柚木麻子 著
直木賞候補と、首都圏連続不審死事件がモチーフになっていて話題の書、ということになりましょうか。
このモチーフに使用されている連続不審死事件については、ミステリ読みとしての興味は無くはなく。関連本で読んだものもあるけれど。
死刑が確定した彼女の内面をここまで織りこんだ作品に興味があったかというと自分でも疑問。
東電OL事件を下敷きにした桐野夏生の『グロテスク』は妹をうまく使う事で昇華していたと思うけれど、彼女のそれ以降の小説にはめっきり魅力を感じないし。そもそも「実話が元になっている」という事自体にはあまり興味はない。
『対岸の彼女』を思い出すなぁと思いながら、そもそも女子高育ちの匂いのする女性の主人公の小説はどちらかというと苦手だったなぁ・・・と思ったら著者が女子高育ちですね。なるほど。
色々と、そしてどんどん窮屈になっている感のある社会の中で生きづらさを感じている主人公とその親友、という設定はわからなくもないけれど、わかるかと言うとわからないに近い。
それは私が大学を出てそのまま就職といういわゆる『普通の』コースを歩んでいない上に、海外での生活経験を経たことで、そこに共感を感じさせない今の自分になっているからということなのかもね。
タイムリーではあったのでしょうが、バターの品薄まで織りこんでるのは材料多過ぎ?な気がしなくもないかなぁ。
酪農国であるオランダに行ったときに、あまりのバターの美味しさにバターは生鮮食料品だ!と目が覚めたように思った経験があるので、バターの美味しさが語られていることはよく分る(笑)。
(男性主人公が活躍する)バディものの逆の女性主人公の活躍するのは何ていうんだ?
そういう女性の関係性について語られているものが好きな人には良いかも、かな。
面白かったら、『ある時の物語』、『コードネーム・ヴェリティ』に次いで女性が主人公で面白かったーって書く気満々だったけど、ちと残念。
直木賞候補と、首都圏連続不審死事件がモチーフになっていて話題の書、ということになりましょうか。
このモチーフに使用されている連続不審死事件については、ミステリ読みとしての興味は無くはなく。関連本で読んだものもあるけれど。
死刑が確定した彼女の内面をここまで織りこんだ作品に興味があったかというと自分でも疑問。
東電OL事件を下敷きにした桐野夏生の『グロテスク』は妹をうまく使う事で昇華していたと思うけれど、彼女のそれ以降の小説にはめっきり魅力を感じないし。そもそも「実話が元になっている」という事自体にはあまり興味はない。
『対岸の彼女』を思い出すなぁと思いながら、そもそも女子高育ちの匂いのする女性の主人公の小説はどちらかというと苦手だったなぁ・・・と思ったら著者が女子高育ちですね。なるほど。
色々と、そしてどんどん窮屈になっている感のある社会の中で生きづらさを感じている主人公とその親友、という設定はわからなくもないけれど、わかるかと言うとわからないに近い。
それは私が大学を出てそのまま就職といういわゆる『普通の』コースを歩んでいない上に、海外での生活経験を経たことで、そこに共感を感じさせない今の自分になっているからということなのかもね。
タイムリーではあったのでしょうが、バターの品薄まで織りこんでるのは材料多過ぎ?な気がしなくもないかなぁ。
酪農国であるオランダに行ったときに、あまりのバターの美味しさにバターは生鮮食料品だ!と目が覚めたように思った経験があるので、バターの美味しさが語られていることはよく分る(笑)。
(男性主人公が活躍する)バディものの逆の女性主人公の活躍するのは何ていうんだ?
そういう女性の関係性について語られているものが好きな人には良いかも、かな。
面白かったら、『ある時の物語』、『コードネーム・ヴェリティ』に次いで女性が主人公で面白かったーって書く気満々だったけど、ちと残念。
コメント
同じく(笑)
共感できないし、むしろ共感できない自分で良かったと思える、ははは。
そういえば桐野 夏生、いつのまにか読まなくなっちゃいました。
何ですかねぇー、共感。できないんですよねー。はは。
桐野夏生は『ダーク』の後半でもう胸焼けがしてそれ以降読んでないですねー。私の好きな村野ミロに何してくれたのー!と怒りがw 彼女の実話がベースの作品もあまり好きじゃない感覚ですねぇ、そういえば。