In search for Kazuo Ishiguro
2011年5月23日 TV コメント (4)普段自分からテレビを積極的に見ることはほとんどないのですが。
これは見なくてはと思って、自室の未だアナログの画質の悪~いテレビで、白ワインを飲みながら見てました。
・ETV特集「カズオ・イシグロを探して」 NHK教育テレビ
うーん。もうちょっとご本人が語るシーンを増やして欲しかったなぁ。
女優さんのイメージショットはもっと少なくて良かったなぁ、とか要らないと思われるテレビ的演出部分が多かったなぁ、なんて思いながらも(笑)、面白く拝見しました。
彼のあの「諦観」はやっぱり日本人である/あったルーツと関係があるのかなぁと以前から思っていたのですが。
彼の生い立ちをご自身の言葉で語っていたものを聞くと、海外への移住家庭の多くがそうであるように、「家庭内は日本」だったみたいですね。言葉やモラルは日本そのもの。家から一歩でるとイギリス。
そこにイギリスの中流層の教育と生活が乗っかているわけね。
若い頃はシンガーソングライターになりたかったというのは、へぇ~っと意外。それから日本語は話せないのですね。ふーん。
生物学者の福岡伸一氏のインタビューというか対談というか、が非常に面白かった。福岡氏の「動的平衡」という概念と「生」。そして何が人間を人間たる存在にさせるのかというのが「記憶」ではないか、というやりとりに、なるほどねぇと。
やっぱりカズオ・イシグロの作品を順を追って読みたくなりました。それから「わたしを離さないで」を英語で読みたくなりましたね。
久々に面白いと思ったテレビ番組。
追記メモ:
こんなんあった。
http://www.switch-pub.co.jp/culture/083110000.php
http://www.switch-pub.co.jp/culture/084110000.php
これは見なくてはと思って、自室の未だアナログの画質の悪~いテレビで、白ワインを飲みながら見てました。
・ETV特集「カズオ・イシグロを探して」 NHK教育テレビ
うーん。もうちょっとご本人が語るシーンを増やして欲しかったなぁ。
女優さんのイメージショットはもっと少なくて良かったなぁ、とか要らないと思われるテレビ的演出部分が多かったなぁ、なんて思いながらも(笑)、面白く拝見しました。
彼のあの「諦観」はやっぱり日本人である/あったルーツと関係があるのかなぁと以前から思っていたのですが。
彼の生い立ちをご自身の言葉で語っていたものを聞くと、海外への移住家庭の多くがそうであるように、「家庭内は日本」だったみたいですね。言葉やモラルは日本そのもの。家から一歩でるとイギリス。
そこにイギリスの中流層の教育と生活が乗っかているわけね。
若い頃はシンガーソングライターになりたかったというのは、へぇ~っと意外。それから日本語は話せないのですね。ふーん。
生物学者の福岡伸一氏のインタビューというか対談というか、が非常に面白かった。福岡氏の「動的平衡」という概念と「生」。そして何が人間を人間たる存在にさせるのかというのが「記憶」ではないか、というやりとりに、なるほどねぇと。
やっぱりカズオ・イシグロの作品を順を追って読みたくなりました。それから「わたしを離さないで」を英語で読みたくなりましたね。
久々に面白いと思ったテレビ番組。
追記メモ:
こんなんあった。
http://www.switch-pub.co.jp/culture/083110000.php
http://www.switch-pub.co.jp/culture/084110000.php
コメント
これだよ!楽しみにしてたのに、見逃しちゃいました、残念
これって再放送だったんですよね、再々放送しないかな
あらら。残念!
少々いただけない演出もありましたが、ご本人の肉声で生い立ちなどが語られて面白かったです。再々放送あると良いですねぇ・・・。それとも、オンデマンドに掲載されるかなぁ。
イシグロ氏。日本的バックグラウンドと共にイギリスで育った様なので、やはりオリエンタル的な思想/思考とアングロサクソン的思考の両方が彼の中に共存している気がしましたね。
動的平衡、一定期間で観ると人は液体、さらに長いスパンで観れば気体、“gas”、笑、新鮮な衝撃、しかし、スッと腑に落ちる。興味深い。
余談かも知れませんが、福岡氏の語り口は、英語日本語、双方ともに魅力的でした。良き理解者、彼の存在に触発されて引き出された言葉も、少なくなかったように思います。
>動的平衡、一定期間で観ると人は液体、さらに長いスパンで観れば気体、“gas”、笑、新鮮な衝撃、しかし、スッと腑に落ちる。興味深い。
ま~さ~に!!!!ここ!一番興味深かったとこ、ここでしたねー。うぉー、そうなるのかーって。科学と哲学と芸術って表裏一体ですよねぇ、本当に。私は純粋に文系な人間ですが、数学や物理と哲学が繋がってるのとか、非常に今日日深い。で、分子生理学的に人間を語るとガスになる・・・・。これって魂の輪廻を信じている考えと表裏一体になるわけね。凄いなぁ。面白い。
福岡氏、魅力的でしたね。科学者の目で文学を語る一番良いタイプみたいの一人って感じ。一応英語を聞いていて、何と理性的、理知的、理論的に情緒を語る人だろうと思って聞いていました。追記したSWITCHのウエブサイト見ると、食事を取りながらの対談も雑誌の企画でしてらしたみたいで。イシグロ氏と話が合ったんだろうなぁと想像しました。お二人とも年齢も近いのかなぁ。
人間を人間たらしめているものは記憶。久し振りにすとんって納得する言葉たちでした。面白かったです!
ヒロさんと音楽の話だけじゃなくて、こういう話が出来るのも嬉しいですね☆