ヘニング・マンケル (著)、柳沢 由実子 (翻訳)

ヴァランダーシリーズ第5作目。

とてもページ・ターナーな作品で、さくさくっと読了してしまった。
面白いし、テンポが良い。

そしてヴァランダーのプロ意識と子供を思う繊細さが好きだ。
そして『正義』を求める姿勢がとても好きだ。

実はジャック・カーリィと並行して読んでいたので、どちらもサイコパスのシリアル・キラーというモチーフが重なり、ちょっと不思議な感じ。

時代背景も随分離れているし、スウェーデンとアメリカで、全然異なるのだけれど。

1作目でミッドライフ・クライシス真っ最中という感じだったヴァランダーがその後職務上の銃撃戦により鬱状態となり、復職し、1年。

精神的にも、娘との関係も、かなり落ち着いた感じが嬉しい。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。呼ばれて行った先の菜の花畑で、少女が焼身自殺。目の前で少女が燃えるのを見たショックに追い打ちをかけるように、事件発生の通報が入った。殺されたのは元法務大臣。背中を斧で割られ、頭皮の一部を髪の毛ごと剥ぎ取られていた。CWA賞受賞作、スウェーデン警察小説の金字塔。CWAゴールドダガー受賞作。

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