『俺たちの日』

2018年3月25日 読書
ジョージ・P. ペレケーノス(George P. Pelecanos )(著)、佐藤 耕士 (翻訳)

1. 硝煙に消える(A Firing Offense)
2. 友と別れた冬(Nick’s Trip)

と、ニック・ステファノシリーズを読んだ上で、D.C.カルテットの第1作目にあたるらしい、ニックのおじいさんのニック・ステファノが主人公の一人のお話。

ギャングのボスのために借金を取りたてる―どんな危険も顧みない幼なじみのジョーとピートにとって、それは簡単な仕事だった。が、非情になりきれないピートは取り立てを見送り、見せしめのためギャングの手下に脚を折られてしまう。三年後、小さな食堂の店員として働くピートのまえに、いまやボスの片腕となったジョーが現われ…“ハードボイルドの次代を担う”と絶賛される著者が贈る、心を震わせる男たちの物語。


これは良いわぁー。ぐっと良くなってる。
確かに傑作と思う。

「ハードボイルドの次代を担う」って言われたのは分かる。
けど、なんとなく尻すぼみになってる?日本で訳されてないだけ?テレビ番組の脚本に参加したりしてるし、そのあたりはどうなんでしょうか。

主人公のジョーとカラスの少年時代の丁寧な描写が良いし、そこから大人になっての再会あたりもぐっとくる。原題は”The Big Blowdown”なのを、『俺たちの日』にしたのも、わかる。

幼馴染の少年時代とその後の苦い話としては、ちょっとルへインの『ミスティック・リバー』を思い出したり、した。あれもアイルランド系移民の子供たちの話。

さて、DCカルテットに突入したわけだけれど、これからどうなるかな。

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