『ワン・モア』
『無垢の領域』

去年、結構集中的に桜木紫乃は読んだけれど、未読のものをkindleで。

『ワン・モア』
どうしようもない淋しさにひりつく心。月明かりの晩よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ――。切実に生きようともがく人々に温かな眼差しを投げかける絆と再生の物語。

安楽死事件を起こして離島にとばされてきた女医の美和と、オリンピック予選の大舞台から転落した元競泳選手の昴。月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って躰を重ねる男と女は、まるで夜の海に漂うくらげ―。同じ頃、美和の同級生の鈴音は余命宣告を受けていて…どうしようもない淋しさにひりつく心。人肌のぬくもりにいっときの慰めを求め、切実に生きようともがく人々に温かなまなざしを投げかける、再生の物語。


これは、思った以上に大団円的結末で驚く。
こんな結末も書いてたんだ。

『無垢の領域』
道東釧路で図書館長を務める林原を 頼りに、25歳の妹純香が移住してき た。生活能力に欠ける彼女は、書道 の天才だった。野心的な書道家秋津 は、養護教諭の妻玲子に家計と母の介護を依存していた。彼は純香の才能に惚れ込み、書道教室の助手に雇う。その縁で林原と玲子の関係が深まり……無垢な存在が男と女の欲望と嫉妬を炙り出し、驚きの結末へと向かう。濃密な長編心理サスペンス。


正直、純香の行方がちょっとそれではあんまりでは・・・・と、つい感情移入して思ってしまう。

サスペンスといえばサスペンスなんだろうけれど、桜木紫乃のサスペンス的な作品は、個人的にはそうではない作品より一段好みのレベルが下がる気がする。

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