読了。

2017年2月26日 読書
"The Wrong Side of Goodbye" 読了。

今年ボッシュのシリーズが1冊出ると聞いていたので、どう繋げるのかなぁと思っていたけれど、そういう結末か、と。ボッシュは刑事でいることしかできないと思うので、ボッシュものが引き続き読めるのは嬉しいけれど、折々に年を取った描写が出てくるのは(階段を上がるのが大変でエレベーターを使う、とか)やっぱり少し寂しいのぉ。

今AMAZONのドラマでやっているボッシュは(年齢の関係で)アフガン戦争帰りという設定になっているけれど、ボッシュはやっぱりベトナム戦争帰りなわけで。ベトナム戦争で亡くなったveteran(兵役経験者)について書きたかったのかなぁと思ったり。執筆中に大統領選があったはずだからそれが影響されている箇所かなと思われるところがあったり。

"Long Goodbye" へのオマージュかなぁと思いきや、ロス・マクドナルドの継承とする批評がありましたが。

http://www.irishtimes.com/culture/books/the-wrong-side-of-goodbye-review-one-of-us-crime-fiction-s-great-detectives-1.2867248

The Wrong Side of Goodbye というのは、日本語に訳しにくいタイトルではあるけれど、寂しくも美しいタイトルなのではないかしらん。

この前作の"The Crossing"の内容をすっかり忘れていたので、ちょいちょいっと拾い読みしてみたら(LAPDへの訴訟のことも忘れてたので)、LAPDを退職した後のボッシュったら、ハーレーのリストアをすることで退職後の寂しさを紛らわそうとしていて、ボッシュファンとしても、それが凄く悲しかったのを思い出す。前作では結局ミッキー・ハーラーの調査員として働くことで刑事的な時間を過ごしていましたが、やっぱりボッシュはちゃんと刑事じゃないとね。

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