昨日はSOIL & "PIMP" SESSIONS でピアノを弾いている丈青君とベースを弾いている秋田ゴールドマン君のデュオをモーションブルーに観に行った。

丈青君のピアノをもうちょっとちゃんと聴いてみたかったし、(前述したように)ミュージックチャージがフリーだし、可愛いゴールドマン君を見ようかというおばかな理由で。ははは。

18:30スタートのファーストステージはやっぱりお客さんがまばら。

そらそうだよねぇ。横浜在住・勤務(それも横浜の中でも海側)の私だって仕事終えて駆けつけてもギリギリ。演奏がちょうど始まったところだったもの。普通に働いている人にはかなり無理な時間。(ここのところはモーション・ブルーさん、今後どうするのでしょう。他人事ながら少々気になります。)

この日は丈青君の3夜連続のデュオの最終日。毎日違う相手との演奏で、最後は『いつも一緒にやっている「秋ちゃん」とスタンダードでもやろうかということにしました』とのことで。

一緒に行ったゲイ友「魂の恋人」は基本的には綺麗で静かな曲が好きなので、「ちょうど良かったね」なんて話していたのだった。

ファーストとセカンド、それぞれ4〜5曲。普段のソイルとは別物の落ち着いた演奏で。

セカンドの2曲目に、My Foolish Heart を演ったんだよね。曲紹介をした時に私の気持ちは、もう「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と、言う感じ。

だってね、Bill Evans の My Foolish Heart って私のジャズの起源みたいな、大好きな大好きな曲なのだ。

思い返せばかれこれもう20年近く前に、当時つきあっていたボーイフレンドがくれた Waltz for Debby のCD。

今でも常に手元に置いてあって、夜部屋でひとりでリラックスしたい時にキャンドルを灯してよく聴くアルバムなの。

このライブ音源の中に聴こえてくる、シルバーウェアのかちゃかちゃいう音。グラスの触れ合う音。小さくざわめく人々のささやき声・・・。こういったものに、とても憧れたものでした。いつかこんなライブに行きたいなぁ、と思ってたなぁ、当時の私。

それが年月を経て、色々な音楽を聴いて、色々なことを体験して、立派な中年と呼ばれる年になって、大好きな友人とワインを飲みながら、居心地の良いソファに座って聴く生の My Foolish Heart ですよ。

あぁ、人生のご褒美だなぁ。

こういう何かの神様が ---- 音楽の神様だか、人生の神様だかよく解らないけれど、とにかくそういう何かの神様が ---- くれるこういう瞬間があるんだよなぁ、という思いが溢れる。

去年のレイラ・ハサウェイとフランク・マッコムのデュエットのYou’ve got a friendの時にも味わった、こういう思い。

こういうのは、単純に演奏がどうこう、というよりは様々な要素が絡まってもたらされる複合的なものだから、凄い演奏を聴いたからって必ずしもこう思えるわけでもないし、恐らく偶発的なこと。

こんな思いを味わえただけで、昨日は行って良かったと心の底から思えたのだった。

次にやった Lawns (?)--スペルあんど作者不明-- もとても良かった。丈青君、こういうリリカルなピアノ好きなんだねぇ。とても綺麗な曲でした。堪能。

もうこの辺りになると演奏もぐっと良くなってるし、艶っぽくなってるし、ゆったりとした空間とソファとキャンドルの明かりとグランドピアノ&ウッドベースの音で、気持ちよくてたまらない。

ついつい目を閉じて音に浸る。

「今私の脳には絶対アルファ波が満ちてるよなぁ」というリラックス状態。まるで自分の部屋で寛いでいるみたい(笑)。

あぁあ、やっぱり生のピアノの音って良いなぁ。今年はもうちょっとピアノ・トリオとか聴きに行こうかなぁ、と思ったりして。

またまた楽しき宵ってなことでおよろっぱらいの夜は更けてゆくのでした(笑)。

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