ドン・ウィンズロウ (著), 峯村 利哉 (著) (2016/4/23)
2009年の『犬の力』の続編。
『犬の力』は東江一紀さんの美しい翻訳も印象的だったけれど、まぁそんなに遜色ないのでは、と思う。
『北米人がハイになるために、メキシコ人は殺し合う』という悲しくもリアルな現実を、20年近くメキシコの麻薬カルテルをリサーチし続けてきたウィンズロウの懇親の作品では。
圧倒されまくりながら、粛々と読みました(『熊』も長かったけど、こちらも本当に長い)。しばらくその余韻が抜けないくらい素晴らしかった。
現在この続編を執筆中とのこと。
ウィンズロウはメキシコで真実を伝えようとして殺害されたジャーナリストを冒頭にリストアップしていますが、下巻のかなり終わりの方に殺害されるジャーナリストが残す最後のアーティクルが美しい。
いつか平和になる日が訪れるのだろうか。
2016年の読書は、これがベスト1かなぁ・・・・・・・。
【追記】書くの忘れてた。どういうわけか、これを読んだときに『百年の孤独』を彷彿とさせるなぁと思ったのだった。北米ではない南のアメリカの壮大な大河ドラマだからかしらね。いや、メキシコは北米なんだけどさ。
麻薬王アダン・バレーラが脱獄した。30年にわたる血と暴力の果てにもぎとった静寂も束の間、身を潜めるDEA捜査官アート・ケラーの首には法外な賞金が賭けられた。玉座に返り咲いた麻薬王は、血なまぐさい抗争を続けるカルテルをまとめあげるべく動きはじめる。一方、アメリカもバレーラを徹底撲滅すべく精鋭部隊を送り込み、壮絶な闘いの幕が上がる―数奇な運命に導かれた2人の宿命の対決、再び。『犬の力』、待望の続篇。
2009年の『犬の力』の続編。
『犬の力』は東江一紀さんの美しい翻訳も印象的だったけれど、まぁそんなに遜色ないのでは、と思う。
『北米人がハイになるために、メキシコ人は殺し合う』という悲しくもリアルな現実を、20年近くメキシコの麻薬カルテルをリサーチし続けてきたウィンズロウの懇親の作品では。
圧倒されまくりながら、粛々と読みました(『熊』も長かったけど、こちらも本当に長い)。しばらくその余韻が抜けないくらい素晴らしかった。
現在この続編を執筆中とのこと。
ウィンズロウはメキシコで真実を伝えようとして殺害されたジャーナリストを冒頭にリストアップしていますが、下巻のかなり終わりの方に殺害されるジャーナリストが残す最後のアーティクルが美しい。
いつか平和になる日が訪れるのだろうか。
2016年の読書は、これがベスト1かなぁ・・・・・・・。
【追記】書くの忘れてた。どういうわけか、これを読んだときに『百年の孤独』を彷彿とさせるなぁと思ったのだった。北米ではない南のアメリカの壮大な大河ドラマだからかしらね。いや、メキシコは北米なんだけどさ。
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