ぬきさしならない依頼 ― ロスの探偵エルヴィス・コール(1996年 扶桑社ミステリー)
"Free Fall" (1993)

ロバート クレイス (著)、Robert Crais (原著)、高橋 恭美子 (翻訳)

引き続き、エルヴィス・コールもの読破中。
どんどんこの1980/1990年代のLAのハードボイルド・探偵ものの世界観に親しんできた。


実は印象がイマイチだった第1作の『モンキーズ・レインコート』も読み返してみたのですw

割に寡作な作家らしく、『モンキーズレインコート』が1987年の作品、この第4作が1993年。
この辺りでリアルタイムに読んでたらもっともっと楽しかっただろうになーと少し悔しい。

あのロサンゼルス暴動が起きたサウスセントラルが舞台。
いかにLAの暴動の影響が大きかったかということ。

コナリーをずっと読んでいるせいで、警察物では、O.J.シンプソン事件(証拠の取り扱いへの影響)とロドニー・キング事件を発端としたLAの暴動(人種問題への波及)はランドマーク的、としみじみ。

次作へGOです。

コメント

美藤
2016年3月10日16:19

『モンキーズ・レインコート』懐かしい。
なんかこの頃、アメリカのミステリがなぜか日本趣味に走ってたような記憶が(笑)

はにゃ。
2016年3月11日14:28

>美藤さま

私も『モンキーズ・レインコート』リアルタイムに読んでいたかったなー。

映画『ブラックレイン』の公開が1989年ですし、バブル真っ盛りで元気のあった日本が作品の中で垣間見えるわけですよねー。当時アメリカ不況だったし。

最近ではミステリの中に出てくるアジアは中国ですもんね。世の移り変わりと世相を感じるw

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