ハード・タイム

2004年8月29日 読書
ISBN:4152083085 単行本 山本 やよい 早川書房 2000/12

今日は本当は本牧ジャズ祭へ行こうと考えていたのだけれど、生憎の雨天にて、キャンセル。

替わりに、買ってあったこれを読む。久々のヴィク物。

雨の日に、どこにも出かけなくてよくて、薄暗い中で読書三昧。はぁ、これは本当に幸福な気持ちです。アウトドア派の人には全く理解されないかもしれないけれど。

いやしかし。今回はタイトル通り、まさにハードな展開です。

「おいおい、ヴィク、そこまでやるか・・・」と思いつつ、結局夜までに641ページ読破してしまいました。

中年に差し掛かって、あれこれ来し方行く末について思い悩むところが多い、というのも中々に共感できて良いのだけれど、ストーリーの落ちが大体途中で想像できてしまったのは難点ですなぁ。Tシャツの絡みはそんなとこだろうなぁ、と読めてしまった。

まぁ、それを差し引いても十分楽しめる、いつもの世界。

それにしても、だ。

アメリカの探偵物、警察物、検事物ってあれこれ読んでいるけれど、もちろん主人公の立場 〜法の執行者なのか、私人なのか〜 によって、著しく異なるのは当然なのだけれど、場所柄というのも結構色濃く出ているように思われる。

このヴィクは、シカゴが舞台。それもガラの悪いサウス・サイドがよく出てくる。

このシリーズと、ロス・アンジェレスやニュー・ヨークやヴァージニアを舞台にした小説とは、その犯罪にまつわる状況の描かれ方が全然違う気がする。

あくまで、気がする、としか言えないけれど。アメリカの司法システムは難しくてようわからん。日本のだって、詳細に理解しているとは言い難いのに。

海外のミステリ物を読む際には、そういうのも興味深い一面ですね。

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