メンバー:吉田美奈子(Vo)、 岡沢章(Bs)、 土方隆行(Gt)、倉田信雄(Pf)、 河合代介(Org)、沼直也(Drs)

この間のSlow Music Slow Liveの時に、美奈子嬢のことをあれこれ書いたばかりなのだけれど、とにかくMinako Bandのフルのライブに行くのは多分10年振り以上だと思う。とにかくめちゃめちゃ久し振り。

(最後のライブが1990年のグローブ座と横浜のBirdでのライブのどちらかだと思うのだけれど、どちらが後だか覚えていない)

全く拝見していなかったわけではなくて、最近になってちょぼちょぼと:

2002年3月 Ponta Box meets Minako Yoshida @ 青山円形劇場
(2003年9月 Slow Music Slow Live @ 池上本門寺←台風で中止)
2004年3月 Tokyo Live Session (ソルトクゲンのスペシャルゲストで登場)@恵比寿
2004年7月 Slow Music Slos Live @ 池上本門寺(リベンジだね、こりゃ。)

って辺りは拝見・拝聴していたんだけどね。(この中で河合代介さんのハモンドオルガンとのデュオが素晴らしかったのはこの間書いたばかり。)

私にとっての吉田美奈子さんって80年代の頭から90年頃まで尊敬してやまない、大好きなアーティストだったのにねぇ。

以前の職場が忙しくて夕方〜の予定がなかなか立てられずにいたので、自然とライブ会場とも縁遠くなってしまっていて。

音楽自体はCDなんかでそこそこ聴いてはいたのだけれど、ちょうど美奈子嬢の楽曲自体にも個人的には「あれれ・・」って感じが出てきていて、ほんと、ご無沙汰しちゃっていたわけです。

実はエイベックスに移籍してからのCDは買っていないので最近の曲は知らないままに今回の参戦。(1982年頃に初めて行った美奈子嬢のライブの時も全く音源聴かずに行ったんだよなぁ、なんて思い出しながら)

で、満を持しての美奈子バンドです。

もうねぇ。何て言ったらよいのか。

でも、「そんな」も、「こんな」も、「あんな」も全部吹っ飛ばしてしまう、その圧倒的な存在。

あぁ、そうだった。美奈子さんのライブはいつもこんなだったんだよ。

自在に操られる声がもたらす、空間を凌駕する、そのチカラ。巧みなミュージシャン達の演奏が絡み、座を支配する。

その唄と演奏の奥行きと表現力に魅惑され、ただただその音の海の心地よさに身をゆだねる・・・・・。

美奈子さんの声が心のひだに飛び込んできて、その心を揺さぶる・・・。

官能的で心が震える瞬間。

芸術に与えられた、心を振るわせるチカラ。

どうしてこんなに長いこと離れていられたんだろう。はぁあ。

こんな素敵な空間から遠ざかっていたんだねぇ。あほやな、わしって。

でも、そういうことに気付けるのも、歳を重ねてきたからかもしれない。

若い頃は楽しいことやきらめくことや素敵なことがたくさんあるから、そういうものたちの価値に鈍感になりがちだ。

歳を取ってくると、そうそういつも自分を楽しませてくれることはないから、輝くものに対して貪欲になる。そうして、そんな貴重な瞬間を味わい尽くせるようになる気がする。

今回のMinako Band はドラムが若手の沼直也氏。前から見てみたいな、って思っていたドラマーで、彼単体としてはきっと良いと思う。なかなかない気持ちの良いリズムだった。

でも、何せ他のメンツがメンツですから。百戦錬磨の彼らに囲まれて「貫禄不足」って感は否めなかったなぁ。演奏の引出しが足りないとでも言うのかな。音色も軽かったしね。決して悪くはなかったけど。

ピアノとハモンドオルガンと一人ずついる、なんていうのも贅沢だよねぇ。

土方さん、静かに渋く、ええなぁ。

そして、岡沢さん、久し振りですって感じ。へへへ。昔、好きなベーシストはと聞かれて、岡沢章さんと答えていたこともありました。恒例の美奈子嬢と岡沢さんとのデュエット曲が、今回は「Knock, Knock」だったので、懐かしくて涙がちょちょ切れそうでした。

あれが良かった、ここが良かったなんて書いていたらきりが無いのだけれど。とにかく!美奈子さま!珠玉の宵を本当にありがとうございました。楽しかったよ〜〜。大満足だったよ〜〜〜〜。

あぁ、それにしても、だ。

沼澤氏が参加していた頃の美奈子嬢が見たかったな・・・。もう、これはどうにもならないけれど、やっぱり、そう思ってしまう。ひーーん。

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