ISBN:4167667010 文庫 吉本 ばなな 文芸春秋 2002/12 ¥480

一体いつ購入したのか記憶も無いままに本棚にあるのを発見して、この間の週末からつまみ読みしてました。

何だろうなぁ。あっさりした短編集なのに、妙につぼにはまる。何かが共鳴している。

後書きで吉本ばなな自身が自分の体を大改造したことなんかを語っていて、今(というか出版された時ね)彼女はとても体調が良いらしい。

化学繊維や飲みすぎの酒、摂取する水分の量や、やりたくないこと・・・などなどで何度も倒れる程にひどかった体調を長い時間を掛けて改造したそうだ。

体のいうことをちゃんと聞いてあげて、それをわかってあげれば何とかなる、というようなことでまとめられているその後書きに自分とシンクロする何かを感じる。

そのせいなのかな。それぞれの短編の何気ない描写の中で、ふとした、何でも無い表現なんかに、ぐっと涙ぐんでしまったりしている自分がいました。(後書きはもちろん読了してから読んだんだけどね。)

作中で「人生のごほうびだな」なんて登場人物に語らせたりしている、そういう共通感とか。

自分の人生や体を自分でコントロールする、ということ・・・。その重要さとその意味。

若い頃には気づけずにいることが多いんだろうなぁ。何たって若ければ元気だもんなぁ。エネルギーに満ち溢れてるし。

それがトシを重ねてはっと気づく、ってなこと。よくあるよなぁ。

吉本ばななさん、確か出産したりしてましたよね。あんまり詳しいこと知らないんだけれど。

トシもあまり変わらないはずだしなぁ。何だろうなぁ、何かそういうフェーズ的な共感を感じたんだろうという気がする。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索