明治のオンナである祖母の具合があまり良くないらしく、今日の夜から愛知まで母と一緒に会いに行くことにした。

祖母はもう95歳だ。「会いに行く」と言っても、もう一日中寝てばかりいるようで、今や私の顔を認識してくれるのかどうかも確信がない。(この間会ったときはわかってくれたけど)

随分前から耳がひどく遠いのでコミュニケーションもほとんど取れない。

祖母は昭和12年にダンナを肺炎で亡くし、その後再婚することなく戦中・戦後と女手ひとつで母と叔父を育てた女傑だ。73歳までパン工場の経理として働いていた。

戦後に持っていた着物を売っては土地を買い、そこそこ土地も持っていたし、そこに店を立てて貸していた家賃収入もあったし、厚生年金もあるし、と完全に自立したオンナだったのだ。

なのに、病気になって、いざ自分の行き方(すなわち死に方)を決めなければいけなくなったら、何も決められず、ボケ老人への道をひたすらまい進してしまった。

途中で、こうしたらどう?ああしたらどう?という提案はことごとく撥ね付け、今は一人病院で夢うつつの日々を送っている。

人間、自分の死に様って考えておかないといけないよねぇ、と一度交通事故で死にぞこなった私はよく思うのだけれど。

ある日末期がんですと宣告されたら。あるいは、アルツハイマーで壊れ行くことが解ったら・・・。

自分は残された時間をどう過ごし、どこで死にたいだろう・・。

そんなこんなを何となく看取ってくれる子供がいるわけでもない、私と「魂の恋人」と「居酒屋のおかみ」との今年の目標は「ちゃんと遺言状を書こう」である。(笑)

来週に初の会合で、原案を練ることにしている。ははは。

でもね、思いついた時にやっとかないと、いつ何があるか解らないからねぇ・・・・・・。

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