ヘニング マンケル (著)、 Henning Mankell (原著)、 柳沢 由実子 (翻訳)
ノンシリーズで。
マンケル6作品目。
バランダーシリーズでも、全体的に何故かシーーンっとしているイメージがあるのだけれど。ガチャガチャしていなくて、静謐な感覚。
どちらかというと悲観的。ナイーヴに生死などの内面的な悩みを吐露するのは、やはり著者のマンケルの投影なのだろうなぁという気がちらり。
マンケルは確か癌で亡くなったなーと思い出し、主人公の警察官ステファンが舌癌ということで、マンケルは若いころにも癌を患っていたのだろうか、と思ったけれど。そういう訳ではなさそう。
ナチスの残党のかなりの数がアルゼンチンに渡っていたというのは、恥ずかしながら知りませんでしたが。タンゴというモチーフとその使われ方と、タンゴステップという美しいタイトルには惹かれるものがある。
そしてエピローグが美しい。
マンケルがどんどん好きになっている気がする。
ノンシリーズで。
男は54年間、眠れぬ夜を過ごしてきた。森の中の一軒家、人形をパートナーにタンゴを踊る。だが、その夜明け、ついに影が彼をとらえた…。ステファン・リンドマン37歳、警察官。舌がんの宣告に動揺する彼が目にしたのは、新米のころ指導を受けた先輩が、無惨に殺されたという記事だった。CWA賞受賞作『目くらましの道』に続く、スウェーデン推理小説の記念碑的作品ついに登場。
マンケル6作品目。
バランダーシリーズでも、全体的に何故かシーーンっとしているイメージがあるのだけれど。ガチャガチャしていなくて、静謐な感覚。
どちらかというと悲観的。ナイーヴに生死などの内面的な悩みを吐露するのは、やはり著者のマンケルの投影なのだろうなぁという気がちらり。
マンケルは確か癌で亡くなったなーと思い出し、主人公の警察官ステファンが舌癌ということで、マンケルは若いころにも癌を患っていたのだろうか、と思ったけれど。そういう訳ではなさそう。
ナチスの残党のかなりの数がアルゼンチンに渡っていたというのは、恥ずかしながら知りませんでしたが。タンゴというモチーフとその使われ方と、タンゴステップという美しいタイトルには惹かれるものがある。
そしてエピローグが美しい。
マンケルがどんどん好きになっている気がする。
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