あれこれ逡巡して、ようやくチケットを購入したJoe Sample とRandy Crawfordのライブ。3連休の初日の東京初日の3月20日に行ってまいりました。
どうして、行くかどうか迷ったのは、まず仕事の按配がちょっと前までよく読めなかった、ということ。
それから、この面子は前回の東京Jazzで一度見ているということ。
そうして、Joe Sample の最近の唄ものとしては、Lalah HathawayをFeatureしたSong Lives Onが実に好きで、その次のRandy CrawfordとのFeeling Good がさらっと軽い感がして、いまひとつ、レイラ・ハサウェイとの作品ほど思い入れが無いこと、などだったのですが。
1年くらい前に出ていたこのNo Regretsを購入するのをすっかり失念していたのでした。木曜に泥縄式予習に買ってみたら、前作Feeling Goodより、ずっとブルージーでジャジーで良いではないか。
なんだー、これ聴いてたら、躊躇することなくチケット買ってたのになぁ。そしたらもっと前の方の席だったのにぃ、と後悔しきり。
ってなわけで、ほぼ満席のオーチャードホール。年齢層高め。ミュージシャン的見た目の方多し。後ろの方から見ておりました。
一言で言ってしまえば、上質なオトナの音楽ってことになってしまうのですが。
生音なわけではないのに、生音で繰り広げたキース・ジャレット・ソロの時みたいに音が小さめ。あぁ、もうちょっと前で見たかった。
最初はランディ抜きのトリオで数曲。
あー、ジャズだなー。
時々仕事で疲れた後などに、ゆっくりワインでも飲みながら静か目のピアノトリオでも聴きたいなぁ、と思うことがあるのですが、まさにそんな時に聴きたいような素敵なピアノトリオ。
静か目、抑え目だけれど、ラウンジ・ミュージック的ジャズとは全く違う、才気溢れる静けさ。
あー、気持ちよいなー。ワインか何か飲みながらもっとこの音に浸っていたい・・・・・と、思う。
スティーブ・ガッド。多分初めてじゃないと思うんだけど、じゃぁ前に誰と見たのかも思い出せない。凄く小さな抑えた音の演奏。ブラシ(だと思う。遠くてはっきり見えなかったけど)の音でも、やっぱりとってもリズムが気持ちよいのだよ。
若い頃、この人のドラム、凄く好きだったなー。と、ふと思う。
Randy Crawfordが登場してからは、前作・近作どちらからも適宜選曲かな。
前回初めてRandyを見たときに凄く印象に残った音の最後が独特にビブラートするのが、今回はそれほど目立たなかった気がするのは、聴き慣れたせい?PAとかのせいかな。
前回も書いた記憶があるのだけれど、この方とにかく声が全然衰えていなくて、まるで呼吸をして普通に話すかの様に、すらっと力まず声を出して、出てくる声が素晴らしい力量のボーカルなのよね。
途中でマイクに何か文句があったみたいにマイクを振りながらマイクから声を外してみたり。
まるで自分も彼らの演奏を見たいのよ、みたいにステージの左端に行ってそちらから唄ったり。
曲の最後の締めのキメに同じフレーズを繰り返して声を張り上げているところで、笑い出して、「何だか、これを言い続けてるのがおかしくなっちゃった。」みたいなことをもごもご言いながら曲の最後で笑っていたり。
何か、自由だなー。声を出して唄うことがあまりにも彼女にとって普通のことなんだろうなぁ、なぁんて思ってみる。
まるでマラソンの高橋選手がフルマラソンを走り終わった直後に、まったく呼吸も(心拍数も脈も)乱れることなく、ニコニコとインタビューに答えていたかのように、ある種の人にとってはその才に恵まれたことをするのがあまりにも自然なことで、その才にそこまで恵まれていない人にとってはとても大変なことを、こんなにもたやすくやれてしまうのねぇ・・・・と、思ったりしていました。
Street Lifeのイントロで、やっぱりひときわ歓声があがりましたねー。
調べてみると、この曲のヒットは1979年。
私だって、リアルタイムでこの曲がラジオで掛かっていた記憶、あるもの。それを30年後にこうしてライブで聴くなんて、やっぱり感慨があるよね。
当時の音楽仲間は今頃どうしているんだろうなぁ。今回の東京公演を聴きに来ていたりするんだろうか。
やっぱり人生、健康で楽しめるって素敵だよな。こんな体験が出来ちゃうんだから・・・。
しかし、Joe Sample という人物。
美しきメロディ・メーカーで、レイラやランディの唄の魅力を存分に引き出すプロデュース的素養があり、自身素晴らしき演奏家でもある、と。こんな偉大な音楽家、そうそういないよなーと、今回しみじみ思いました。
そう思ったら、Joe SampleやSteve Goddの演奏は、また機会があったら積極的に見ておきたい、とも。
素直にシンプルに愉しかった、と思った公演(ライブ、じゃなくて公演って感じでした)でしたね。音楽の神様ありがとう。
>The Soul Searcher様
いつもながら詳細なセットリストありがとうございます。拝借します。
お姿お見かけしましたよー!人ごみにまぎれてしまって、ご挨拶できず、残念でした。
どうして、行くかどうか迷ったのは、まず仕事の按配がちょっと前までよく読めなかった、ということ。
それから、この面子は前回の東京Jazzで一度見ているということ。
そうして、Joe Sample の最近の唄ものとしては、Lalah HathawayをFeatureしたSong Lives Onが実に好きで、その次のRandy CrawfordとのFeeling Good がさらっと軽い感がして、いまひとつ、レイラ・ハサウェイとの作品ほど思い入れが無いこと、などだったのですが。
1年くらい前に出ていたこのNo Regretsを購入するのをすっかり失念していたのでした。木曜に泥縄式予習に買ってみたら、前作Feeling Goodより、ずっとブルージーでジャジーで良いではないか。
なんだー、これ聴いてたら、躊躇することなくチケット買ってたのになぁ。そしたらもっと前の方の席だったのにぃ、と後悔しきり。
ってなわけで、ほぼ満席のオーチャードホール。年齢層高め。ミュージシャン的見た目の方多し。後ろの方から見ておりました。
一言で言ってしまえば、上質なオトナの音楽ってことになってしまうのですが。
生音なわけではないのに、生音で繰り広げたキース・ジャレット・ソロの時みたいに音が小さめ。あぁ、もうちょっと前で見たかった。
最初はランディ抜きのトリオで数曲。
あー、ジャズだなー。
時々仕事で疲れた後などに、ゆっくりワインでも飲みながら静か目のピアノトリオでも聴きたいなぁ、と思うことがあるのですが、まさにそんな時に聴きたいような素敵なピアノトリオ。
静か目、抑え目だけれど、ラウンジ・ミュージック的ジャズとは全く違う、才気溢れる静けさ。
あー、気持ちよいなー。ワインか何か飲みながらもっとこの音に浸っていたい・・・・・と、思う。
スティーブ・ガッド。多分初めてじゃないと思うんだけど、じゃぁ前に誰と見たのかも思い出せない。凄く小さな抑えた音の演奏。ブラシ(だと思う。遠くてはっきり見えなかったけど)の音でも、やっぱりとってもリズムが気持ちよいのだよ。
若い頃、この人のドラム、凄く好きだったなー。と、ふと思う。
Randy Crawfordが登場してからは、前作・近作どちらからも適宜選曲かな。
前回初めてRandyを見たときに凄く印象に残った音の最後が独特にビブラートするのが、今回はそれほど目立たなかった気がするのは、聴き慣れたせい?PAとかのせいかな。
前回も書いた記憶があるのだけれど、この方とにかく声が全然衰えていなくて、まるで呼吸をして普通に話すかの様に、すらっと力まず声を出して、出てくる声が素晴らしい力量のボーカルなのよね。
途中でマイクに何か文句があったみたいにマイクを振りながらマイクから声を外してみたり。
まるで自分も彼らの演奏を見たいのよ、みたいにステージの左端に行ってそちらから唄ったり。
曲の最後の締めのキメに同じフレーズを繰り返して声を張り上げているところで、笑い出して、「何だか、これを言い続けてるのがおかしくなっちゃった。」みたいなことをもごもご言いながら曲の最後で笑っていたり。
何か、自由だなー。声を出して唄うことがあまりにも彼女にとって普通のことなんだろうなぁ、なぁんて思ってみる。
まるでマラソンの高橋選手がフルマラソンを走り終わった直後に、まったく呼吸も(心拍数も脈も)乱れることなく、ニコニコとインタビューに答えていたかのように、ある種の人にとってはその才に恵まれたことをするのがあまりにも自然なことで、その才にそこまで恵まれていない人にとってはとても大変なことを、こんなにもたやすくやれてしまうのねぇ・・・・と、思ったりしていました。
Street Lifeのイントロで、やっぱりひときわ歓声があがりましたねー。
調べてみると、この曲のヒットは1979年。
私だって、リアルタイムでこの曲がラジオで掛かっていた記憶、あるもの。それを30年後にこうしてライブで聴くなんて、やっぱり感慨があるよね。
当時の音楽仲間は今頃どうしているんだろうなぁ。今回の東京公演を聴きに来ていたりするんだろうか。
やっぱり人生、健康で楽しめるって素敵だよな。こんな体験が出来ちゃうんだから・・・。
しかし、Joe Sample という人物。
美しきメロディ・メーカーで、レイラやランディの唄の魅力を存分に引き出すプロデュース的素養があり、自身素晴らしき演奏家でもある、と。こんな偉大な音楽家、そうそういないよなーと、今回しみじみ思いました。
そう思ったら、Joe SampleやSteve Goddの演奏は、また機会があったら積極的に見ておきたい、とも。
素直にシンプルに愉しかった、と思った公演(ライブ、じゃなくて公演って感じでした)でしたね。音楽の神様ありがとう。
>The Soul Searcher様
いつもながら詳細なセットリストありがとうございます。拝借します。
お姿お見かけしましたよー!人ごみにまぎれてしまって、ご挨拶できず、残念でした。
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