沈黙

2004年11月14日 読書
ISBN:479338112X 単行本 村上 春樹 全国学校図書館協議会 1993/03 ¥193

「村上春樹祭り」が続いています。この週末も「蛍・納屋を焼く」や「風の歌を聴け」などなどなど・・。あっちこっちを読み返す二日間でした。

長女猫のおなかの調子がここ3日間ほど悪くて、様子を見たり、薬を飲ませたり、気になって側にいて背中を撫ぜたりなどをしながらベッドで読書三昧。

猫のことは気にはなるけれど、こういう読書三昧はやっぱり至福の時です。

この「沈黙」は読んだ事があるような無いような。恐らく村上春樹らしい作品なので読んだ事があるような気がするだけでしょう。

最後に村上春樹の作品に関する年表がついているので、改めてよく見てみる。

いつどんなきっかけで、初めて「風の歌を聴け」を読んだのか、どうしても正確には思い出せないのだけれど、1982年刊行の「羊をめぐる冒険」は1983年印刷のものを持っているのでこのあたりからリアルタイムで読んでいたのではないかと推察。

村上龍と村上春樹とほぼ同時期に読み始めた様なうっすらとした記憶はあるのだけれど。高校生の自分が村上春樹作品を読んでいたのかどうか、どうしても思い出せないんだなぁ。

(大体私には子供の頃から思春期の頃のまともな記憶がろくに無いのでねぇ。どうしてこんなにも記憶が無いのかも、少々問題だと思うのだけれど。)

それはともかく。

私の二十代における最大の作家のひとりは村上春樹であったことは間違いない。新作が出るのをいつも待ち遠しく思って読んでいたなぁ。

とても久しぶりに「風の歌を聴け」を開けたら、何年前のものなのだろう、雑誌のクロワッサンの切抜きがはさんであった。

「女嫌いのページ」という1ページの単独インタビューと、「あるとき、いちばん嫌いな人を好きになってしまった!」というページで道下なんちゃらさんという女性(この人って誰だっけ?何かのプロデューサか何かだったっけ??当時クロワッサンに良く出ていた気がする。)が村上春樹を好きになった所以を語っているページ。

ハルキさん、とても若いですねぇ。

(よく記事を読むと「羊をめぐる冒険」が出たすぐ後の模様。ってことは、1982年か1983年くらいなので、20年ちょっと前かぁ。彼が35にはなっていない頃ってことかぁ。いやぁ、童顔ですなぁ。)

道下さんが、「村上さんは日本の文学のあり方を根本的に変えたと思う」と語っていらっしゃいますが、本当に新鮮だったんだよなぁ。あの頃。

もう20年かぁ。

人生の折り返し地点の向こうとこっち。

と、中古CD屋で買った1975年録音の「MinakoII」を聴きながらこんなことを書いているのは妙に回顧趣味ですな。

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