ヘニング・マンケル (著)、柳沢 由実子 (翻訳)

遂に、訳出されているヴァランダーシリーズの最後の作品。
若きヴァランダーの短・中編集。

そうかー。イタリアへの旅行だけでなくピラミッド見物なんてこともしてたのか!

北欧ミステリの帝王、ヘニング・マンケルが生んだスーパースター、イースタ署の刑事クルト・ヴァランダー。そんなヴァランダーが初めて登場したのは、ガラスの鍵賞受賞の『殺人者の顔』だが、本書は、ヴァランダーがまだ二十代でマルメ署にいた頃の「ナイフの一突き」「裂け目」から、イースタ署に移り、ベテランとなった「海辺の男」「写真家の死」を経て、『殺人者の顔』直前のエピソードで、飛行機墜落の謎と手芸洋品店放火殺人事件を追う「ピラミッド」に至る、5つの中短篇を収録。ヴァランダーの知られざる過去を描いた、贅沢な作品集。



何というか。シリーズで順番に読んできて、もう著者が亡くなってしまって新しい作品が生まれないことが分かっているというのは何とも切ないことなのだな。

残るは、2作『手』と『苦悩する男』。ヴァランダーシリーズは安定して売れているみたいなので、出るでしょうが。最後まで読んだときはもっと切ないかな。

若きヴァランダーと恋人モナ。結婚後倦怠期のヴァランダーとモナ。別居後のヴァランダー。

「うじうじしててなんだかなぁ」なんて思っていた頃が嘘のように、ヴァランダーに感情移入している。

ドラマ、そろそろ観てみようかなぁー。

コメント

sunao
2018年8月14日20:44

おぉ~!私、まだ何作かヴァランダー読んでないので、(先にケネス・ブラナーでドラマ化されちゃたのもありますが・・・)楽しみにしています!

はにゃ。
2018年8月15日11:37

>sunaoちゃん
ドラマはもう見てるんだー。私ちょっと見ようと思った時に、これは原作読んでから見ようと思って取ってあるw

50代から先のヴァランダーが読めないのは本当に残念。未訳の作品では少し幸せになってるかなぁ・・・。

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