全く何も期待はしていないのだけれど、映画の「ノルウェイの森」を見に行こうかなと思っている。

ワタクシ、一応、元・村上春樹ファン、でした。

新作を愉しみに待っていたのはどこまでだったかなぁ。

カフカがうーむ、で、1Q84は読んでません。



で、映画を見る前に、今一度小説を読み返してみようと、年末に本棚から引っ張りだしてきた、埃っぽい赤と緑の「ノルウェイの森」。読み返すのは何度目でしょう。最後に読んだのは何年前だろうか。


大ヒットしつつある時にリアルタイムで読んで、その後恐らく3回以上は読み貸したはず。


病気で亡くなってしまった大学の同級生のお母様とこの小説の話しをしたなぁ。


一番最初に読んだ時、若輩者の私が、「村上春樹氏は成熟したんだな。」と思ったことを今でもはっきり覚えている。



なのに、今読んでみると、10代から20代のかけてのヒリヒリとする様な痛みをくっきりと感じて、息苦しい位。

こんな感覚だったかなぁ。それは覚えていない。恐らく、当時は自分がそういうヒリヒリした中にいたから気付かなかったんだろうか。



あの小説は空前の大ヒットだったから、初めて読んだ時にどの世代に自分がいるかで、随分と感想が変わるんだろうなとは想っていたし、読み返した時にきっとまた感想が変わるんだろうなとも想っていた。


オトナになって読み返してみて、あの小説を今初めて読んだら、あのヒリヒリとした感覚はもうとうに忘れてしまっていて、解らないかもしれないなぁ、とも想う。


今下巻の1/3位終わった辺りかな。

今からもうこれから先の出来事で哀しくなってしまう。

死の匂いのとても強い小説。

どうして、あんなに大ヒットしたんでしょうね。今でも不思議です。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索