読後感

2005年11月22日 読書
ずっと書けずにいた、読後感想。ざざっといきます。

・The Closers by マイクル・コナリー

私って警察もの・刑事ものが好きなんだなぁ、と改めて思いました。ボッシュがハリウッド署に復帰して、(長いこと)未解決の事件に取り組むストーリー。

ハリーが、長い間、刑事としてガンを携行して生きてきたので、ガン無し(=バッジ無し、刑事ではない生き方)はカラダの(人生の)バランスが悪いんだ、というくだりがキマシタねぇ。

ペーパーバックの原著で読んだので、少々読み飛ばしている部分もあるでしょうが、堪能しました。次作が楽しみですなぁ。

ところで、ボッシュものではある意味で天敵とも呼ぶべき内部監査をする部署に、アービン・アービングという嫌味な人物がいるのです。この内部監査というのも、実情が実感としていまひとつ解らない気がしてましたが。

時を同じくして横山秀夫の「陰の季節」を読んで、日本的内部監査の短編集に、にっこり。やっぱり日本人は情緒的だわさ。ちなみに横山秀夫も好きです。

・東京ゲスト・ハウス 角田光代

悪くはないけど、物足りないかなぁ。

私、帯や解説に「青春小説」って書いてあるのは、何故か大体物足りないんだなぁ。短編集より長編が好きだし。長編は厚いほど嬉しくなるタチだし。

どっしり、こっくり、とした重いのが好きなのでしょう。

・流星ワゴン by 重松 清

うん。悪くは、ない。

主人公同様に、もう生きていたくない、という程ではなくても、生きているのもシンドイよなぁ、と思うこともあるある。

でも、全般的に私にはちょっとウェットに過ぎるかなぁ。他の作品には手が伸びない気がします。


・てのひらの闇 by 藤原伊織

藤原伊織、好きです。結構読んでます。

この作品は恐らく日本のハードボイルドの王道を行っていると思いますが。

ちょっと、人物像がそれぞれ出来すぎの感がありますが(藤原伊織の作品は全体的にその傾向が強い気がする)、なかなか面白かった。仕事の合間の時間を縫って一気に読んでしまった。

堀江君、カッコよすぎ。

そういえば藤原伊織って兼業作家だったよなぁ、今どうしてるんだろう、なんて思ったら解説に2002年から専業作家になっているということを逢坂剛が書いてました。

ほうほう。じゃぁ、その後作品は増えているはずなのね。

小説に関しては、あまりリサーチなどせずに、単行本は買わずに、本屋で平積みになっている文庫本を買うことが多いので、知りませんでした。

ってなことで、最近の読書事情でした。

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