う〜〜ん。何でそんなに売れたんだ?

というのが、正直な印象。「ノルウェーの森」があれほどまでに売れたのも不思議だったけど、おんなじような現象なのかなぁ。日本人はこういう、「透明感があって、愛しい人を失う」話が好きなのかしら。まぁ、古典的なテーマといえば、そうだけど。解るような、解らんような。

自分としての感想はとりたてて無いかなぁ。べたな設定だし、最後までべたなまま終わってしまったという感じ。


昔フランス映画で「C階段」というのを観たことがあって、同じアパートに住む若者たちの話だったと思うのだけれど。

確か最後に主人公の内の一人が亡くなって(ユダヤ人だったのかなぁ、よく覚えていないのだけれど)友達がその骨の灰をイスラエルに撒きに行く、というシーンがあったように思うけれど。それをちょこっと思い出した。

その映画を当時のボーイフレンドと一緒に観て、私は(今の表現で言えば)「あれは、ちょっとべたな結末じゃないの〜〜?」と不満気に言ったら、彼は「俺は結構好きだったよ。カタルシスを感じられた。」と感想が異なったのだった。

私は、あんまり予想通りとか、ありきたり、という結末を当時ああいうフランス映画などに求めていなかったのかもしれない。ハリウッド映画ならしょうがないけど、、みたいなね。

小説については、途中、自分も最近友人が亡くなったので、「死」や「喪失」というキーワードで涙が出る場面はあったのだけど、小説に起因しているわけではなく、あくまでキーワードからの連想、な気がする。

友人が貸してくれたから読んだけど、自分で本屋でぱらぱらめくってみたら買わなかったと思う。


昨日の昼間はこの「世界の中心〜〜」を読む前に、パトリシア・コーンウェルの「検屍官」を何年ぶりかで読み返していた。

これは新作が出るのを毎年楽しみに読んできた作品だけど、この間本箱を整理してたらろくすっぽ本が残っていなかったので、まず第一作からブック・オフで買ってきたのだった。

いやぁ、ルーシーが子供だぁ。ケイが40歳。マリーノと仲が悪い。そうそう、そうだったねぇ。なんだか懐かしいなぁ。ケイはまだタバコ吸ってるし。

初めて読んだのがいつだったのか思い出せないけれど、作中の人物たちがこれだけ変化していると、歳月というものを感じたりしますなぁ。

それだけ、自分も変わったりしているのだろうけれどねぇ。

*磯野コンブさん、
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