メンバーは:

Lalah Hathaway(vo)
Frank McComb(key)
Chris Parks(b)
Rocky Bryant(ds)

今日は待ちに待った、レイラ・ハサウェイのライブだ。そして、この間観たばかりのフランク・マッコムがキーボードとコーラスとして出演。

とにかく慌しくて疲労困憊な日々が続いている今週。

昨日まで「本当に行けるのかなぁ」と、半信半疑だったのだけれど、「どうやら行かれそうだし、やっぱり聴きに行こう」と決めることが出来たのは夕方5時頃。仕事がちゃんと時間通りに終われるのかとても不安だったのだけれど。

セカンドの予約を入れていたので、何とか時間までにはたどり着き、ビールを頼んで、ほっと一息。

ふぅ。

去年のマウント・フジ・ジャズ・フェスティバルでちらっとだけ聴いた彼女の唄をちゃんと聴くのは今日が初めてで、やっぱり私にとっては、大好きなダニー・ハサウェイの娘、という存在になってしまう。

そういえば、TOKUが楽器を抱えてスタッフの入り口に入って行ったのを目撃していたので、ゲストで出てくるのかなぁ、っとちょっと期待。最近何気にTOKUのパフォーマンスに縁がある。

知人を見つけて話をしていて、ふと横を見るとフランク・マッコムが横に立って知人と話している。うぉ、気付かなかった。この人、そういえばモーション・ブルーの時もふら〜っとまるでアーティストっぽくなく歩いていて、そのままステージに上がったりしていたんだった。

「横浜のショーにも行きましたよ。」と言うと「おぉ、そうか〜。ありがとう。僕達もとっても楽しんだよ」と言い残してステージへ上がっていく。

そして演奏が始まり、レイラが登場し、彼女が声を発した瞬間に、「あー、何て深くて良い声なんだろう・・・」とたちまち魅き込まれてしまう・・・。

実は彼女のCDもまだ持っていなくて、とにかくフランク・マッコムとの共演だし聴いておきたい、と来たので、彼女のオリジナルやジョー・サンプルとの共演なども聴いていないのだ。

でも、とにかく、とてもいい。凄く好きだ。こんな風に曲を聴いてすぐに、とても好きだと思えるのはそんなに頻繁にあることではないので、やっぱり来て良かったととても嬉しくなる。

深みがあって、でもとても輝きがある彼女の声。そしてその声の余韻には、すこーし父親を髣髴とさせる響きがあるように思われる。声の残像とでも言う様な、音が消える前の響きの中に。

レイラの声と、それに何だかとても合っているフランクのピアノに引き込まれたまま演奏が続く。フランクはこのレイラのバックでピアノを弾いているというのが妙に合う気がする。彼女の声に彼のピアノの旋律やトーンが。

そして、そして・・・・レイラとフランクのデュエットの You’ve got a friend.

もう、もう!

あまりに良くて、思わず涙が出てしまった。今まで色々な人たちが演奏するこの曲を聴いたと思うけれど、この二人の演奏は本当に素晴らしい。魂に直接響いてくるような、えもいわれぬ瞬間。

そして、フランクのオリジナルのCupid’s Arrow。この二人はやっぱりトーンが似ているのか、この曲の流れがとても自然だった。まるで、グループの中でボーカルを順番に取っただけとでも言うように。

そして、ゲストのTOKUの登場。ま、これは、こんなかなぁ、って感じかな。へへ。

それから、この後のWhen your life was low. もやはりとても良くて泣いてしまった。歌詞がね、何かね、来たなぁ・・・・・・。

順当にステージは進み、アンコール。Street Life だ。観客とのコール&レスポンスに複雑なメロディラインを歌わせたりして、とても楽しい磁場が形成されている。「善き気」の場面。

その中心に紫色の着物をドレスのように纏ったレイラ・ハサウェイがいる。

あぁ、今まで私にとって、レイラ・ハサウェイはダニー・ハサウェイの娘だった。でも、今日からは違う。私にとってのレイラ・ハサウェイがただ単にレイラ・ハサウェイという才能溢れる、魅力溢れるアーティストに変わった。

才能。こういうのを才能と言うのだと思う。それでも、彼女はきっとすごく努力をしたんだろうな、と思う。勉強もしたんだろうな、とも思う。

そうして彼女に与えられた「天賦の才能」がこんな風に豊かに花開いて、人々にJoyを与える瞬間。

描写なんてとても出来ない位に素晴らしいステージで、本当に来て良かったと心の底から思える。

そんな時間を、本当にありがとう。

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