ボストン テラン (著), Boston Teran (原著), 田口 俊樹 (翻訳)

GIV――ギヴ。それがその犬の名だ。その孤独な犬の首輪に刻まれていた三文字だ。傷だらけで、たったひとり、山道を歩んでいた犬の名だ。彼はどこから来たのか。どこで、なぜ、こんなにも傷だらけになったのか。彼は何を見てきたのか。どこを歩んできたのか。
犯罪が、天災が、戦争が、裏切りがあった。世界が理不尽に投げてよこす悲嘆があり、それと戦い、敗れる者たちを見守ってきた一匹の犬がいた。
この世界の不条理と悲しみに立ち向かった人たちに静かに寄り添っていた気高い犬。

『神は銃弾』でみせた荘厳な世界観、『音もなく少女は』でみせた崇高な人間の強さ、そしてボストン・テランにしか生み出せない乾いた詩情をたたえる文体。傷ついたひとたちの悲劇と救済を描く感動の最新作。



うーーーーーーーん。ダメだった。

9.11。イラク戦争。ハリケーン・カトリーナ。
犬。悪意。

犬の人生を背景に/ともに、21世紀を描いているのは分かる。
でも、地の文がくどくて、大仰で。
それがつらかった。

悪意が動物に向かう小説は読んでいて本当につらい。
そういう現実/事実があることは分かっているけれど、出来れば読みたくない。

ということで、私とは相性が悪い小説でした。
残念ながら。

コメント

hana
2017年7月5日14:27

はにゃ。さん^^

この本、読みたいリストにあります。
でも、図書館で借りてきて手元にある『コードネーム・ヴェリティ』を先に^^


はにゃ。
2017年7月5日14:33

>hanaさま

私の個人的な嗜好ですが、この作者のテランとは相性が悪そうです。
他の作品には手を出さないかもなぁ・・・・・。

『コードネーム・ヴェリティ』気に入ってくださると嬉しいなぁ。

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