夕刻、みなと大橋を歩くことがよくある。

今日は満月ではないけれど、綺麗な月がみなとみらいのビルたちを背景に、少しずつ昇ってゆくところを見上げながら歩いた。

ランドマーク、クィーンズスクエア、MMタワーズ、DOCOMOの通信タワー。。。

あちこちの空を切り取るビルたちの隙間を、あるいは横を、月が昇っていく様は、やっぱり綺麗だ。

みなとみらい地区。

私が高校生だった頃、根岸線の窓から見る風景は造船所後の廃墟だった。なぁんにも、なかった。

それがウン十年経ったいま、こんなキラキラした街に変わってしまうなんて、もちろん当時は想像だにしなかったよねぇ。

そして、そこをふらふらと歩き回っている自分、なんて、それこそ思い描く事はなかった。

街を歩くのは好きだ。

色を濃くしてゆく空を背景に、次第にともってゆく灯り達を眺めながら。あるいは気持ちの良い風を受けながら。日光を肌に感じながら。。色々な時間、季節、天気、匂い。。

そして、そういうときは大抵好きな音楽を聴きながら、踊るように早足で歩いている。

こういう瞬間は、とても気を鎮めてくれる。

今の仕事に思うところはたくさんあるけれど、こういう何物にも替え難い時間が持てるから、とりあえず続けてこれてる、というのはある。

これが、東京に通勤していて、ひとりで歩く時間が持てずにいたならば、続いていなかったと思える。

吉田美奈子の唄に、”灯ともし頃ならば〜〜”という美しいフレーズがある。(Light’n Up に収録されている「頬に夜の灯」)

夕暮れ時を言い表す言葉は色々あるけれど、私は段々に灯が灯って街が煌きだす「灯ともし頃」という言い方がとても好きです。

それは、多分、人々が間違いを起こす夜がこれから来る予感みたいなものが好きな所為かもしれませんけれど。

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