土着的な

2018年7月8日 ヲトナ道
もう随分とながいこと、地上波のドラマを観ていないのだけれど(「カルテット」は何十年に一度的な例外だった)、最近ストリーミング系で「トリック」を観ている。

コメディーの要素が入っているので見られるのかなぁ。阿部ちゃんが独特でカッコ良いとか、そういうのもあるかしらん。

ま、ともかく。シーズン1を観たら、かなり日本の土着的なものが織り込まれていて。翻訳ミステリで人を殺す話になんだか集中できない気分の最近なので、その流れでそうだ中上健次でも読んでみようかと、2作ほどポチってみた。

「十九歳の地図」と「岬」。

「十九歳の地図」の中の最初の作品の「一番はじめの出来事」は少年達とその自然の描写があまりにも瑞々しくてびっくりしてしまった。

それ以外は、「あー、そうか。そうだよね。こういう作品だわね・・・・・・。うーーーーーーーん、なるほど。これは10代や20代に読んでおくべきだった作品であって、今の私が読むんじゃないなぁ」という違和感がぬぐいきれずに離脱。

でもそこからなぜか、そうだ「吉原炎上」を観ようという流れになった日曜でした。

五社監督って殆ど観てないんだけど、意外に名取裕子演じる主人公が苦労していなくて、周りの姐さん女郎の苦労が描かれているのねん。へー。若汐は女郎としては破格に幸運な星の元とんとん拍子に出世して身請けされる(もちろん女郎であること自体は苦行ではあるけれど)。

印象に残ってた吉原道中のシーンもそれほど長くなくて。まぁおっぱいはぽろぽろ出てるし、レズシーンもあるけれど、思った以上にあっさりした(と今では思える)作品でした。

どっぷり日本の土着的なものに浸った気がするので、これで翻訳ものに戻れる気がする。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索