『熊と踊れ』

2016年11月5日 読書
『熊と踊れ』
アンデシュ・ルースルンド (著)、ステファン・トゥンベリ (著)、ヘレンハルメ 美穂 (翻訳)、羽根 由 (翻訳)


『三秒間の死角』〔アンデシュ・ルースルンド (著)、ベリエ・ヘルストレム (著)〕が面白かったアンデシュ・ルールルンド氏が異なるパートナーと書いた長編。実話がベース。

著者が小説ごとに異なるパートナーと組むなんて、初めて聞いたシステムですが。テレビの脚本とか書いてる人からすればそれはそれほど変なことでもないのかもね。

とっても長かったのですが(kindleでも上下)、上巻は読むのがつらくて全然進まなかった。

暴力に包まれた家庭に育ったレオ達と捜査官のヨンという二人の在り方の対比。
レオ・フェリックス・ヴィンセントという3兄弟の家族の絆。
完全犯罪をやってのける自分への陶酔。

などなど、いろいろな面白そうなモチーフはあるのだけれど。
元の実話に引きずられ過ぎたのでは?と思ってしまう。

大体レオは何故銀行強盗をやろうと思ったのか。
動機が????

自分が凄いと思われたい承認欲求?

もとになる犯罪があるのだとしても、フィクションなのだから、小説家するにあたってはもっと振り切っても良かったんじゃないかなー。

小説の著者が実際に起きた犯罪の家族だなんてこと、滅多にない小説ではあるけれど。

某所で実に絶賛されていたけれど、正直中途半端な感じでした。
個人的にはイマイチ、かなぁ。
決して悪くはなかったけれど。

一歩間違えば、というかハリウッド流なら人がバッサバッサ死ぬところだけれど。そうではないのは良いかな。

一番良いのはタイトル!


10点中7点。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索