桜木紫乃

では口直しっと思って、読んだら。
あら、こちらはちょっと既視感多目で、すこーし期待外れ気味。

親から継いだ牧場で黙々と牛の世話をする秀一は、三十歳になるまで女を抱いたことがない。そんな彼が、嫁来い運動で中国から迎え入れた花海とかよわす、言葉にならない想いとは――。(「波に咲く」)寄せては返す波のような欲望にいっとき身を任せ、どうしようもない淋しさを封じ込めようとする男と女。安らぎを切望しながら寄るべなくさまよう孤独な魂のありようを、北海道の風景に託して叙情豊かに謳いあげる。


北海道の「畜産農家」、「書道家」という主人公の職業がかぶるのも既視感に繋がってしまう。

『プリズム』は正直、嫌な後味の作品だった。

桜木紫乃というだけでハードルあげてるのかもしれない。



※『恋肌』の新装版の模様。

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