ISBN:406273172X 文庫 野沢 尚 講談社 2001/06 ¥800

静かに読書のお正月。

野沢氏の作品第3作目。これでつまらなかったらもう読まないだろうなぁ、と思いつつの選択です。

これはねぇ、今までの「深紅」「破線のマリス」に比べたら一番面白かった。プロットは良い。

でもねぇ、何かが足りないんだよなぁ。それが気になって読み終わった後も考えていたんだけどね。

でね、ワタシが思うには、彼の小説の登場人物はその人物の書き込みが足りないのだと思うのだよ。

ドラマって時間が限られているから映像や一通りの説明で役柄の説明がされるのでしょうが。そして今回読んだ彼の作品は3作とも、ドラマになれば面白いのかもしれないけれど。

小説として読むとその人物が描ききれて居ないから、その行動が、はてな・・・・と思ってしまうんだな。

破線のマリスもそう。リミットの悪役の主人公「トモエ」もそう。

彼女たちがどうしてそういう行動に走ったのかがイマイチ説得力が無いんだなぁ。

続けて読んだ3作の中ではストーリーはこれが一番面白かったけれど、悪役の設定に一番説得力も無かったかもしれない。

残念ながら多分もう彼の作品はあまり読まない気がします。

コメント

nophoto
のりえもん
2006年1月5日14:28

誤字発見。「沼」になってるがな。
ログインしてないんで表に書いてごめんね。

はにゃ。
はにゃ
2006年1月5日17:25

おぉぉぉ!さんくす♪♪ワシ、阿呆やねぇ、相変わらず。

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