ISBN:4062096579 単行本 村上 春樹 講談社 1999/04 ¥1,680 『Norwegian Wood』(原題『ノルウェイの森』)に見られる村上作品初期のストレートな魅力と、『The Wind-Up Bird Chronicle』(原題『ねじまき鳥クロニクル』)の複雑なミステリーとが絡み合うこの新作は、著者の7番目の英訳作品であり、村上春樹を堪能するには最高の代表作と言えよう。

↑は、アマゾンに出ている誰かの書評だよね。そうそう、まさに初期の切なさと、ねじまき鳥以降の「不条理」が重なり合ったストーリー。

昨日の夜は久々にソファに寝っ転がって、Jill Scottなぞ聴きながら、村上春樹が読みたくなったのだよ。

ダンス・ダンス・ダンスが読みたかったのだけれど奥のほうに入っているので、こちらを随分久々に読んでみたのでした。

「失われた時間」を思い出させる切ない僕とすみれの会話。

でもねー、この後すみれが消えちゃうのが、どうしても自分的にしっくり来ないんだよなー。

で、途中でやめて寝た。



私は小さな頃から本を読むのが大好きで、熱中すると食事の時間になっても止められずにいた(らしい)。

少年・少女向け小説、ジュブナイルよりもっと小さい子向けになるのかな。「長靴下のピッピ」とかさあの手の翻訳小説とか。「だれも知らない小さな国」とかさ。図書館で毎週本を借りてきては、よく読んでた。大好きだったなー。

で、そんな読書コドモがオトナになって、初めて自覚的に能動的にこの作家が好きだ、と思ったのが村上春樹だったのですよ。

高校生の頃だったかなぁ、あるジャーナリストにあることで会うことがあったのだけれど。で、その頃私は乱読期だったので、「好きな作家は誰?」と訊かれて、「今は手当たり次第読んでます。一番最近読んだのは太宰治でした。」という様な答えをしたら、「ふーーーん。」とかなり否定的なニュアンスで(好きな作家の名前も挙げられないのかというトーンで)言われて悔しい思いもしたことがあるざます。


で、村上春樹ですよ。

あの頃は新作が出るのを待ちわびて、必ず初版1刷を買って読んでましたねぇ。


どの辺りからかなー、何となく違和感を覚えるようになって。

ご本人も、「(社会からの)デタッチメントからコミットメントに姿勢が変わった」という趣旨のことをインタビューでおっしゃっていたので、その頃になるのでしょうか。


最近は新作が出てもしばらく経たないと買わないし、読んでない作品もあるなー。


何か言いたいのかわからなくなってきた。


で、スプートニクの恋人も前半は、キュンっと来る様な感じがさ、あー村上春樹だなぁ・・・・ってちょっと人寂しい時にね、沁みるんだよね。

はー。

でも、後半はすみれが消えちゃうのが・・・・、に戻るわけです。

村上春樹は初期が好きな人と後期派とに、結構はっきり分かれるそうですね。

やっぱり私は刷り込みの様に、初期が好きなんだな。


ま、いわゆる読書の秋ですね、の話題。

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