集」を書くに際して、橋下は迷っていた。自分は女ではないので、「女のあり方」をそのまま肯定することが出来ないーーそして、その立場を容認してしまうと、女を断罪することにもなりかねない。現代の女はそのような立場に立たされていると橋下は考えているから、これを書くのに際して難しいのは、女に対して「他人」として存在する作者の距離である。


男性作家でこんな風に女性を上手に切り取った作品を知らないかもしれない。

ただ、1作目の「ふらんだーすの犬」は幼児虐待がテーマなので、途中で辛くて、一度離脱せざるをえなかった。全部読んだ後で気合いを入れて読んだけど。

コメント

美藤
2019年5月21日13:18

読みました。

その自作解説、興味深い。
私が読んだ単行本には自作解説ついてなかったので文庫?見てみる。

はにゃ。
2019年5月27日13:28

>美藤さま
遅れました。単行本→文庫本とか、電子化の時に解説が付かなくなることよくあるけど、Kindle版(電子化)には特に消えること多いのにね。単行本から文庫化した時に、足したのかなぁ。あれがないと本の締まりが全然違う気がする。

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